習い事はいつから?
それではさっそく、子どもの習い事はいつから始めるべきなのか見ていきましょう。厚生労働省が5歳6か月児を対象に平成18年から19年にかけて行った調査によると、56.6%と半数以上の子どもが習い事をしていたそうです。
調査結果によると、前回の調査よりも習い事をしている子どもの割合は増えており、現在ではもっと増えている可能性もあります。
習い事をいつから始めるかという問題は、子どもの興味・関心などもあるので一概には言えないものの、多くの子どもが5歳6か月になるまでに始めていることがわかりますね。
- 厚生労働省「第6回21世紀出生児縦断調査結果の概況」(https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/syusseiji/06/dl/data.pdf,2021年3月23日最終閲覧)
習い事はいつからどんなことを始めてる?
小学校入学前に始めることが多い子どもの習い事。一体いつから、どんな習い事を始めているのか、実際の体験談を見てみましょう。
みなさんの声を見てみると、2歳から4歳の頃から習い事を始めたという意見が多いようです。習い事の種類はさまざまですが、運動系や音楽系が多く見られますね。
他のパパママの意見を参考にすると、「習い事をいつから始めるべきか?」という疑問に対する答えは「2~4歳」となるでしょう。
幼児期から習い事を始めるメリット
多くの子どもが幼児期から習い事を始めていますが、小さな年齢から習い事を始めることには次のようなメリットがあります。
- 子どもが新しい世界を学べる
- 小学校入学後の勉強になじみやすくなる
- 言葉の習得が早くなる
- 身体能力が高まる可能性がある
自宅や幼稚園・保育園と違う世界を体験できることは、幼児にとって新たな刺激となり世界観を広げるために役立つでしょう。「習う」ことを覚えられるので、小学校入学後の授業になじみやすくなると考えられます。
また、習い事をしている子どものほうが語彙力が高く、興味のない運動系の習い事をしていた子どもは運動嫌いになるという研究結果があります。もちろん、興味のある運動系の習い事であれば運動能力向上に役立つでしょうが、語彙力の違いは習い事の種類を問わず見られる傾向なのだそう。
子どもは習い事の内容だけでなく、教室に行くという体験自体からさまざまなことを学ぶので、より多くのメリットを感じるためには「子どもに習わせるべきこと」より「子どもが興味・関心を示す習い事」を考え、習い事の分野を好きになってもらいたいものですね。
- 教育社会学研究 第100集「学力格差は幼児期から始まるか?」(https://www.jstage.jst.go.jp/article/eds/100/0/100_108/_pdf,2021年3月23日最終閲覧)
子どもに人気の習い事とおすすめの開始時期
幼児期の習い事は、子どもの興味・関心を大切にしてあげることが一番。それでは、どのような習い事が人気なのでしょうか?
幼児期の子どもから特に人気を集める5つの習い事について、それぞれいつから始めるべきか、どのくらいの費用がかかるのか…など、詳しくご紹介していきます。
スイミング
幼児の習い事として定番のスイミング。先にご紹介した体験談の中でも、スイミングを習わせているという方は多くいらっしゃいました。
スイミングの習い事をいつから始めるべきか、おすすめは3歳くらいからだとされていますが、パパママと一緒であれば0歳から始められます。習い事費用は週に1回で月額5,000~10,000円で、子どもの習い事としては比較的低額ですね。
体操
体操は運動系の習い事の中で、スイミングの次に人気を集めています。跳び箱を飛んだり、マット運動をしたり…と、小学校の体育と同じような内容を習うので、小学校入学準備として始めるのもおすすめです。
体操教室は1~2歳を対象としているところもありますが、一般的には3~4歳から習い始める方が多く見られます。3歳になると基本的な運動ができるようになるので、体操中にケガをしてしまう心配もありません。
費用相場は月額5,000~7,000円と手頃ですが、月謝に加えてユニフォーム購入費や保険料も含めて考えましょう。
- 厚生労働省「保育所保育指針解説書」(https://www.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/hoiku04/pdf/hoiku04b_0001.pdf,2021年3月23日最終閲覧)
英会話
小学校で英語が必修化されたことを受け、必要性から習い事として幼児英会話を始められるケースも多くなりました。
語学は頭に柔軟性がある小さな頃から始めたほうが良いという意見もあり、0歳からでも始められます。ただし、幼児期は英語より母国語をしっかりと学んだほうが良いという意見も…。子どもの英語への関心を見極めながら、いつから習い事を始めるか決めてください。
習い事費用の相場は月額5,000~8,000円と、気軽に習い始められる金額です。教室・オンライン・通信講座と、学ぶための方法も多く用意されています。
- 国立国会図書館「早期英語教育をめぐる現状と課題」(https://warp.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/287276/www.ndl.go.jp/jp/data/publication/refer/200911_706/070601.pdf,2021年3月23日最終閲覧)
プログラミング
英会話と同じく、小学校での必修化に伴い人気が高まってきている習い事がプログラミング。本格的なプログラミングであれば小学校低学年から習い始めることをおすすめしますが、幼児用教材が整えられている教室なら4歳から習い始められます。
プログラミングでは論理的思考の必要性が高いので、幼児期に習い事でプログラミングを学び、論理的思考力を高めてあげると小学校での授業も理解しやすくなるかもしれませんね。
プログラミング教室の費用相場は、月額6,000~12,000円ほど。年齢により費用が変わるので、習い始めようと考えられている方は、まず教室に問い合わせてみましょう。
ピアノ
昔から習い事として絶大な人気を誇るピアノは、現代の子どもたちからも高い人気を集めています。特に女の子からの人気が高い習い事ですよね。習い事としていつから始めるべきかと迷ったら、4歳以降からがおすすめです。
ピアノの習い事費用は8,000~15,000円と、子どもの習い事の中では少々高め。自宅で練習するためのピアノ購入費用も必要となります。
習い事はいつから始める?まずは子どもの興味・関心を大切に
「そろそろ習い事を始めたほうがいいかな?」「習い事はいつから始めたほうがいい?」子どもの習い事について悩んでいるパパママもいらっしゃるでしょうが、最も大切にしたいことは、子どもが習い事に興味・関心を持ったときに始めるということです。
子どもに習わせるべき習い事がどのようなものか気になられるかもしれません。しかし、子どもはどんな体験からでもさまざまなことを学ぶので、子どもが「習いたい」と感じ続けてくれる習い事を選んであげましょう。