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小学生向け水筒の選び方
小学生になると学校に持っていく水筒。子どもが第1子の場合、「小学校で使う水筒ってどのくらいの容量でどんなタイプのものがいいのだろう」と疑問に思うママパパもいるでしょう。
ママリにもこんな投稿がありました。
子どもが小学生になると、学校にいる時間も長くなりますし、学童に行く子であれば18時くらいまで帰宅しない場合もあります。
その間の水分補給を担う「水筒」は一体どんなポイントを意識しながら選ぶと良いのでしょうか。ここからは小学生向けの水筒を選ぶポイントを5つに絞ってご紹介します。
ポイント1:容量
まず子どもに1日あたり必要な水分量の目安を知っておきましょう。児童期の子どもは、体重1kgあたり80mlの水分量が必要だそうです。
これを踏まえると、体重25kgの小学生の場合、1日に必要な水分量は2,000ml(=2L)となります。1日に必要な水分は、全て学校にいる間に補給するのものではありません。ただ小学生にとって学校にいる時間は、少なくても7時間程度。
これは子どもが起きて活動している時間のほぼ半分です。このため、1日に必要な水分量の半分を入れられれば学校に持っていく水筒の容量としては十分でしょう。
しかし、まだ学校生活に慣れない1年生や体格の大きい6年生が同じ容量とはいきません。これらを加味すると小学生に持たせる水筒のサイズは、小さめのもので低学年なら200~350ml程度、中高学年なら500~600mlくらいでしょう。
在学時間が長い場合や気候も考慮すると、低学年なら500~600ml、中高学年なら1,000mlの容量があれば安心ではないでしょうか。
ランドセルに入るサイズで考えたい場合は、800ml程度の細めの水筒なら入りそうです。ランドセルの基本寸法は縦310mm・横220~230mm・マチ幅120mmが基本寸法なので、こうしたサイズも参考に容量を選びましょう。
- カザマランドセル「ご質問 : ランドセルの大きさの種類を教えてください。」(https://www.kazamarandoseru.com/faq_detail7.html,2022年6月9日最終閲覧)
- 鞄工房山本「ランドセルの『A4クリアファイル対応』『A4フラットファイル対応』は、何がどう違うの?」(https://www.kabankobo.com/blog/a4-file/,2022年6月9日最終閲覧)
- セイバン「モデル比較表」(https://www.seiban.co.jp/compare/,2022年6月9日最終閲覧)
- 鳥羽市健康福祉課子育て支援室「水分補給について」(https://www.city.toba.mie.jp/kosodate-shitsu/documents/r1-7tayori.pdf,2022年6月9日最終閲覧)
- 環境省「熱中症環境保護マニュアル2018」(https://www.wbgt.env.go.jp/pdf/manual/heatillness_manual_full_high.pdf,2022年6月9日最終閲覧)
ポイント2:飲み口と口径の広さ
飲み口の形状は、蓋がコップになるタイプと直飲みタイプの2種類が一般的。キャップを付け替えることでコップ・直飲みいずれにも対応できる水筒もありますし、どちらかだけに対応している水筒もあります。
どちらかだけの飲み口のものを選ぶ場合は、使い勝手を子どもと相談しながら選ぶと間違いがありません。
ただしスポーツをしているなら、蓋を開けて直接飲める直飲みタイプのほうが素早く水分補給ができます。また休み時間に外で遊びたいタイプの子は、休み時間が終わって教室に戻り急いで水分補給をするので直飲みタイプの方が便利かもしれません。子ども本人の希望と使う目的にあわせて選びましょう。
そして、飲み口を外した部分(口径)の「口の広さ」もチェックしましょう。この部分が狭いと氷をスムーズに入れられないこともあります。水筒に氷を入れて使う予定があるなら「広口タイプ」の水筒を選ぶと良いでしょう。
ポイント3:素材
小学生の水筒に使われる素材は、次の3種類が一般的です。それぞれの特徴とメリットデメリットを簡単にご紹介します。
- プラスチック:軽量だが壊れやすい
- ステンレス:保冷・保温のできるタイプのものがある。耐久性に優れるが重い
- アルミ製:おしゃれなデザインで丈夫だが重い
低学年の小学生なら軽量なプラスチックが持ちやすいでしょうが、飲み物のおいしさを重視するなら保冷・保温ができるタイプがおすすめです。
ポイント4:持ち運びのしやすさ
小学生が使う水筒でやや見逃しやすいポイントが「持ち運びのしやすさ」です。小学生は通常の授業で「ちょっとした校外学習」や「学校敷地内での生き物・植物観察」をする機会もあります。例えば「学校の周りの街並みを調べよう」とか「学校敷地内にいる虫を捕まえよう」など。
こうした授業がある場合に「肩掛けできるタイプの水筒を用意してください」と言われることも。ランドセルに入れることだけを考慮してひもの付けられないタイプの水筒だけを購入すると、持ち運びに不便な場合があるので注意したいですね。
ポイント5:洗いやすさ
ポイント5は子どもというより、ママパパにとって気になる点かもしれません。小学生は季節を問わずほぼ毎日水筒を持って学校に行きます。このため、水筒を洗うのも毎日。
日常的に使うものだからこそ、お手入れのしやすさ・洗いやすさは子どもの水筒を選ぶ大きなポイントになります。飲み口がどの程度「バラして洗えるか」「本体部分は奥まで洗えるか」などもしっかりチェックしましょう。
ポイント6:部品の別売りがあるか
水筒を選ぶときの意外なポイントとして、「部品の別売りがされているか?」もぜひチェックしておきたいところ。小学生が水筒を持つとどこかにぶつけたり、落としたり…荒く扱われてしまうこともあるでしょう。
不測の事態で水筒が壊れてしまうことも珍しくありません。ママリの中には水筒が壊れることに嘆きの声もありました。
小学生は活動範囲も行動の大きさそのものも大きくなります。「ぶつけた・落とした」などで壊れることもあります。部品が一つだけ壊れてしまったために水筒が使えなくなった…というのではもったいないですよね。
水筒によっては替えのパッキンや中栓パーツが販売されている場合もあるので、壊すことが心配な際は、パーツが別売りされている水筒を選ぶのもポイントです。
部品が別売りされている水筒であれば、長く使い続けられますし、本体を丸ごと買うよりはずっと安く済みますからね。
小学生向け水筒のおすすめ14選
それでは、小学生用におすすめの水筒を10個紹介していきます。
【700ml以上】小学生におすすめの大き目の水筒7選
まずは700ml以上の容量があるタイプの水筒をご紹介します。
タイガー魔法瓶:サハラステンレスボトル 1.2L
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容量が1.2Lあるタイガーのステンレスタイプの水筒です。保冷専用のためコップタイプの飲み口はついていませんがスポーツが大好きな子にはぴったりでしょう。
水筒本体を包んでいるポーチは洗たく可能なので、清潔に使い続けることができますね。広口7cmで水筒の奥まで直洗いしやすいのもポイントです。
青や黒などクールな印象のものからピンクなどポップなものまで色の展開もさまざまなので子どもの好みに合わせて選べますよ。
象印マホービン:ステンレスクールボトル 1L ミズノモデル
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象印マホービンの「ステンレスクールボトル」はフッ素コートが2倍量で施されているので、スポーツドリンクを入れても内側がサビにくく、スポーツに取り組む機会のある子にぴったりでしょう。
こちらはスポーツメーカーのMIZUNOとのコラボ商品なのでスポーツブランドが好きな子どもにおすすめです。
FEIJIAN(フェイジャン):FJbottle改良版 1L
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すっきりとしたデザインのFJbottleの水筒は「ランドセルに入るタイプのものを選びたい」という子におすすめ。カラーも男女問わず選びやすいカラー展開です。
持ち運びが必要な場合は斜め掛けタイプのカバーを付ければOK。シンプルなデザインなので年齢を問わず長く使うことができるでしょう。
アイリスオーヤマ:ダイレクトボトル1L
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カバーのバラエティに富んでいるのがアイリスオーヤマの水筒です。クールでシンプルなタイプ、スポーティなタイプ、そしてここにご紹介しているようなキャラクタータイプのものなど、子どもの好みに合わせやすいのがおすすめ。
直飲みタイプで保冷専用のため夏場やスポーツの時に使う機会が多い子にぴったりでしょう。
象印マホービン:ステンレスクールボトル 800ml
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こちらは先ほどと同じ象印マホービンの製品で、やや小ぶりのタイプです。3年生くらいから買い替える予定があり、下に弟妹がいる場合はお下がりとして使えるので、水筒の大きさも学年に合わせてステップアップさせやすいですね。
MIZUNOとのコラボと異なり、こちらはクールなデザインからポップなデザインまで幅広いデザインが展開されているので子どもの好みに合わせやすいでしょう。
THERMOS(サーモス):真空断熱2ウェイボトル 800ml
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魔法瓶構造のパイオニアであるTHERMOS(サーモス)の水筒は保冷・保温いずれにも使えます。飲み口も直飲み・コップどちらにも使い分けできるので、シーンによる使い分けができて便利ですね。
ここでご紹介している製品は800mlの水筒ですが、同じシリーズで容量が多いものもあるので、THERMOSの水筒でもっと大きいものが欲しいな、というママパパは大きめの水筒を選ぶことをおすすめします。
タケヤフラスク:ゴーカップ 700ml
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シンプルなデザインで飽きのこないタイプの水筒です。持ち手がついているので、肩掛けにしていない場合でも持ち運びしやすいのがポイント。
キャップはコップとして使えるので、直飲み・コップ使用を「その場で」使い分けられるのが良いですね。肩掛け用のひももあるので、校外学習などで使う際にも困ることはなさそうです。
【700ml未満】小学生におすすめのコンパクトな水筒7選
ここからはやや小さめのコンパクトな水筒を七つ紹介します。
【スケーター】 超軽量コンパクト2WAYステンレスボトル 430ml-470ml
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子ども用のキャラクターお弁当箱を多く扱っているスケーターからは、超軽量の水筒が販売されています。容量が少なめなので中身を入れてもそこまで重くならないのは低学年の子にはありがたいでしょう。
ここではすみっコぐらしの水筒をご紹介していますが、同じシリーズの水筒にはかわいいキャラクターからプラレールやトイストーリーなどのキャラクターまで幅広く種類があります。
小学校生活にちょっと不安をいだく子に、好きなキャラクターの水筒で気持ちを応援するのも良いかもしれません。
BRUNO(ブルーノ):ライト2WAYキッズボトル 570ml-580ml
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ホットプレートで有名なBRUNO(ブルーノ)。BRUNOの調理器具はママパパにも人気なので、お家のテイストと合わせた水筒を選びたい…という方におすすめなのはこちらの水筒。
パステルカラーやイラストがナチュラルなテイストですね。ただデザインだけでなく、こちらの水筒は底面にエラストマー素材が使用されているので、テーブルに置いたときに音がしにくく倒れにくくなっています。この配慮は学校という公共の場で使うにはぴったりかもしれませんね。
ドウシシャ:2WAYこども水筒600ml
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ポップな柄を選びたい子やママパパにおすすめなのはドウシシャの水筒。コップ・直飲みの2WAYタイプで容量は600ml。夏場や、学年が上がることでもう少し大きめの水筒が必要になる可能性はありますが、入学当初はできるだけ荷物を軽くしたいと考えている場合はぴったりでしょう。
ここでご紹介している3つの柄だけでなく、動物柄は他にもパンダやペンギンなどたくさん展開されているので、子どもが好きな動物を選ぶこともできそうです。
象印:シームレス 480ml 名入れ マグ ボトル ほぼ 500ml 恐竜デザイン
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シンプルなデザインですが、ワンポイントで子どもたちが大好きな恐竜が彫刻されているコンパクトな水筒。実はこの恐竜の彫刻はティラノサウルス・トリケラトプス・プテラノドンなど、人気の恐竜6種類から好きなものを選んで彫ってもらえます。
さらに恐竜とともに子どもの名入れも可能。手ごろな価格ですが、セミオーダー水筒を造ってもらうことができるのです。シンプルなので子どもが大きくなっても使い続けられますね。
アイリスオーヤマ:ワンタッチステンレスマグボトル
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親指でボタンを押すだけでパカッとフタが大きく開くので、細かな作業が苦手な小学生でも飲みやすさ抜群の水筒です。真空断熱層が飲み物の温度を約6時間もキープしてくれるので、保温・保冷ともにおいしい状態を長持ちさせてくれますよ。
350ml~600mlまで3種類の容量で販売されているので、子どもの飲む量にあわせて選べるところもポイント。480mlは1,680円(税込)と価格もリーズナブルです。
タイガー:ステンレスボトル「サハラ2WAY」(0.5L)
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コップ付きの水筒ですが、直飲みもできるという2way仕様が特徴的な水筒です。直飲みがラクだと感じる子どもでも、お昼ごはんのときはコップで飲みたい…など、シーンによって飲み方を変えたいときもあるでしょう。この水筒なら子どもの好みや利用シーンにあわせて2通りの使い方ができますよ。
中栓は分解して丸洗いできるので、カビや細菌が溜まってしまう心配もありません。底は樹脂製で耐久性があるので、やんちゃ盛りの小学生の男の子の扱いにも耐えてくれるはずです。
サーモマグ:トリップボトル 500ml
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カラフルなパステルカラーと丸みを帯びたシルエットがかわいく、小学生の女の子におすすめの水筒です。コップ付きですが中蓋は指で押すだけで開閉できるので、小学校低学年の子どもでも扱いにくいことはないでしょう。
ショルダーストラップつきなので学校への持ち運びもラクラク。保温・保冷効果は約6時間継続します。少し太めの形状なので、安定感があり倒しにくいのもポイントです。
水筒の洗い方や使用する際の注意点・ポイント
小学生が毎日使う水筒は、できる限り衛生面に気をつけたいものですよね。お手入れの際には、次のようなポイントに気をつけながら洗い、水筒の性能を長く保てるようにしましょう。
- パッキンは毎回外して洗う
- 洗った後はしっかりと乾かす
- 茶しぶがついたら水に酸素系漂白剤を溶かし30分間つけ置く
- 金属製たわしや食洗機は使わない
パッキンは毎回外して洗い、洗った後にしっかりと乾かすようにするとカビやサビを予防できます。もし洗うだけで取れない茶しぶがついてしまったら、酸素系漂白剤につけ置くのがベスト。サビの原因になるので、塩素系漂白剤は使わないようにしてくださいね。
また、水筒の底面にシールが貼ってある場合、それははがさないのがよいそう。
製造時、真空にするために底に孔を開けて、その後穴を塞ぎ、その部分を保護するためにシールを貼ってあります。これをはがすと保温不良の原因となる場合がありますので、このシールははがさないでください。 ※1
- タイガー「茶渋をとりたいのですが、塩素系漂白剤を使ってもいいのでしょうか。」(https://support.tiger.jp/faq/show/473?back=front/category:show&category_id=161&page=1&site_domain=faq&sort=sort_access&sort_order=desc,2022年6月9日最終閲覧)
- タイガー「保護シートは何のためにあるのですか。はがしてはいけないと書いてあるがはがしたらどうなるのですか。」(https://support.tiger.jp/faq/show/482?category_id=162&return_path=/category/show/162?page=1&site_domain=faq&site_domain=faq&sort=sort_access&sort_order=desc&site_domain=faq,2022年6月9日最終閲覧)
- サーモス「サーモスの水筒の洗い方」(https://www.shopthermos.jp/shop/pages/care_bottle.aspx,2022年6月9日最終閲覧)
- タイシン九州「水筒の茶渋落とし・漂白実例」(http://www.taishin-kyushu.co.jp/sansosenzai_jitsurei/chashibu/suitou.html,2022年6月9日最終閲覧)
使用する際のポイント
小学生の子どもに水筒を使わせるときは、安全のために次の三つのポイントに注意するようにしてください。
- お茶か水を入れること
- 熱い飲み物は避けること
- 氷は入れないようにすること
ママパパならスポーツドリンクやジュースを水筒に入れることもあるかもしれませんが、小学生のうちは糖分のとりすぎになりかねないのでお茶か水を入れるようにしましょう。
そして注意したいのが、熱い飲み物や氷を入れないようにすることです。保温性能の高い水筒であれば、熱い状態がずっと続いて、飲み物を飲むときに子どもがやけどをしてしまうこともあります。
氷なら問題がなさそうですが、直飲みタイプだと飲み物と一緒に氷も滑り出し、喉をつまらせてしまう恐れも。小学生の子どもに水筒を使わせるときは、お茶か水のみを入れるのがおすすめです。
小学生向け水筒に関する先輩ママの体験談
小学生に持たせる水筒はランドセルに入れることや適切な容量を考えると、意外と選び方が難しいもの。先輩ママたちは一体どのように選んだのか、ママリに寄せられた体験談から見ていきましょう。
子どもによって水分を飲む量はそれぞれですが、小学生になったばかりの子どもでも1Lくらい飲む子もいるようです。冬は飲み物を入れる量を減らすこともできますし、小学生の水筒は小さめよりも大きめの容量を選んだほうが、買い替えの負担は少なくなりそうですね。
コメントにあった先輩ママの周りではサーモスを使っている小学生が多いようですね。ただ洗いやすさや学校以外での用途、ランドセルに入れる・入れないなど家庭ごとに事情も異なります。
周りの子と同じでなければいけない、ということはないので、今回の記事でご紹介したポイントを参考に、子どもが使いやすくママパパがお手入れしやすい水筒を選んでくださいね。
小学生の水筒は六つのポイントを参考に選んでみて
小学生の水筒を選ぶときの六つのポイントご紹介しました。体の小さな低学年へのおすすめサイズは500ml以下の小さめのものですが、中学年以降も使うことを考えれば、ランドセルに入れるのに支障がない1,000ml程度のものを選んだほうが買い替えの負担が減るでしょう。
子どもが普段から飲んでいる飲み物の量と、子どもにとって必要な水分量、他にもこの記事の内容を参考にしながら子どもの生活にぴったりの水筒を選んでくださいね。