入園前に済ませておきたい予防接種
0〜1歳で保育園に子供が通い始める場合、どのような予防接種を済ませておくとよいのでしょうか?母子手帳には、予防接種の記録をするページがあります。もうすでに受けられる月齢に達しているにも関わらず、接種できていない予防接種がないか確認してみましょう。
予防接種は種類が多く、受けるタイミングに注意しなければなりません。早めの確認がおすすめです。
定期接種
Ⓒママリ
予防接種の中でも、予防接種法や結核予防法に基づいて実施される「定期接種」。定期接種は公費で接種費用が賄われ、自己負担額は一部で済みます。
例えば、Hib(ヒブ)ワクチンや小児用肺炎球菌ワクチンは、髄膜炎や肺炎、敗血症などの重篤な症状を伴う感染症を予防するためのワクチンです。Hib(ヒブ)ワクチンの「Hib」とは「ヘモフィルスインフルエンザ菌b型」の略で、発熱、けいれん、意識障害を起こします。「インフルエンザ」とつきますが、毎冬に流行するインフルエンザとは違います。Hib(ヒブ)と小児用肺炎球菌は乳幼児の髄膜炎の原因として多い菌で、後遺症や命を落とすリスクがあり注意が必要です。
また、BCG(結核)や麻しん風しん1期のように、接種できる期間が短い予防接種があります。母子手帳の項目を必ず確認し、接種する日をカレンダーに書いておくなど忘れないよう管理しましょう。
任意接種
Ⓒママリ
任意接種とは、法律で定められた予防接種ではなく、希望者が任意で受ける予防接種です。ロタウイルスによる感染性胃腸炎は低年齢で感染すると重症化しやすい傾向にあると報告されており、入院が必要になることがあります。5歳までの急性胃腸炎の入院患者のうち、40~50%前後はロタウイルスが原因です。
おたふくかぜは、集団生活の中で感染しやすいウイルスで、下あごや耳の下周辺にある耳下腺が腫れて痛みを伴ったり、発熱したりする病気です。子供が保育園でウイルスに感染すると、家族にうつる可能性もあります。
市区町村によっては、これらの予防接種に対して助成金を設けている場合があります。費用やスケジュールについてはかかりつけ医に相談しましょう。