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小1の壁はママにもあった!働きたくとも働けない?ママのジレンマ

「小1ギャップ」や「小1の壁」などと呼ばれる「幼稚園・保育園から小学生生活の様変わり」については、マスコミでも大きく取り上げられます。子供だけの話かと思いきや、それは小学生のママにも立ちはばかる大きな壁でした。働きたくても働けない?体験談を織り交ぜて、ママのジレンマを紹介します。

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小学校に入学すると少しは楽になると思ってた!

子供が小学生になったら、働きやすくなると思っていたのに違った!というママは少なくありません。

実際に私も、長女が小学生になった時に、「小学校の壁」を感じて就業をあきらめた立場です。そのタイミングで長男を妊娠し、出産したことも手伝って就業せずにこれまで過ごしてきました。

2014年にパートタイムで行政書士事務所で補助者として働くようになりましたが、それまで在宅webライターの仕事のみの生活でした。

2016年4月に長男が小学校に入学します。やはり、小学校の壁を少なからず感じています。

「小1の壁」とは?

ランドセル PIXTA

「幼稚園や保育園で預かってもらえていたのに、小学校になると延長保育ができなくなる」というのが、今騒がれている「小1の壁」です。

私が住む自治体では、自治体が運営する(もしくは自治体の委嘱を受けてNPOが運営している)学童保育は、夜7時まで預かりが可能で、これまでは小学3年生までが対象児童でしたが、規約改正で小学6年生まで対応可能となりました。

普段学童保育が必要ない児童でも、夏休みや冬休みなど長期休業中のみの保育も対応可能とされています。こういった、共働き世帯へのサービスがあるので「小1の壁」が解消されているように思えました。

学童保育は保育園よりも金銭的に楽になる?

学童保育はおやつ付きで月額2,000円程度。小学校は義務教育なので無償ですが、給食費や諸費用、学級運営費の支払いで毎月数千円の負担が必要となります。

保育園に入れて働いていた頃と比べて、金銭的には楽になると考えられます。ママが働いて、貯金ができるようになるタイミングが小学校入学となるでしょう。

小学生ママが感じた「本当の小1の壁」

ランドセル PIXTA

子供を夜7時まで預かってくれる学童保育が拡充されたし、費用も安い。「それなら私も働ける!」そう思ったのですが…。実際はそんなに甘くありませんでした。

本当の小1の壁はここからでした。

①家の近くの学童保育に通えるとは限らない!

ランドセル PIXTA

子供が通う小学校の学区はさほど広くはないのですが、大きな住宅地があって児童数もかなりのもの。そのため学区内にいくつかの学童保育施設が存在しています。

学年によって受け入れ可能な学童保育施設が異なるので、希望通りの施設に入れるとは限りません。家とは逆方向の学童保育施設に通うことになった子供も多くいました。

また、学童保育の取り決めで17時以降は親の迎えと引き渡しが求められています。職場から学童保育、自宅への行き来が大変だという声もあるようです。

②学童保育で宿題や勉強をさせてくれるとは限らない

宿題 PIXTA

学童保育の方針によってまちまちだとは思いますが、多くの場合、宿題などの学校の課題を「今のうちに終わらせようね!」と強制させることがないようです。

もちろん、指導員が個別に促すことや確認することはできません。

お勉強の部屋、遊びの部屋と住み分けをして子供の自主性を促すことは行っていますが、学童保育の指導員が少ないため、勉強を教える担当はいないというところがほとんどです。

最終的には、親が帰宅後子供の宿題をさせることになってしまうとの声が多くありました。

晩御飯が遅くなる、子供が眠くなってぐずる、親が怒ってしまうというように勉強面でもマイナスになってしまうこともあるのだとか。

学習面のフォローは学童保育で行わないととらえたほうがよいかも…?

指導員不足のため、支援員と言う立場の委嘱を受けた臨時職員が配置されることもあります。

ただし、子供の指導監督を行うのみにとどまり、遊び相手としてのフォローはできても、学習面でのフォローは皆無に等しいととらえましょう。

昔と今ではカリキュラムの考え方や先生の教え方が違うので、繰り下がりの引き算一つをとっても、先生と教え方が違う!と子供たちが突っぱねてしまうことがあるようです。

③けんかのトラブル・なくし物が絶えない?

喧嘩 子供 PIXTA

学童保育施設では、不特定多数の子供たちが集まります。そのため低学年になるほど「自分の持ち物管理ができない」という子が多いようです。

高学年の子に貸して戻ってこないなどのトラブルや、学年を超えたけんかも絶えないという、ママ達の悩みがあります。私が聞いた話では「子供がけがをして帰ってきたので、学童を変えてもらった」というケースも。

④子供の生活が見えなくなってしまった!

ランドセル PIXTA

働きに出ているママなら、よくある話です。子供と一緒にいる時間が少ないので、子供が何を考えているのか、自分が不在の時間に子供が何をしているのかわからない、見えてこないということも多くなります。

いくら子供を信じていても、学校から子供の行動に関する相談ごとの電話が来たり、家にいる時間の子供の言動に不安を感じたりすることがあれば、一度立ち止まって、子供のサインを見極めるべきだと思います。

⑤小学生ママとの接点が薄くなって孤立しそう

ママ友 PIXTA

子供が幼稚園や保育園に通っていたい頃は、お迎えや懇談会などでママ同士の交流はあったけれど、小学生ママになると格段にその機会が減ってしまします。

ましてや、自宅と職場、学童保育の送迎だけの繰り返しになると、もっとママ同士の交流がなくなってしまいます。私の周りでも、子供の話をしたいけれど、誰を頼ればいいかわからない!と接点のなさに悩むママが増えています。

小学生ママがスムーズに就業するには?5つのアドバイス

ランドセル PIXTA

仕事と家庭、子育てを両立しているママもたくさんいます。その反面、小1の壁に悩むママもたくさんいます。

共働き世帯で子供の学校生活をサポートするための一般的なアドバイスをまとめました。

フルタイムでも子供が低学年のうちは時短勤務を申請しよう

働く ママ PIXTA

ワーキングマザーの中に、はフルタイム勤務の正社員として頑張っている方もいるでしょう。幼稚園や保育園時代に時短勤務を申請して迷惑をかけたから、小学校に上がったらフルタイムに切り替える!と決めている方はちょっと立ち止まってください。

小学校低学年の帰宅は14時~15時頃。幼稚園から帰ってくる時間とさほど変わらないのです。もし、会社が許す限りという制約が出てしまいますが、時短勤務を延長してもらうなど交渉してみましょう。

収入は少なくなりますが、ワークシェアなども主流になりつつあるので、どんどん利用してみましょう!フレックス制度がある会社だったらフレックスを利用することもありですね。

おばあちゃん・おじいちゃんなど子供を見てくれる人を確保しよう!

孫 PIXTA

学童保育に預けられる家庭でも、学級閉鎖や学年閉鎖が発生したら、該当児童は元気でも学童保育も利用不可となってしまいます。

こういった時、仕事を休むことができない!と悩む前に頼れる存在を確保しましょう。近くに住んでいる場合は、おじいちゃんやおばあちゃん家に帰宅できるよう体制を整えることも一案です。

私は、家に帰れない時など、おじいちゃんちに帰るようにと話をしています。義母も遊びに来てくれるので、我が家で子供たちの帰りを待ってくれることがあります。

働き方を見直すことも一案!

転職 PIXTA

たいていの方は、目的を持って働いています。各種ローン支払いのためや社会貢献、資格取得のための実務経験作りなど様々な理由があるはずです。

しかし、今の働き方のままでは「自分ではない誰かが犠牲になってしまう」という場合、働き方を変えることも必要です。

テレワークや時短、フレックス制度利用、思い切って転職など…。ママリ世代の女性が働き方を変えることは、人生の方向をも変える大事なこととなってしまいますが、ご家族とライフイベントとマネープランなどを相談しながら決めていきましょう。

家族で一日にあったことなどを話し合おう

食事 家族 PIXTA

ママの帰りが遅くとも、できる限り晩御飯を一緒に摂りましょう。ご飯のときはしゃべらないことを約束させてても、晩御飯くらいは家族の報告会と位置付け、楽しくおしゃべりしましょう。

子供の声に耳を傾けるだけでも、お互いの心が落ち着きます。夜にできなければ、朝ごはんのときに。忙しいけれど、10分朝ご飯の時間を早めるだけでも違いますよ。

週末は子供と一緒に過ごす時間を確保しよう

子供 お出かけ PIXTA

日中、忙しく働いていても、週末は子供のために時間を費やしましょう。金曜日の夕方から日曜日の就寝時間まで、子供と一緒に遊ぶための時間にすれば、子供の考えなどを上手にくみ取る時間に変えることができます。

子供と一緒の週末が過ごせるのは、小学生のうちだけ。さらに、小学校高学年以上になれば、友人を優先させたり、部活動中心の生活になったりと親離れの時期になります。

この数年間の時間は親子にとって大切な時間となりますよ。

家族みんなが幸せになるために、一番良い方法を模索しよう!

家族 笑顔 PIXTA

「私が働かないと、家計が成り立たない」など家庭の事情から自分が働いているという方も少なくありません。働く理由は、その方や家庭の事情によって様々です。

小1の壁に悩む場合は、学校や自治体などに声を上げましょう。良い方法を一緒に模索することや提案してくれることもあります。

また、自分自身の考え方や見方を変えてみることで、驚くほど楽になったということもよくある話です。自分ひとりで悩むことなく、ご家族やお身内、周りの方に相談をしながら、ご家族にとって良い方法を模索してくださいね。

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本記事は必ずしも各読者の状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて、医師その他の専門家に相談するなどご自身の責任と判断により適切に対応くださいますようお願いいたします。なお、記事内の写真・動画は編集部にて撮影したもの、または掲載許可をいただいたものです。

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