1. トップ
  2. 妊娠
  3. 妊娠中の病気・トラブル
  4. 妊娠中に注意すべき病気
  5. 【医療監修】妊娠中の子宮筋腫のリスク。分娩方法や産後の注意点
  6. 2ページ目

監修:清水なほみ

【医療監修】妊娠中の子宮筋腫のリスク。分娩方法や産後の注意点

PIXTA

出産後は子宮筋腫が子宮の収縮を妨げることがあるため、子宮の回復が遅れてしまう子宮復古不全になる可能性があります。子宮の収縮ができないと産後の出血量が増える弛緩出血(しかんしゅっけつ)が起こり、出血量が多い場合は輸血が必要になることもあります。

産後急激に子宮筋腫が大きくなることはありませんが、妊娠中に子宮に向かって流れていた血液が減少することで筋腫の組織が壊れる「筋腫変性」を起こす可能性があります。筋腫変性によって、子宮内感染や腹痛といった症状が出た場合は抗生剤の投与が必要です。

出典元:

無理のない妊娠生活を送りましょう

安静 妊娠中 PIXTA

子宮筋腫があることで切迫流産や切迫早産などの合併症を起こしやすくなります。子宮筋腫がある中での妊娠生活は、不安に思うことがあるかもしれませんが、子宮筋腫があっても妊娠継続は可能です。

子宮筋腫を伴う妊娠のリスクは人によって異なるため、不安なことがあった場合は妊婦健診時に医師に相談するようにしましょう。無理なく安心して妊娠生活を送ることができるとよいですね。

記事の監修

ポートサイド女性総合クリニック〜ビバリータ〜 院長

清水なほみ

通常の婦人科診療のみならず、最新の脳科学×心理学×医学を統合的に駆使した診療を行う婦人科医。日本で100名しか習得者がいない、トランスフォーメーショナルコーチのテクニックを学び、診療の現場においても、3年間で延べ6000人の患者に同テクニックを用いて診療を行っている。
中学時代のいじめや研修医時代のうつ経験から、「病は気から」を科学的に解明するための研鑽を積む。何気ない会話の中で患者に気付きを与え、片頭痛やイライラをあっさり「忘れさせる」診療には定評がある。5分で病気の「本当の原因」を見抜くため、患者からは「先生は占い師ですか!」と驚かれる。

おすすめ記事

「子宮筋腫」「妊娠中」 についてもっと詳しく知る

出典元一覧

本記事は必ずしも各読者の状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて、医師その他の専門家に相談するなどご自身の責任と判断により適切に対応くださいますようお願いいたします。なお、記事内の写真・動画は編集部にて撮影したもの、または掲載許可をいただいたものです。

カテゴリー一覧