小学生の読書感想文の本選びのポイント
宿題の中でも時間がかかる小学生の読書感想文は、本選びから早めにとりかかるとすんなりと終わらせることができます。
小学生の読書感想文のための本選びのポイントをご紹介します。
- 自分が興味のあるジャンルから選ぶ
- 内容が短めの本を選ぶ
- 一度読んだことのある本を選ぶ
スポーツが好きな小学生には、スポーツを背景に描かれた物語を選んであげたり、ドキドキワクワクが好きな小学生には冒険ものを選んであげたりするなど、子供自身が興味のあるジャンルを選んであげると読みやすく読書感想文が書きやすくなります。
また、その学年のレベルに沿った本の中でも比較的内容の短い本を選ぶと、何度も読み直しが出来、読書感想文に取り組みやすくなります。
一度読んだことのある本は、内容が理解できているので、読み直すことでさらに読書感想文が書きやすくなります。
低学年(1~2年生)向けおすすめ本をご紹介
小学校低学年におすすめな読書感想文を書きやすい本を2冊ご紹介します。
小学校低学年の読みやすい本を選ぶポイントは、絵と文字の配分がどちらかに偏りすぎないということです。文字ばかりでも読みにくいですし、絵ばかりでは感想を書く内容に乏しくなってしまいます。
アリとくらすむし
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アリと助け合いながら暮らす虫たちの様子を写真と一緒に楽しく読める写真絵本です。
日ごろ身近に観察することのできるアリが主体に描かれているので、読書感想文が書きやすく、子供も読みやすい内容です。
心に残った場面を読み返しやすく、写真を見ながらアリやアリと共存する虫たちの関係を想像すると読書感想文の内容が濃くなります。
詳細
- タイトル:アリとくらすむし
- 著者:島田たく
- 出版社:ポプラ社
- ハードカバー:26ページ
- 価格:1296円
ごめんねともだち
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オオカミとキツネという、普段はコワモテの2匹は普段は仲良しなのですが、つまらないことで喧嘩をしてしまいます。そんな2匹が仲直りをしていく過程が描かれた絵本です。
小学校に入って、喧嘩も仲直りも経験した低学年の感性だからこそ読書感想文を書きやすいと思います。人間の代わりにオオカミとキツネを物語に起用したことで、感情移入しやすく、物語にも入り込みやすいです。
オオカミとキツネという、普段はコワモテの2匹は普段は仲良しなのですが、つまらないことで喧嘩をしてしまいます。そんな2匹が仲直りをしていく過程が描かれた絵本です。
小学校に入って、喧嘩も仲直りも経験した低学年の感性だからこそ読書感想文を書きやすいと思います。人間の代わりにオオカミとキツネを物語に起用したことで、感情移入しやすく、物語にも入り込みやすいです。
詳細
- タイトル・ごめんねともだち
- 著者・内田麟太郎(作)・降矢なな(絵)
- 出版社・偕成社
- ハードカバー・32ページ
- 価格・1080円
中学年(3~4年生)向けおすすめ本をご紹介
小学校中学年におすすめな、読書感想文を書きやすい本を2冊ご紹介します。
小学校中学年になれば、主人公にも共感できるようになるので、主人公が奮闘する様子がわかりやすく描かれている文庫本を選ぶことをおすすめします。
二日町
主人公の小学4年生の女の子に、待ち望んだ妹が誕生しました。妹は健康上の問題を抱えて生まれてきました。
大変そうにする親と主人公の女の子との関係の変化や、心の成長などが美しい心理描写で表現されている児童書です。考えさせられるテーマではありますが、読みやすい物語なので感じたことを読書感想文にしやすいです。
詳細
- タイトル・二日月
- 著者・いとうみく(作)・丸山ゆき(絵)
- 出版社・そうえん社
- 児童文庫・207ページ
- 価格・1404円
さかさ町
主人公の兄弟が祖父の家へ行くために出かけるのですが、行く先でトラブルに巻き込まれ、すべてが「さかさ」の町へとたどり着いてしまいます。
子供が働いて大人が遊んでいるなど「さかさ」であふれる町で1泊する主人公の兄弟の冒険の物語です。
大人が考える常識を覆す物語は子供にとって楽しく感じられるものでしょう。その一方で、小学校中学年の年齢ならではの不安「大人になるということはどんなことなのか」を考えさせられることにもなります。
読後の心の変化が表現しやすく、読書感想文を書きやすい1冊です。
詳細
- タイトル・さかさ町
- 著者・FエマーソンA(作)ルイスS(絵)
- 出版社・岩波書店
- 単行本・94ページ
- 価格・1512円
高学年(5~6年生)向けおすすめ本をご紹介
小学校高学年の読書感想文におすすめの本を2冊ご紹介します。
小学校高学年になると、読書感想文をボリュームのある内容で書き上げることが課題となることもあり、より感情移入ができる内容の本や主人公に共感できる内容の本がおすすめです。
ここで土になる
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親などの大人、学校や地域といった社会に守られて生きている小学生。普段は意識しない「普通」ということの重要性について考えさせられる内容になっています。
写真家の作者が写真と共につづった、まるでドキュメンタリーのような写真小説に親子で感動するはずです。
今の自分、そしてこれからの自分、生きるということはどのようなことなのか、湧き出す疑問や感激をメモに取れば読書感想文も書きやすくなります。
読む前と読んだ後の自分の感情の対比を、親子で楽しんでみて下さい。
詳細
- タイトル・ここで土になる
- 著者・大西暢夫
- 出版社・アリス館
- 写真文庫・単行本・40ページ
- 価格・1512円
十二歳
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主人公は小学6年生、12歳の女の子です。主人公が自分に近い立場であるとより感情移入しやすく読みやすいため、読書感想文を書くための本として選ぶのにおすすめです。
大人にも近いけれどまだまだ子供、という小学校6年生の女の子の心の揺れ動く様子が描かれています。感じたことを素直に感想文に表しやすいです。
詳細
- タイトル・十二歳
- 著者・椰月美智子
- 出版社・講談社
- 単行本・237ページ
- 価格・1512円
小学生の読書感想文は本選びが重要です
小学生の読書感想文は、本選びが非常に重要です。毎年6月頃になると、書店には小学生の読書感想文推薦図書・課題図書としておすすめの本がたくさん並んでいます。
今回は小学生にとって読書感想文が書きやすい内容の本を学年別にしてご紹介しました。
是非親子で読んでみて下さい。本について一緒に話をするうち、読書感想文のアイデアが出てくると思います。