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親友の出産…浮気の証拠を「守護の盾」に、私は自分の幸せへと踏み出す|マチアプで親友の夫を見つけた話

婚活中の紀子がアプリで見つけたのは、親友・優菜の「理想の夫」博嗣だった。彼からの無邪気なアプローチに、はげしい嫌悪感をいだく紀子。しかし、追い打ちをかけるように、優菜の妊娠が発覚する。「しあわせな親友に、この裏切りを伝えられる?」残酷な真実を胸に秘め、紀子は親友の笑顔を守るため、一人で博嗣との対峙を決意する。親友を守るためにたたかう女性のつよさを描く、スリリングな愛憎ドラマ。『マチアプで親友の夫を見つけた話』最終話をごらんください。

PIXTA

🔴【第1話から読む】親友の夫がマチアプに!真実を話すつもりが、最悪のタイミングで発覚した"事実"

ぶじに出産した、優菜。紀子は博嗣の悔い改めた姿を確認し、証拠のデータを「守護の盾」として残すことに。親友を守り抜いた紀子は、自分自身のしあわせを求め、再び一歩を踏み出すのだった。

友人が出産。夫の様子は…?

新生児 入院 PIXTA

ついに、優菜が元気な男の子を出産した。

病院のガラス越しに見える赤ちゃんは、博嗣さんにそっくりだ。でも、目元はやさしい優菜の目によくにていた。

「紀子!来てくれてありがとう!」

病室でしあわせそうに微笑む優菜。その横には、赤ん坊をおそるおそる…でも、とても愛おしそうに抱く、博嗣さんの姿があった。

「かわいい…おめでとう、二人とも」

私が声をかけると、博嗣さんと一瞬、目が合った。彼はすぐに視線をそらし、それからふかく、ふかく、私に向かって頭を下げた。

優菜には、「出産を祝ってくれた紀子ちゃんへの感謝」に見えたことだろう。

しかし、私には、それが、あの日の約束を守りつづけているという誓いと、感謝…そして謝罪であることがわかっていた。

きちんと反省した親友の夫

赤ちゃん 抱く 男 PIXTA

「博嗣さん…パパになったんだから、もっとしっかりしなきゃね」

私が少しいじわるく言うと、彼は真っ直ぐに私を見て答えた。

「…命をかけて、この子と優菜を守ります」

その言葉にウソはないと、彼の目を見て確信した。

人は、おろかなまちがいを犯す生き物だ。

でも、それを悔い改め、大切な人のために生き直すチャンスを、私は彼にあたえた。 それが正しいことだったのかは、数十年後にしか分からないかもしれない。

でも、今のこのおだやかな風景が、何よりの答えだと思いたい。

帰り道、私はスマホを取り出し、あの「証拠」が入ったフォルダをながめた。

(削除しようか…)

一瞬、まよった。

でも、これを消すときは、きっと彼らが銀婚式を迎えるころだろう。

(あるいは、私がこの世を去る時…それまでは、優菜のしあわせを監視し、博嗣さんの誠実さを試す「守護の盾」として、私の手元においておこう)

私はそう固く決意し、スマホをカバンにしまった。

次は自分のしあわせをさがす番!

夕陽 女性 見上げる PIXTA

「さて、私も自分のしあわせをさがさなきゃ!」

博嗣さんとの一件で、男を見る目はだいぶ養われた。

次に私がアプリで出会う人は、きっと、誠実で、ウソのない人。

もし、変な人が現れても、今の私なら真っ向から立ち向かえる気がする。

空を見上げると、夕やけがとてもきれいだった。

「親友の笑顔を守った」という充足感と、ほんのすこしのにがい秘密を胸に、私はかろやかな足取りで駅へと向かう。

私の友情は、これからもつづいていく。

「秘密」という名の絆を、そっと抱えながら。

(優菜…ずっとしあわせでいてね。 あなたの笑顔は、私が…そして、心を入れ替えた博嗣さんが、ずっと守っていくから)

🔴【第1話から読む】親友の夫がマチアプに!真実を話すつもりが、最悪のタイミングで発覚した"事実"

【全話読む】
マチアプで親友の夫を見つけた話

あとがき:あたらしい一歩

物語の締めくくりは、あたらしい命の誕生。博嗣が紀子にふかく頭を下げたシーンには、言葉以上の誓いが込められていました。

親友を裏切らせないために、あえて”弱みを握りつづける”という紀子の選択は、ゆがんでいるようでいて、実は最もふかい愛情の形なのかもしれません。

一つの大きなたたかいをおえた彼女の表情は、どこか吹っ切れたように明るいもの。紀子なら、きっと次こそは最高のパートナーに出会えるはず。

※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています

🔴【全話読む】マチアプで親友の夫を見つけた話

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