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卒乳の時期は?平均の時期とスムーズな卒乳の仕方や先輩ママの体験談を紹介

最初はミルクしか飲めなかった赤ちゃんも、成長するにつれ食べられるものが増えてだんだんと授乳の機会が減っていきます。完全に授乳をやめるには卒乳させることになりますが、そのタイミングは人によってさまざま。とはいえ、やはり平均的にはどのくらいの時期に卒乳しているのか気になってしまいますよね。また、計画的に断乳させるよりも、「自然卒乳」のほうがよいのでは?と考える方も少なくありません。そこで今回は、自然卒乳と断乳の違いや卒乳できる時期の目安、先輩ママたちの体験談を紹介します。卒乳の時期は赤ちゃんそれぞれなので時期は参考程度にしてくださいね!

PIXTA

卒乳はいつ?赤ちゃんがおっぱいを自然にやめる時期

おっぱいのやめ方にさまざまな方法があります。一般的に「断乳」と「卒乳」があり、前者はママや赤ちゃん、家庭の事情など何らかの都合で授乳を続けられずにやめること、後者はママも赤ちゃんもそろそろやめようと納得の上でやめることを言います。

卒乳の場合は、赤ちゃんが自然におっぱいから離れていくので、ママも赤ちゃんも満足した気持ちになりやすいかと思います。ただおっぱいをやめる時期はそれぞれの赤ちゃんやママによって異なり、いつまでにやめるという決まりはありません。

もちろん、何らかの事情で授乳をやめざるを得なくなってもそれは決して悪いことではありませんし、誰かに責められることでも全くありません。

母子手帳の記載も…

母子手帳 PIXTA

最近は1歳を過ぎても無理に母乳をやめさせる必要はないという考えが主流になってきて、平成14年からは、母子手帳からも「断乳」という言葉が消えました。また、WHO(世界保健機関)では2歳までは母乳を与えましょうと言われています。

しかし、仕事に復帰しなければいけないなどのさまざまな理由で「おっぱいをうまくやめられたら...」と思う方も多いのではないでしょうか。WHOが2歳までといっているからといって、必ずそこまで続けないといけないということではありません。

出典元:

自然卒乳ができる赤ちゃんの特徴

授乳 PIXTA

卒乳は赤ちゃんが自然とおっぱいを欲しがらなくなるもの。多くの赤ちゃんの自然の卒乳時期は、おっぱいを吸いたいという欲求が消える生後9ヶ月から3歳半の間に起こるといわれています。

これには個人差があり、そのためこうやったら卒乳できる、というような方法はありません。しかし赤ちゃんが次のような様子であれば卒乳が近いかも知れません。

  • 1人で歩ける
  • 1日3回の離乳食を食べていて、母乳・ミルク以外から栄養が充分摂れている
  • ママの言っていることが分かる
  • おっぱい以外で水分補給ができる

赤ちゃんがこのような状態で、かつ授乳の回数が徐々に減っているようであれば「おっぱいやめる?」と本人に聞いてみるのも良いかも知れません。おしゃべりができる月齢であれば「うん、いいよ」とあっさりやめてしまう子もいるそうです。

逆に「まだ飲みたい!」と言う子もいます。体の成長に必要な栄養は食事で摂れていても、母乳は「心の栄養」だと言われます。ママが大変でなければ自然卒乳を待ち続けるのもありでしょう。

出典元:
  • ウィリアムシアーズ他「シアーズ博士のベビーブック」 (主婦の友社,2000年)
  • 松井潔(監)「育児新百科」 (ベネッセコーポレーション,2018年)

スムーズに卒乳させるコツは?

赤ちゃん PIXTA

そんな自然卒乳ですがどのように進めて、どのように子どもに伝えて卒乳へ導けば良いのか、初めてだとわからないですよね。卒乳には個人差があるとはいえ、スムーズな卒乳へ向けてのポイントをお伝えします。

自然卒乳の平均的な時期は?

先ほども解説したとおり赤ちゃんが自分でおっぱいを欲しがらなくなるのが「卒乳」です。当然ですがその「時期」は人それぞれ、個性があります。

育児書の「卒乳したのはいつですか?」という質問のアンケートによれば、回答者の卒乳した時期は割合は以下の通りでした。

・1歳になる前:24%
・1歳0ヶ月~1歳2ヶ月:39%
・1歳3ヶ月~1歳5ヶ月:14%
・1歳6ヶ月~1歳11ヶ月:16%
・2歳0ヶ月~3歳11ヶ月:7% ※1

このアンケートでは多くのお子さんが1歳~1歳半くらいまでに卒乳して親子が多いことがわかります。この卒乳の割合の内訳は、「子供が自然に飲まなくなった」が40%で、「ママが子供に授乳するのをやめた」が52%なので、卒乳と断乳の割合はだいたい半々ということです。

スムーズに卒乳させるためのコツは?

それではどのように「卒乳」してくれるために、お子さんに伝えていけば良いのでしょうか。お子さんを卒乳へ向けていく方法をいくつかお伝えします。

  1. 事前に子供に説明しておく
  2. 昼の授乳の時間に外に遊びに行く
  3. 一定の時間からやめていく
  4. 母乳の回数を減らしていく
  5. パパにも協力してもらう

卒乳を考える時期の子どもは、まだ大人の言葉を理解できていないと思えますがママの言葉をとてもよく理解しています。「あと○日でおっぱいバイバイね~」や「この日になったらバイバイね」と事前に伝えてあげましょう。また、まだ昼間授乳がある方は、その飲んでいる時間に公園や楽しいところに行って忘れさせてしまうという方法が有効です。

3と4は時間をかけて卒乳へ仕向けていく方法です。一定の時間からやめるのは、昼間はやめる、もしくは夜の授乳だけやめる、と決めてしまうことです。昼の方が、おやつや遊びなどに気持ちを向けさせることができるので楽かもしれませんね。

4の回数を減らすのは、いきなり断乳するのではなく徐々に減らしていくので、子どもにもママのおっぱいにも優しい方法だと思います。おっぱいのトラブルも少なく済みそうですね。

寝かしつけに授乳をしているという方は、パパがお休みの日などにおっぱいのないパパに寝かしつけてもらうことや、夜飲みたくて泣いたときにパパに抱っこしてもらうなどの方法もあります。寝かしつけはママじゃないと…という家庭もあるかと思いますが、夫婦2人の子どもです。ここはパパにもフル活躍してもらいましょう。

出典元:
  • ウィリアムシアーズ「シアーズ博士のベビーブック」 (主婦の友社,2000年)
  • 松井潔(監)「育児新百科」 (ベネッセコーポレーション,2018年)
  • 宋美玄他「らくちん授乳BOOK」 (メタモル出版,2018年)
  • 安田修一(編)「ラクラク卒乳BOOK」 (主婦の友社,2014年)

卒乳を行う際の注意点

卒乳するタイミングはママと赤ちゃんによって異なりますが、なかなか卒乳できないからといって焦ることはありません。アンケートなどでは2歳までに卒乳した人の意見が目立ちますが、世界保健機構(WHO)では、離乳食を始めた後も2歳かそれ以上まで母乳育児を続けることを推奨しています。


また、おっぱいをほしがっているのに急に授乳をやめると赤ちゃんの心が不安定になる場合もありますし、乳房内に乳汁が過剰にうっ滞してしまい、乳腺炎になる危険性もあります。


急いで卒乳させようと無理をするのは禁物。ママと赤ちゃん双方の様子を見ながら、無理なく段階的に卒乳するようにしましょう。

出典元:

私はこんな風に自然卒乳した!体験談

離乳食を食べる赤ちゃん PIXTA

最後に自然卒乳についての体験談をまとめてみました。実際に卒乳したママはどうだったのでしょうか。赤ちゃんの個性の数だけ卒乳への道があります。

どのママも卒乳に関しては、少し寂しいという気持ちがあったようです。

体験談①徐々に減っていき、飲む日もあったり飲まなかったり…

うちは大人と同じものを食べ始めた頃(1歳2ヶ月)に離乳食の量が増えおっぱいが減ってきました。
その間にも離乳食が好きな時期、おっぱいが好きな時期ありましたよ(o^^o)
卒乳し始めた時も、おっぱい1日おきで昨日は飲まなかったけど今日は飲むんだ〜笑という日もありました。そんな感じだったのでおっぱい張らなかったのかもしれないです。
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こちらの赤ちゃんは離乳食の完了とともに授乳回数が減ってきたようです。飲む日もあったり飲まない日もあったりという感じで本当に自然に卒乳できたのですね。

このように自然と回数が減っていく場合はその後のおっぱいトラブルも少なそうですね。

体験談②それはある日突然やってきた!

1歳ぐらいからおっぱいは夜だけになっていました。
よしあげて寝ようって思ってたら勝手に一人で寝ててびっくりしました(笑)
大人と一緒に3食食べてたら自然と日中はおっぱい欲しがりませんでした。
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こちらの赤ちゃんも、やはり離乳食が進んで昼間は授乳しなくなっていたのですね。しかし寝かしつけはおっぱいだろう、と思って赤ちゃんを見たら…一人で寝ている。ママにとっては驚き半分、寂しさ半分かもしれませんね。

また体験談ではこの日は1歳半で突然にやってきたとあります。歩けるようになって昼間たくさん遊ばせると夜はぐっすり寝てくれるとも言いますので、ちょうどそのタイミングだったのかも知れません。

体験談③だんだん時間をかけて…

まずは夜中の授乳をやめました‼︎
起きた時は、湯冷しや抱っこでしのぎました。
夜中をやめると、一晩まとめて寝るようになり、そのあとに昼間をやめました。
最後に、寝起きの授乳をやめましたが、これがなかなか曲者で、お腹が空いて早朝に起きるように😱
その時は、フォローアップをマグで与えてまた寝かせました笑
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この方は断乳したといより、「だんだん卒乳できるように仕向けていった」という感じですね。おなかがすいてしまったときはマグの中にフォローアップミルクを入れるというのもとても良い案です。

いきなり明日から絶対あげない!となってしまうとママも子どももつらいので、このように自然卒乳していけるのが理想的ですね。

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和光堂の「ぐんぐん」は、食事や牛乳では不足しがちな栄養素を強化してくれるフォローアップミルク。1日に400ml飲むことで『鉄』『カルシウム』『ビタミンC』『ビタミンD』の食事摂取基準1~2歳の推奨量を100%サポートできます。水や冷ましたお湯にも溶けやすく、離乳食にも利用できるので卒乳した後にも無駄なく使えますよ。

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体験談④混合の場合は、哺乳瓶をマグに変える方法も

おっぱい PIXTA

私も1歳前位から寝る前哺乳瓶でフォロミを飲ませてましたが、1歳半までに哺乳瓶をやめないと虫歯になると何かで読んで哺乳瓶をやめようと思い、中身はフォロミですが哺乳瓶ではなくマグであげてみたところ、いつもはマグに麦茶だったのがフォロミが入ってるものだからびっくりしたのか飲みっぷりが急に悪くなり、徐々にフォロミの量も減って自然とフォロミも卒業出来ましたよ(*´ω`*)
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混合の場合は哺乳瓶からマグに変えることでミルクをやめるきっかけになる場合もあるようです。哺乳瓶と違ってマグだとそんなにゴクゴクと飲めないのかもしれませんね。

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ママも赤ちゃんも笑顔で自然卒乳!時期は一緒に決めましょう

赤ちゃん PIXTA

卒乳するタイミングは家庭によって異なりますが、同じくらいの月齢の赤ちゃんが卒乳していると知ると、「うちも早く卒乳させなければ」と焦ってしまうかもしれません。でも、早く卒乳させたいからと言って急に授乳をやめるのはNG。ママと赤ちゃんのためにも、無理なく段階的に卒乳を目指すようにしましょう。


先輩ママが体験談で語っているように、赤ちゃんが母乳やミルク以外の楽しみを見つけたとき、自然と離れていくようです。もちろんママや赤ちゃんが母乳を続けることが大変であれば、卒乳ではなく断乳するという選択肢もあります。市販のフォローアップミルクや赤ちゃん用のマグなども活用してみるのもおすすめ。


まだ言葉も分からない赤ちゃんですが、語りかけていればママの気持ちはきっと伝わるはず。ママも赤ちゃんも笑顔で自然に卒乳できるよう、赤ちゃんと一緒に卒乳の時期を決めていきましょう。

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引用元一覧

  • ※1 ベネッセコーポレーション編「育児新百科」 (ベネッセコーポレーション,2018年)

出典元一覧

  • 独立行政法人 国立病院機構 大阪南医療センター「卒乳の時期っていつ?」(https://osakaminami.hosp.go.jp/section/cnt1_000109.html,2021年2月16日最終閲覧)
  • ウィリアムシアーズ他「シアーズ博士のベビーブック」 (主婦の友社,2000年)
  • 松井潔(監)「育児新百科」 (ベネッセコーポレーション,2018年)
  • ウィリアムシアーズ「シアーズ博士のベビーブック」 (主婦の友社,2000年)
  • 宋美玄他「らくちん授乳BOOK」 (メタモル出版,2018年)
  • 安田修一(編)「ラクラク卒乳BOOK」 (主婦の友社,2014年)
  • 港助産院「断乳・卒乳のはなし」(http://www.minato-josan.jp/breastfeeding2.html,2024年3月14日最終閲覧)
  • 産婦人科大宮林医院「卒乳について」(https://omiyahayashi.com/sotsunyu/,2024年3月14日最終閲覧)

本記事は必ずしも各読者の状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて、医師その他の専門家に相談するなどご自身の責任と判断により適切に対応くださいますようお願いいたします。なお、記事内の写真・動画は編集部にて撮影したもの、または掲載許可をいただいたものです。

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