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監修:齋木啓子

子供がやけどをしたら?家庭でできるケアと受診の判断基準

熱い飲み物をこぼしてしまったり、ストーブにうっかり触ってしまったり。家の中でも子供がやけどをする危険はたくさん潜んでいます。ママの想定以上によく動くようになる1歳を過ぎたあたりから、注意力散漫な5歳くらいまでの子供は、特に自宅でのやけどや、けがに注意が必要な年齢です。もしもやけどをしたらまず何をすべき?病院受診のタイミングは?いざというときに備えて知っておきたい「自宅でできるやけどの対処法」をご紹介します。

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患部を冷やすときのポイント

子供がやけどをしてしまったら、まずは患部を冷やしましょう。子供の皮膚は大人と比べて薄いため、ちょっとした熱でもやけどが重症になることがあります。応急処置で患部を冷やしたら、やけどの程度や広さを見て「救急車を呼ぶ」「病院に行く」など対応しましょう。

見える場所のやけどは流水で冷やす

流水 水道 PIXTA

やけどをしたら、なるべく早く流水で15~30分間を目安に冷やします。皮膚がやけどで損傷している場合、水の勢いが強すぎると皮膚を傷つけます。水圧は強くしすぎないように注意しましょう。

熱冷まし用の冷却シートはやけどを冷やす目的には使えません。もしも流水が当てられない耳や目などを冷やす場合は、氷や保冷剤を包んだタオルや濡れタオルで冷やしましょう。

流水で冷やす時間は身体の部位や年齢により一概には言えません。もしもひどいやけどで救急車を呼ぶことになっても、救急車が来るまでの間の応急処置として流水などで冷やして待ちましょう。

水ぶくれはつぶさない

包帯 子供 PIXTA

やけどをした場所が水ぶくれになっているなら、水ぶくれはつぶさず、必ず医療機関を受診しましょう。水ぶくれは、皮膚の表面部分(表皮)を超えて、真皮と呼ばれる部分までやけどをした状態です。真皮には毛細血管が通っていて、やけどにより毛細血管から血漿(けっしょう)という透明な液体が出てきます。これが水ぶくれの「水」です。

水ぶくれをつぶしてしまうと、皮膚が細菌に感染する可能性があります。傷口につかない加工がしてあるガーゼなど非固着性のものでやさしく保護してから病院に行きましょう。

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記事の監修

家庭医、在宅医

齋木啓子

2004年島根医科大学卒。独立行政法人国立病院機構姫路医療センターにて初期研修、CFMDにて家庭医療後期研修および在宅フェローシップ、Leadership Training Fellowship-distant(LTF-distant)修了。
12年にふれあいファミリークリニックを開設し、院長として勤務。17年にEU Business SchoolにてMaster of Business Administrationを取得し、LTF-distant運営・指導に当たっている。現在は悠翔会在宅クリニック新橋で院長として勤務。
家庭医療専門医、在宅医療専門医、経営学修士。

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本記事は必ずしも各読者の状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて、医師その他の専門家に相談するなどご自身の責任と判断により適切に対応くださいますようお願いいたします。なお、記事内の写真・動画は編集部にて撮影したもの、または掲載許可をいただいたものです。

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