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泣かれるたび、心が折れる…。おっぱいの執着心が強い子の「卒乳」はどうすればいいの?

生まれたばかりの赤ちゃんは、母乳もしくはミルクが食事の基本です。しかし、離乳食が始まって授乳回数も減り、1歳を過ぎたあたりから考え始めるのが「卒乳」または「断乳」。母乳・ミルクをすんなりと卒業できる子もいれば、執着心が強くてなかなかやめることができない子もいます。後者の場合、親と子の忍耐力勝負になる場合が多いかもしれません。筆者も親子の戦いを経験したうちの1人。今回は、筆者の「断乳」についての体験談を紹介します。

PIXTA

わたしの断乳体験談

筆者には、小学2年生の長男、年中の次男、生後6ヶ月の長女の3人の子供がいます。長女は、まだ離乳食を始めたばかりで9割以上の食事が母乳です。卒乳・断乳なんてまだまだ先のことに感じているのですが、そのときは必ず誰しもにやってくるもの。

わが家の場合だと、長男は1歳半で断乳、次男は2歳半で断乳しました。2人とも母乳への執着心がかなり強く、相当困りました。長男のときは、仕事が決まって保育園へ通うことになったので「断乳」を決意し、次男のときは、小食なことと、いつまでも踏ん切りがつかずに辞めどきが分からなくなっていることへの焦りから決意しました。

夜間断乳でやったこと

寝る こども PIXTA

「断乳」をするときは昼間から始めると言った声もあるかもしれません。しかし、筆者の場合は最初に夜間の断乳から始めました。理由は、断乳することで1番の不安である寝かしつけをクリアし、スムーズにやめることができるのではないかと思ったからです。また、わが家はいわゆるワンオペ育児。日中に授乳という武器を取り上げられると、ぐずったときに子供の気を紛らわせるため、どう対処すればよいか分からなかった…ということもあります。

夜間断乳をする上で大事だったのは「絶対に断乳する」という気持ちでした。勝手に服をまくり上げて母乳を飲むような状況だったため、寝かしつけのときはうつ伏せになり、断固として体勢を変えませんでした。そうすると子供は大激怒。背中に乗ってきて泣き叫んだり、首をひっかかれたり、もはやプロレス状態。どのくらい時間がたったことでしょう。そのうち疲れて、筆者の背中の上で子供が寝ていました。この繰り返しで、夜は授乳なしで眠ることができるようになりました。

これは長男のときのエピソードですが、次男のときも同じように戦いました。もう無理…と心折れそうに何度もなりましたが、気持ちを立て直して母子ともに頑張りました。

昼間断乳でやったこと

絵本 amana images

筆者にとっては、夜間よりもハードルが高かった昼間の断乳。子供の興味をいかに授乳持っていかせないようにするかがポイントになります。

筆者がどこかに座ると引っ付いてきて服をめくられるので、とにかく座らないようにしました。公園に連れて行ったり、絵本を読んだり、喉のどが渇いたらお茶を飲ませ、小腹が空いたらおやつで対応していました。

そのうち子供は授乳をせがんで大号泣。ここで折れては意味がないので、抱っこしながら「頑張ろうね」と声をかけ、筆者までも涙が出て2人で泣いたこともあります。こんなにつらいならずっと授乳をしていたいとすら思いました。しばらく抱っこをしていると、子供が寝ていました。抱っこだけで寝られるんだ…と、今まで自分がどれだけ授乳に頼ってきたかを考えました。

断乳でつらかったことは?

子供 泣く PIXTA

断乳で1番つらかったことは、子供は母乳が飲みたくて泣いたり、自分の胸がどんどん張ったりしても、授乳ができないという状況でした。

今すぐにでもおっぱいを与えられる準備をしている自分の体は、母子ともに必死になりながら頑張っていることとは裏腹に、パンパンに張ってきて熱っぽさを感じるほど。授乳すれば子供も自分自身も落ち着くことは間違いないのですが、1回折れてしまったらまた0からのスタートになってしまいます。ここを乗り越えるのが目標でした。

筆者は、子供の目を盗んではトイレで搾乳をして何とか耐えていました。乳腺炎にはならずに済みました。

これやってよかった

絆創膏 PIXTA

断乳を始める前に、ママ友から絵にかいて説明することで小さいなりに理解してくれるということを聞いて、ノートにおっぱいの絵を描いてバツのマークを描き、ごはんやお肉や野菜などの絵を描いてマルのマークを描きました。子供には「もうおっぱいだけでは大きくなれないから、おっぱいバイバイしよう。おいしいごはんをいっぱい食べようね」といういうように話してみました。長男のときも次男のときも同じように話し、実際に子供が理解できたかどうか分かりませんが、急に始めるよりもあらかじめ伝えておくのは大切だと感じました。また、筆者自身の気持ちも固まりました。

そして恥ずかしい話ですが、断乳を決めてから筆者は乳首にばんそうこうを貼っていました。どんなに隠しても隠し切れないお風呂のときも、ばんそうこうを貼ることで「ママおっぱい痛いからごめんね」と言って乗り切りました。子供の中で授乳の存在が薄れるまでしばらく続けていました。

次のステージに進むための「卒乳・断乳」

寝る こども PIXTA

こんなにつらい思いをするなら断乳なんてしなくてもいい…何度そう思ったことでしょうか。栄養補給から親子のコミュニケーションまで、さまざまな役割を果たしている授乳。しかし、いつか卒業しなければいけません。母乳以外で栄養を取ることや、コミュニケーションを母乳以外で取ることも母として重要な役目と感じています。

断乳が成功すると、何だか心にぽっかりと穴が開いたような感覚にもなりました。何だか寂しくて涙がこぼれることも。それでもわが子はもう母乳なしでも生きていける…立派に成長しているのですよね。

あくまでも筆者の場合に過ぎませんが、今から「卒乳・断乳」を考えている方に少しでも参考になるとうれしいです。「卒乳・断乳」は新しいステージへ進むための第一歩。わが子をたくさん抱きしめて、乗り越えていきましょう。

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本記事は必ずしも各読者の状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて、医師その他の専門家に相談するなどご自身の責任と判断により適切に対応くださいますようお願いいたします。なお、記事内の写真・動画は編集部にて撮影したもの、または掲載許可をいただいたものです。

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