1. トップ
  2. 出産
  3. 産前〜出産の基礎知識
  4. 【医療監修】副乳とは?どのような場所にできる?原因や治療法、体験談
  5. 2ページ目

監修:清水なほみ

【医療監修】副乳とは?どのような場所にできる?原因や治療法、体験談

PIXTA

副乳は、存在そのものは健康や出産、授乳に影響を与えるものではありません。妊娠がきっかけでふくらんだ副乳は、授乳期が終われば、自然におさまります。

通常の乳房に発生する病気は、副乳にも発生する可能性がありますが、病気が発生しなければ、副乳に対する治療は必要ありません。副乳がどうしても気になる場合、美容目的の扱いになりますが、切除手術を受けることができます。

手術の方法

切除手術は、副乳が乳首や乳輪だけの場合、ホクロやイボの切除と同じ要領で、局所麻酔で行います。乳腺組織が発達していなければ、副乳のサイズにあわせて切開して取り除き、縫合します。乳腺がある場合は、乳腺もくり抜きます。小さい副乳(イボ状のものなど)は、レーザーで治療ができます。

美容目的の切除は保険が適用されない「自由診療」扱いになるため、治療費が高くなってしまうことがあります。美容目的で切除を希望する場合、病院や料金をよく調べましょう。

出典元:

副乳かどうか分からない場合は受診を

受診 PIXTA

乳房の周辺にしこりがある場合、副乳か腫瘍か、見分けがつけにくいことがあります。副乳だと思っていたものが、実は悪性腫瘍だったことが発覚するケースがあります。

また、乳房の病気は、副乳にも発生する可能性があります。副乳が本来の乳腺より乳がんが発生しやすいという明らかなデータはないので、心配しすぎる必要はありませんが、少しでも気になる場合は、乳腺外科などの専門医を受診してください。

出典元:

副乳があるという体験談

胸 PIXTA

副乳を持つ方は珍しくないものの、特別なきっかけがないかぎりこのことについて話す機会はないかもしれません。ママリに寄せられた、副乳を持つ方ならではの経験談をご紹介します。

産まれた時から副乳あって
小学生の頃には皆あるものだと思ってました(`・ω・´)

今まで何も言われたことないし
妊娠して目立つのが恥ずかしくらいです。
ママリ|ママの一歩を支える、女性限定Q&Aアプリ
私は両方にあります( TДT)
出産して母乳が出始めると私は副乳の方も少し母乳が摘まむと出ます⤵
胸が張るのと同じで脇もカチカチ…
脇を閉じるのも辛く冷やすことしかできないのでひたすら冷やしてました(´・c_・`)
自然に落ち着いてきますが辛かったです(T-T)
ママリ|ママの一歩を支える、女性限定Q&Aアプリ
私も副乳が脇にゴリゴリあって腫れて痛かったです。
産後1ヶ月半くらいで治りました(^^)
この間年一回受けてる乳癌検診で副乳あるねーって言われました!
だからまだ授乳する時とか授乳間隔開くと脇まで痛くなる時あります!そのうちしこりや腫れは治まりますよ。赤ちゃんの吸い具合にもよると思います。
ママリ|ママの一歩を支える、女性限定Q&Aアプリ

確かに、他人の上半身をじっくり観察する機会は少ないので、「皆あるものだと思っていた」のも納得できます。副乳の位置によって、副乳が見えにくい服を選ぶなど、気を使う方もいるようです。

妊娠や授乳をきっかけに、しこりができたり、腫れたりといった症状が出たという方もいました。痛みが出るのはつらいですが、冷やすことや、時間の経過とともに落ち着いたということです。

心配しすぎる必要はなし。自分の体のことを知っておくことが大切

シルエット PIXTA

妊娠や出産をきっかけに副乳に気づいた方は、驚いたり、不安になったりすることがあるかもしれません。しかし、副乳は、ここまでみてきたように、特に心配するものではありません。痛みや腫れが出たり、場合によって乳汁が分泌されたりすることがありますが、副乳を正しく知ることで、落ち着いて対処できます。

妊娠中に急に脇の下が腫れてきたり、しこりが出現したりすることもありますので、気になったらまずは乳腺外科でそれが副乳なのかどうかの診断を受けると安心です。

妊娠や出産は、これまで知らなかった自分の体について学ぶ機会ととらえ、ゆったり過ごしましょう。

記事の監修

ポートサイド女性総合クリニック〜ビバリータ〜 院長

清水なほみ

通常の婦人科診療のみならず、最新の脳科学×心理学×医学を統合的に駆使した診療を行う婦人科医。日本で100名しか習得者がいない、トランスフォーメーショナルコーチのテクニックを学び、診療の現場においても、3年間で延べ6000人の患者に同テクニックを用いて診療を行っている。
中学時代のいじめや研修医時代のうつ経験から、「病は気から」を科学的に解明するための研鑽を積む。何気ない会話の中で患者に気付きを与え、片頭痛やイライラをあっさり「忘れさせる」診療には定評がある。5分で病気の「本当の原因」を見抜くため、患者からは「先生は占い師ですか!」と驚かれる。

おすすめ記事

「副乳」 についてもっと詳しく知る

出典元一覧

本記事は必ずしも各読者の状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて、医師その他の専門家に相談するなどご自身の責任と判断により適切に対応くださいますようお願いいたします。なお、記事内の写真・動画は編集部にて撮影したもの、または掲載許可をいただいたものです。

カテゴリー一覧