ダイソーが、取扱い化粧品3アイテムの販売休止・自主回収を発表
ダイソーは4月4日、取扱い化粧品のうち3アイテムについて、セントラル・メディック社から商品成分の表示漏れに報告と、回収依頼があったと報告しました。
記載漏れされていた成分は防腐剤の成分であり、健康被害が発生する可能性は極めて低く、報告もありませんが、現在この化粧品は販売停止となっています。
プレスリリース原文
平素より、弊社商品に格別のご愛顧をいただき、誠にありがとうございます。
この度、セントラル・メディック社より、弊社にて販売している化粧品の商品成分表示漏れによる自
主回収依頼がありました。
全成分表示に記載漏れ成分は、一般的に化粧品成分として用いる「防腐剤」であり、健
康被害が発生する可能性は極めて低いです。現在まで、該当商品使用に伴う健康被害の報
告はありません。
尚、弊社として、回収依頼を受けた 4 月 4 日に、販売停止を実施しています。
取引先メーカーも含め、商品の検査体制の見直しと、今後一層の品質管理及び商品検査の強化を取り急
ぎ進めております。何卒よろしくお願いいたします。
出典: www.daiso-sangyo.co.jp
ダイソーとして製造しているものではなく、取引先メーカーが製造している商品の成分記載漏れですが、消費者としては不安になる事案ですね。
対象商品は以下の3アイテムです
今回、販売休止、回収の対象となっている化粧品アイテムは、以下の3アイテムです。
どれも人気のある商品で、ネット上でも「使いやすい」「ダイソーでこんなに便利なものが売っていました」と紹介されるなど、愛用者が多かった商品です。
見覚えのある方、「使っている」という方も、かなりの人数にのぼるかもしれません。
BBフェイスクリーム(ナチュラルベージュ)
BBフェイスクリーム(ナチュラルベージュ)からは、全成分表示に記載されていない成分である「フェノキシエタノール」が検出されたとして、今回回収対象になりました。
他の色味のものについては、対象になっていません。
コエンザイムQ10ハンドクリーム
コエンザイムQ10ハンドクリームからは、全成分表示に記載されていない成分「パラオキシ安息香酸メチル」と「パラオキシ安息香酸プロピル」が検出され、回収対象になりました。
ヒアルロン酸ハンドクリーム
コエンザイムQ10ハンドクリームと同じく、全成分表示に記載されていない成分「パラオキシ安息香酸メチル」と「パラオキシ安息香酸プロピル」が検出され、回収対象になりました。
現在、健康被害の報告はありません
検出されたフェノキシエタノール、パラオキシ安息香酸メチル及びパラオキシ安息香酸プロピルはい
ずれも化粧品基準に定められた配合制限量以下であり、当該製品の使用等により直ちに重篤な健康被
害が発生する可能性は極めて低いと考えられます。ただ、これら防腐剤成分に対してアレルギーをお
持ちの方が使用されると、アレルギー反応が出る可能性がありますが、現在までに当該製品使用に
伴う健康被害の報告はありません。 出典: www.daiso-sangyo.co.jp
ダイソーによると、現在、検出された成分により健康被害報告はなく、アレルギー体質でない限りは、健康被害が出る可能性は極めて低いとしています。
TVによる告知が無く認知度が低め...各自で持っていないか確認を
今回の表記漏れについては、ダイソー本体で作っているものではなく、ダイソーが仕入れているメーカー側によるもののため、ダイソー自体がテレビCM等で告知することがありません。そのため、この事実についても認知度が低いことが現状です。
しかし、実際にはこの商品を購入、使用している方はとても多いと思われます。各自が、この商品を使用していないか、お手元を確認しましょう。
開封済み・レシートなしでも返金を行っています
これらの商品が手元にあり、すでに開封して使用してしまっている場合でも、お近くのダイソーに持ち込むと返金を行ってくれます。レシートがなくても大丈夫です。(ダイソースタッフの方に確認済み)
近くにダイソーが無い場合、お客様相談室に電話をすると、回収セットが送られてきて、返金、回収が可能だそうです。また、商品に関して不安なことがある場合には、お客様相談室に電話で確認をしましょう。(平日9:00-18:00受付)
大創産業 お客様相談室 0120-152-206
エスポルールネイルに続き、100均化粧品の安全性が問われる問題に...
セントラル・メディック社の商品の成分表記については、エスポルールネイルの「ホルムアルデヒド」が配合されていた件が記憶に新しい方もいるのではないでしょうか。
100円均一で化粧品さえも手に入ってしまう時代。100円なのに、そうとは思えない程「使いやすい」、「品質が良い」と感じる製品が多いことは確かなのですが、成分表記は正しく、安全性は確かなものにしてほしいものですよね。
消費者側も「安い」ということばかりではなく、安全で安心して使える商品かどうか、見極める力をつけていくべきなのかもしれません。