小学生新聞とは?
小学生新聞とは、小学生向けに発行されている新聞のことで、使われている漢字や表現、掲載されている写真など、すべて小学生向けに作られています。
小学生新聞の発行頻度は、月刊・週刊・日刊となっており、どの小学生新聞が子供にあっているのかなど、詳しく調べてから購読することが多いため、試読ができるサービスのある新聞社がほとんどです。
小学校高学年になると、小学生新聞を使って授業が行われたり、小学生新聞をまとめる宿題が出たりする小学校もあります。
どのような新聞社から発行されているのか
- 朝日新聞社「朝日小学生新聞」
- 読売新聞社「読売KODOMO新聞」
- 毎日新聞社「毎日小学生新聞」
全国紙では上記大手3社から発行されており、現在では地方紙などでも子供新聞の発行があるほど全国的に浸透してきています。
大人の新聞との違いは?
子供新聞に書かれている内容は主に時事・経済・社会・芸能であり、大人が読む内容とあまり違いがありません。
しかし、子供が読んで恐怖を感じるような事故の写真は掲載されず、経済や政治については簡単な表現が使用され、マイナンバーや税金など、子供にとって難しい内容については図解されてわかりやすく書かれていたりします。
また、受験向けに漢字の成り立ちやことわざ、古典などが週替わりで紹介されているコーナーがあったりします。難しい言葉が書かれている場合には注意書きとして欄外に解説が付け加えられていたりします。
小学生新聞はいつから読み始めるべきなの?
文部科学省では、小学校3年生から日本という国の様子や環境、どんな風に国民が生活を送っているのかなどを資料を用いて指導するようにと、指導要領に盛り込んでいます。
このことから、小学校新聞も小学3年生以上に向けて作られていることが分かります。大手3社を比較すると、絵や写真が多いものや文字が多いものもあり、絵や写真が多い新聞は3年生から読めるものと思います。
比較的文字の多い小学生新聞については、文字を読むことに慣れてきた高学年向けであると思います。
親が新聞を読んでいるときに興味を示したら
小学校低学年の場合は文字や詳しい内容というよりも、最初は絵や写真だけだったり、大きな見出しだけを読んでいるだけかもしれません。しかし新聞を「読む」という習慣がつくことはとてもいいことです。
小学校1、2年生であっても興味を持ち始めたら、絵や連載漫画だけでも一緒に読む、新聞に触れる時間を作ってあげましょう。
日刊・週刊・月刊、どの間隔で発行されている新聞がお勧めなの?
次に小学生新聞について月刊、週刊、日刊それぞれのメリットなどを比較してみます。月刊は「新聞」というより子供向けの時事ニュース雑誌となります。
内容が濃い月刊で新聞に触れるきっかけづくりを
図鑑を見るような感覚で読める月刊の子供向け新聞は、書店などで購入できるほかもちろん定期購読も可能です。厚みがありますが参考書代わりにもなるくらい内容の濃いものとなっています。
月刊の小学生新聞のメリット
月刊新聞のメリットは、日刊や週刊の新聞に比べ40ページを超えるボリュームがあるということです。時事問題や受験参考問題など、詳しく読みたい方に向いています。
慣れるまでは週刊がお勧め
月刊の小学生新聞の内容が一度に読むのには多すぎるという子供には週刊の小学生新聞が向いています。
大手3社の子供新聞も、日刊か週刊の発行ペースとなっています。新聞を読む習慣をつけるためには、まず週刊発行されている子供新聞から読んでみるのがお勧めです。
週刊の小学生新聞のメリット
週刊の小学生新聞は、まだ新聞を毎日読む習慣がついていない小学生にメリットがあります。1週間の出来事がまとめて把握できます。
「今日新聞の日?」などと子供から質問があったなら、日刊紙へ移行するチャンスかもしれません。
気になる記事をスクラップするには日刊がお勧め
小学校の宿題やプロジェクトなどで、小学生新聞の気になる記事をまとめたり切り抜いて発表する学校もあります。そんな時は日刊紙がお勧めです。
毎日スクラップすることで達成感も味わえます。
日刊の小学生新聞のメリット
日刊の小学生新聞の最大のメリットは、毎日の話題作りに事欠かないということです。
小学校の高学年になると、朝礼などで1分間スピーチなどを行う学校もあります。時事問題や政治・芸能など、日々の世の中の動きを毎日チェックすることで、「自分自身」のことも見つめるようになります。
自分自身のことを考えられるというのは、「意見を持つ」ということにつながり、きちんと主張のできる大人へと成長する助けへとなります。
小学生新聞を読むことで身につくものとは?
小学生新聞を読んでいる小学生は、様々な知識を蓄え、蓄えた知識を使い、自己表現ができるようになります。小学生新聞を読むことによって身につくものや効果について解説します。
社会の仕組みに興味を持つ
新聞で取り上げられる社会の問題、とりわけ身近な物価や親が抱える保育の問題など、自分の身の回りで起こっている問題などに関心を持ち、社会全体と自分自身の関係などに興味を持つようになります。
興味を持つことで、自分がどの立場で生活しているのかを知り、親への感謝やお年寄りへの優しい気持ちの芽生えなどが生まれてきます。
読解力の強化と漢字力の向上
新聞の見出しなど、わかりやすく簡潔にまとめられた文章に触れることで、読解力が養われ、国語の文章問題に強くなるといわれています。
新聞に書かれた表現を作文などで使ってみたりすることで、作文の力も向上します。さらに、漢字、特に熟語を覚えるので漢字力向上にも子供新聞は役立っています。
小学生新聞を選ぶ基準とは?比較ポイントとは
では実際に小学生新聞を、どのようなことに気を付けて選べばいいのでしょうか?選ぶ基準や比較ポイントをご紹介します。
- 発行間隔
- 受験を意識した内容が盛り込まれているか
- 購読料金
日刊なのか週刊なのか、子供がどのくらい子供新聞に興味を持っているのかで決めることをお勧めします。もともと本が好きで活字にも慣れている場合は、毎日発行されている日刊紙が向いています。
受験を意識した小学生新聞は、国語や算数などのテーマが紹介されていることがあります。いずれの新聞も500円から2000円ぐらいまでの購読料となっています。
大人の新聞とダブルで購読する場合には、出費を抑えるために週刊の小学生新聞にするという手段もあります。
小学生新聞の上手な活用法
小学生新聞はただ読んで終わりではありません。受験対策だけでなく最大限の効果を得るための様々な活用法があるのです。ここでは主に次の4つの活用法について紹介します。
新しく知った言葉を書き留める
新聞には、日常で使わない難しい言葉が数多く出てきます。
中学受験対策だけでなく、今後高校生や大学生になったときにも、言葉をたくさん知っていた方が有利なので、小学生新聞を読む時期から、新しく知った言葉を書き留めておくなど習慣になるよう、日ごろから学習の中に取り入れるといいでしょう。
気になったニュースをメモする
新聞を読んで気になった記事をメモし、ノートにまとめるということを、週に2~3度のペースでやってみましょう。
文章を組み立てる力は、実は小学生のうちに身につくものと言われています。小学生のうちから、定期的に文章をまとめるということが習慣になるよう、日々の学習に取り入れることをお勧めします。
数字を考える
新聞には、たくさんの数字が登場します。家族で数字について考えることが物事を数値化して考える力の源となり得ます。
どこで何がどのくらい生産されるのか、どの国にはどのくらいの人口がいるのか、何パーセントの人がどんなことをしているのかなど、物事を数字で考えることを訓練するために新聞を活用しましょう。
自分新聞を作らせる
長期休暇などを利用して、子供に普段読んでる新聞と同じようなスタイルで「自分新聞」を作らせてみましょう。
自由研究にもなりますし、自分自身のこと、家族のことなどをまとめて見出しを付けたりなどして書かせるということが、何より勉強になります。
試読もできる!小学生新聞の主な種類と特徴をご紹介
小学生新聞を発行する、大手3社の小学生新聞を徹底調査しましたので、ご紹介します。試読も含め、ぜひご参考にしてみて下さい。
朝日小学生新聞
- 毎日発行
- 月/1,769円
- 一般的な新聞サイズ 8P
- 受験や教育関連の記事が毎日読める
朝日小学生新聞は日刊で発行されています。受験対策に良いとママたちの間で評価されている新聞です。
読売KODOMO新聞
- 毎週木曜日発行
- 月/500円
- 一般的な新聞の半分のサイズ 20P
- 絵や写真が豊富で視覚的に楽しめる新聞となっている
読売KODOMO新聞は週刊で発行されている小学生新聞で、絵や写真などビジュアル的に子供の興味をひきやすいものになっています。新聞に興味がない子供に最初に習慣をつけさせるには良いかもしれません。
毎日小学生新聞
- 毎日発行
- 月/1,430円
- 一般的な新聞の半分サイズ 8P・土日は12Pと、ボリュームUP
- 子供が自分で考えられる話題が豊富・科学実験記事など
毎日小学生新聞の特徴は子供自身が参加できるような紙面です。日刊で発行の小学生新聞ですが土日はページ数も増え、たくさんのニュースが取り上げられます。また各コーナーも人気ですよ。
親が選ぶお勧め小学生新聞とは
親目線で考えると、親子で一緒に毎日楽しめる朝日小学生新聞がお勧めです。朝日小学生新聞は、国語や算数をテーマとする連載もあり、受験対策としても評価が高くなっています。
漢字には読み仮名がふってあるので、比較的低学年でも読みやすい朝日小学生新聞ですが、毎月1度同時発行される「朝日おかあさん新聞」もまた楽しみのひとつです。
いつも「これ読んでみたら」と親から子へ伝えるところを子供発信で「ママ読んでみて」と声がかけられる、そんな朝日おかあさん新聞の存在は、忙しい朝の時間を楽しい時間へ変えられる瞬間だと思います。
もちろん、お勧めのポイントは小学生が読みやすい内容と、毎日発行でも負担になりすぎないボリュームにあります。ぜひ親子で読んでみたい小学生新聞です。
子供が選ぶお勧め小学生新聞とは
毎週木曜日に発行される読売KODOMO新聞は、子供に根強い人気があります。というのも週に1度の発行で20Pとボリュームがありますが、すべてカラー印刷なので視覚的にに読み心地がいいということで、人気が高まっています。
見出しが大きなカラーになっていたり、アニメの主人公が難しい経済の話を解説していたり、新聞なのに新聞らしくないという楽しさが子供に熱い支持を得ているようです。
小学生新聞は目的に合わせて選びましょう
小学生の子供たちが自分たちの生活や、生活する上での仕組みを自分たちで考えられるように、新聞はとても大切な役割を担っています。
小学生が新聞を読んでいく上で重要なのは継続して読み続けることです。親が親の考えだけで与えるのではなく、子供が読みたいと考える、子供のための新聞という位置づけで、ぜひ一緒に選んでみて下さい。