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大人になっても、変わることができる。息子のために手に入れた新生活|児相に子どもを保護されました

かつてヤンキーカップルだった優子と浩介は、互いに熱烈に愛し合いながら結婚し優太という可愛い息子にも恵まれました。無事親としての再出発の努力が認められ、親子三人の生活が戻ってきたのですが…「児相に子どもを保護されました」最終話をご覧ください。

🔴【第1話から読む】児相に子どもを保護されました

児童相談所から息子の優太が戻ってきて、平穏な日々の再開です。優子と浩介は、親としてどう変わったのでしょうか?

変わり始めた夫、そして私

トマト PIXTA

それからの半年間は、私たちの人生の中で最も「勉強」した時間でした。
浩介は宣言通り、前の職場を辞め、タクシー会社に転職しました。

「最初は不安だったけどよ、ここ、いい環境なんだ」

タクシー会社の同僚たちは、浩介の過去を色眼鏡で見ることなく、一人のドライバーとして接してくれました。何より、毎日決まった時間に帰宅でき、優太と一緒に夕飯を食べられることが、浩介の心に余裕を与えました。

「優太までトマトを食べられるようになったのか、すごいなぁ」
「パパも食べなよ、美味しいよぉ」
「う…じゃあ優太に食べさせてもらおうかな」

浩介が笑いながらサラダを食べる。
そんな当たり前の光景が、今の私たちにとっては奇跡のように尊いものでした。


私は、アンガーマネジメントの講座で教わった「6秒ルール」を徹底しました。
カッとした時、まずは6秒数える。それだけで、言葉のナイフを飲み込むことができるようになりました。
また、近所の自治体が開催している「ママ相談会」にも顔を出すようになりました。
最初は「私のような元ヤンが浮かないだろうか」と不安でしたが、皆、育児に悩み、葛藤している一人の母親であることに変わりはありませんでした。

「優子さん、大変だったね。一人で抱え込まなくていいんだよ」

そう言って差し出された先輩ママたちの手は、あたたかく、私の孤独を溶かしてくれました。

定期的に訪れる児童相談所の職員さんは、相変わらず厳しい目をしていましたが、最近では少しだけ表情が柔らかくなった気がします。

「……優太くん、表情がとても明るくなりましたね」

その言葉が、私たちにとっては何よりの合格通知でした。

家族が揃っているという幸福

ソラ PIXTA

ある日曜日の午後。
公園で走り回る優太を眺めながら、私と浩介はベンチに座っていました。

「なあ、優子」
「なに?」
「俺たち、昔は『強くあること』がすべてだと思ってたよな。喧嘩に負けないとか、舐められないとかさ」
浩介が、穏やかな目で優太を追いました。
「でも、本当の強さって、違うんだな。自分の間違いを認めて、大切なものを守るために自分を変えること……それが、本当の強さなんだって、最近ようやく分かってきたよ」

私は浩介の手に、自分の手を重ねました。

「そうだね。私たち、まだ『親』としては新米だけど。あの子が誇れるパパとママになれるように、これからも頑張ろう」

優太が、こちらを向いて手を振りました。

「パパ、ママ! 見て、お花見つけたよ!」

駆け寄ってくる息子の笑顔を、私たちは最高の笑顔で迎えました。

かつて朱に染まっていた私たちは、今、新しい色に染まろうとしています。
それは、激しい赤ではなく、温かな日溜まりのような、優しい色。
不器用で、遠回りばかりしてきたけれど。
親に相応しい人間になる。その大切さを胸に刻み、私たちはこれからも、三人で歩んでいきます。

あとがき:親として頑張る二人に、応援が止まらない

不器用でも、障壁があっても、愛さえあれば努力できる。それを感じさせてくれるエピソードでした。親としての責任を果たすため歩き始めた優子と浩介を、これからも応援していきたいですね。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています

🔴【全話読む】児相に子どもを保護されました

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