🔴【1話から読む】隣人の異変。9歳の息子と若いシングルマザーの「危うい日常」
たまたま夜中に出くわした、瑠美の彼氏・木口櫂十(きぐちかいと)。サチの目を気にすることなく、2人はそのまま一緒に出掛けてしまった。一人で家に留守番しているであろう、ライのことが気になるサチ。トナリの部屋から、うっすらとライがはしゃいでいる声が聞こえる。そんな日がしばらくつづいていることに不信感を持ち始め…。
息子を放置して夜中に彼氏と出掛ける
親しげに…というより、イチャついてる瑠美さんとその彼氏。
「じゃあ鹿目さん、また〜」
2人のうしろ姿をながめながらよぎったのは、ライくんことだった。
(こんな時間に一人で留守番なんて…寂しいだろうな)
2人はそのまま彼氏の車に乗り込み、どこかへ出掛けてしまった。
私はコンビニから帰宅し、ぼーっとしながらアイスを食べた。そのあと、すぐに寝室へ向かった。悶々とした気持ちだったが、とりあえず寝つこうと思い、よこになりながら目を閉じた。
すると、トナリの部屋から、うっすらとライくんの声が聞こえる。
何かはしゃいでいるような様子で奇声をあげたり、時々、暴言をはくようなことを叫んでいた。
彼はおそらく、一人でゲームをやっていたのだろう。
時刻は午前一時を過ぎようとしている。瑠美さんがいないのをいいことに、ライくんは夜中になっても、ずっとゲームをしていたのだ。
その日、ライくんのはしゃぐ声がおさまったのは、午前3時を過ぎたころだった。
彼氏との夜中デートが2週間も…
瑠美さんが彼氏と出掛けている姿を、それから2週間、毎日のように見かけた。
車から降りてくる瑠美さんはたのしそうで、彼氏に好意を寄せているのが理解できた。
その男は、瑠美さんにはおさない息子がいることを知っているだろう。それなのに、夜中に母親である瑠美さんを連れ回すなんて…。男の心理が理解できなかった。
瑠美さんがその男のことを本当に好きなんだとしたら…なんとしてでも再婚したい人だったのかもしれない。
夜はおそくまで彼氏と出掛け、早朝から出勤していた、瑠美さん。毎晩、男に連れまわされている、彼女の健康状態も心配だった。
「コンビニ袋」に胸がいたむ
ライくんが夏休みに入ると、より一層気になったのが、毎日「コンビニの袋」を持って帰宅してくる、彼のことだ。
ライくんが昼も夜もコンビニの袋を下げて歩いている様子を、何度か見かけることがあった。
「ライくん、今日も買い物?」
さすがに心配になり、私は声をかけた。
「うん。ごはん〜」
「お母さんは?」
「なんかずっと会ってないからわかんない。お金はおいてあるから、帰っては来てるみたいだけど」
ライくんがおしえてくれたのは、彼のことを思うと、とても胸のいたくなる状況だった。
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あとがき:子どもより自分の恋愛が優先?
瑠美の彼氏を見かけてから、様子がおかしいことに気づいた、サチ。9歳の子どもが家におきざりにされ、満足なごはんを食べていない状況に、サチの心配も高まっていきます。
他人の家庭とはいえ、子どもが絡む問題…。どこで介入するか、隣人としてなやむところだと思います。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










