悲しいことに、マタニティマークを付けている妊婦さんが危険に遭う事例も度々報告され、ネットやニュースで物議をかもしています。実際には、どんなことが起こっているのでしょうか。
お腹を蹴られる・暴言を吐かれるなど悲しい目に…
『妊婦が電車なんかのんなよ!タクレばいい』スーツ着てるサラリーマンがドア横の手すりにつかまっていたときに吐いたセリフです 出典: twitter.com
「故意に足をかけられて転けました。
30ぐらいの女性が足かけたのですが『でき婚のくせに!』って言われました」
「ホームで電車待ってたら見たこともない年上の女性に、『若いくせに!この変態!』とか怒鳴られて、突き落とされた事あります」 出典: d.hatena.ne.jp
マタニティマークをつけていた友人が、電車の中でいきなり40歳半ば~後半くらいと思われる女性に睨まれて、なんで睨まれてるのかなぁ。。。と不安に思っていたら、お腹を殴られたそうです。 出典: okwave.jp
日常的ではないものの、「妊婦は電車になんか乗るな!」と罵倒された、睨まれた、お腹を蹴られたなどの報告は数多く存在します。こんなことを聞いたら、マークをつけたがらない妊婦が出てくるのにもうなずけます。
これらは氷山の一角、そして極端な例かもしれませんが、見て見ぬ振りをされたり無視されたり、肩身の狭い思いをしている妊婦さんはたくさんいると思います。
それにしても、同じ女性から心無い言動がなされるのはなんとも悲しいこと。同性だからこそ、思いやりの気持ちをもって欲しいものです。
メディアではとりあげられないハッピーエピソードも
ネガティブイメージばかりが注目されがちなマタニティマーク。でも、メリットはもちろんあります。通勤中の電車で、駅のホームで、心づかいをしてもらったという声がたくさんあるのもまた事実。
筆者も、マタニティマークをつけていなかったら気づかなかった人の優しさを感じている毎日です。朝の満員電車で誰もが居眠りやスマホに忙しくする中、少し遠くから席を譲ってくれるサラリーマンの方に泣きそうになったこともありました。つわり中に青白い顔をしていると、「大丈夫ですか?」と声をかけてくれる女子高生もいました。
妊婦さん以外もマタニティマークを考える社会を
私も付き合い方に戸惑うことがしばしばあるマタニティマーク。特に妊娠初期は、つけたり外したり隠してみたりしていました。世の中は思っているほど妊婦もマークも気にしていないとは思いつつ、必要以上に臆病になっていました。
きっとそのような思いを抱えている妊婦さんは多いですよね。この記事を通じマタニティマークの本当の意味や目的、世間の声を聞いてみてもなお、その戸惑いは拭いきれません。
ただ、妊娠中は急な体調不良など予測不可なことが起こり得るし、周囲の助けが必要。妊婦当事者にならないと、マタニティマークの意味さえ分からないこともあるけれど、これを読んでいる皆さんがもしマークを目にしたら、とっさの感情で動かず少しだけ立ち止まって考えてみてください。
このマタニティマークから、もっとハッピーなエピソードがたくさん聞こえる社会になることを願って。










