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「絵本屋さん大賞」、受賞作はあの絵本!パパママ賞、新人賞絵本も紹介

子供に絵本を買おうと思ったとき、何を基準に選びますか?「マスコミで紹介されていた」「本屋さんでポップが目立っていた」など、ふと目にしたものがきっかけとなって購入に至ったということもあると思います。今回は「第10回MOE絵本屋さん大賞2017」で受賞した10作品と、親子で楽しむ絵本選びの楽しさについて紹介します。新しい絵本購入を検討しているママも、普段から良く絵本選びをしているママも、ぜひチェックしてみてくださいね。

PIXTA

「第10回MOE絵本屋さん大賞2017」が発表

去る2018年1月12日、白泉社が主催する「第10回MOE絵本屋さん大賞2017」贈賞式が開催されました。

MOE絵本屋さん大賞は、白泉社が発行する『月刊MOE』の名物企画。全国の絵本専門店や書店の児童書コーナー担当者3,000人を対象にアンケートを実施し、もっとも支持された絵本30冊に贈られる賞になります。

ベスト10受賞作品はこれ!

  • 第1位 『なつみはなんにでもなれる』ヨシタケシンスケ
  • 第2位 『いっさいはん』minchi(新人賞第1位受賞作)
  • 第3位 『つまんない つまんない』ヨシタケシンスケ
  • 第4位 『おいしそうなしろくま』柴田ケイコ
  • 第5位 『ノラネコぐんだん あいうえお』工藤ノリコ
  • 第6位 『生きる』谷川俊太郎/詩 岡本よしろう
  • 第7位 『ノラネコぐんだん そらをとぶ』工藤ノリコ(パパママ賞第1位受賞作)
  • 第8位 『おじいちゃんとパン』たな
  • 第9位 『いらないねこ』ヒグチユウコ
  • 第10位 『アームストロング 宙飛ぶネズミの大冒険』トーベン・クールマン/訳:金原瑞人
  • 第10位 『そらの100かいだてのいえ』いわいとしお

すべての受賞作は「月刊MOE」に掲載されています

MOE (モエ) 2018年 02月号

11位以下を含むべスト30を知りたい、という方は現在発売中の『月刊MOE 2018年2月号』をご覧ください。

MOEの魅力は毎月の表紙にもあります。2月号のシンボルキャラクターは、島田ゆかさん書きおろしの「ぶーちゃんとおにいちゃん」です。

島田ゆかさんは『バムとケロ』シリーズの作家さんでもあるので、イラストを見てピンとくる方もいらっしゃるかもしれませんね。

「絵本屋さん大賞2017」受賞上位5作品、あらすじ&口コミ紹介

ここからは「絵本屋さん大賞2017」を受賞した上位5作品をご紹介いたします。どのような本なのかあらすじが知りたい、という方もぜひ参考になさってくださいね。

1位:『なつみはなんにでもなれる』ヨシタケシンスケ

なつみはなんにでもなれる

「そろそろ寝る時間よ」おかあさんが言うけれど、その前に…。なつみちゃんが、おかあさんとゲームをします。

「これな~んだ?」なつみちゃんが、なにかのまねっこをして、おかあさんがそれをどんどん当てていくというお話です。

小学校の読み聞かせのボランティアをしています。
どの学年でも大受けです。
なつみになりきって読むので、読み終えた後のどが切れてあとの本が読めません(笑)。 ※1
ツッコミどこ満載!!笑。そして、なつみが一生懸命伝えようとしてる姿がとても可愛らしかったです。娘はまだ8ヶ月ですがなつみと同じ年頃になるとこんな感じなのかな〜私もこんな対応になるのかな〜笑、と想像しながら読みました。読み聞かせも家にある絵本の中では一番楽しい絵本です。 ※2

寝る時間なのに眠りたくない…だからおかあさんにゲームを持ちかける。かわいらしい始まり方ですね。「あるある」とわが子とのやりとりを振り返る方もいらっしゃるようです。

表紙のタイトル文字となつみちゃんの得意気な姿、そしてトップスインで着用しているパジャマ…。お母さんに「おなかを冷やすから」とでも言われているのでしょうか。筆者も子供が小さいころを思い出し、とても懐かしく感じます。

今子育て中のママはもちろんのこと、かつてのなつみちゃんと同世代の子育てをしていて一段落ついたママにも読んでほしい絵本です。

2位:『いっさいはん』minchi

いっさいはん

「魔の2歳児」「ギャングエイジ」にさしかかりつつある「いっさいはん(1歳6ヶ月児)」の謎な行動・生態を、ユーモアたっぷりにまとめた絵本です。

レトロな図鑑のような雰囲気を醸し出すイラストにも注目。

現在1歳5ヶ月の娘の育児中ですが、立ち読みしたら絵の女の子が髪型も顔も体型も娘にそっくりで、行動もあるあるで、とにかくおかしくてかわいくてAmazonで購入してしまいました。
ページ数は絵本なのでもちろんそんなに多くないですが、1才過ぎてから毎日おもしろかわいいことばかりする娘の姿、いつか忘れてしまうのが勿体ないなと思うので、この絵本を時々手に取り、思い出せるようにと購入しました。とっても満足しています。 ※3
幼稚園のママ友に教えてもらい、気になり購入しました。
現在、3歳と1歳3か月の子供を育てています。
読んでいる内に、絵本の中の「いっさいはん」が我が子に見えてきます。
日々の生活の中では、笑っていられないいたずらなんかも、絵本ではかわいく思えます。
読み終えた時、こんな時期ももうすぐに終わってしまうんだと思い、
少し子育てに前向きに、楽しめるようになている気がします。 ※4

タイトルが、「まいこはん」のような敬称での「はん」なのかなぁと思いきや、何度目かのイヤイヤ期にさしかかる「1歳6ヶ月児」を意味する「いっさいはん」だったのですね。私もこの絵本を見て、思わずふき出してしまいました。

「いっさいはん」のママをしていると疲れることやイライラすることが目白押しになってしまう毎日ですが、この絵本を読むと「自分だけじゃないんだ」「あったあった」とクスッと笑ってしまうかもしれません。

読み聞かせという観点では、個人的には当事者であるママと子供が読むよりも「おばあちゃんといっさいはんの孫」というシチュエーションで読んでほしいと筆者は思いました。

いつの間にか2歳の誕生日を迎えてしまう、今の時期だけを切り取った絵本。新米ママだけではなく思春期の子供を持つママにも読んでほしい1冊です。

3位:『つまんない つまんない』ヨシタケシンスケ

つまんない つまんない

「つまんない~」、子供の口癖ともいえるこの一言。この「つまんない」から「せかいいちつまらないゆうえんち」や「おとなが感じたつまらないはなに…?」と展開、ストーリーが膨らんでいきます。

子供向けに描かれた絵本、という感じがします。
小さい子にもわかりやすいです。ゲラゲラ笑ってます。
おとなが読んでも面白いです。 ※5
店頭立ち読みし、気に入りました。
つまんないが口癖の我が子にも読んで欲しいと購入。
このシリーズ、軽いタッチで読めるのに哲学的なとこもあり面白いです。 ※6

子供が出かけた先で「つまらない」を連呼し、「連れてくるんじゃなかった!」と怒ってしまった経験はありませんか?大事な用事だったのに、楽しみな用事だったのに、何一つできなかったという経験…筆者は何度もあります。

子供の「つまらない」をどうしたら「楽しい時間」に変えられるのか、「つまらないこと」を考えながらどんどん「つまらない方向へ」展開していく面白い絵本です。

レビューを見ると哲学的なところもあるそうです。大人だったらお金を使って娯楽に走ることもできますが、「つまらない」を哲学にするという切り口は子供にしかできないことかもしれません。

1人で絵本を読めるようになった幼稚園児や、パパとの読み聞かせにおすすめです。

4位:『ノラネコぐんだん あいうえお』工藤ノリコ

ノラネコぐんだん あいうえお

ノラネコぐんだんシリーズ初の「知育絵本」です。細やかに描かれたノラネコぐんだんのイラストで「あいうえお」を覚えることができます。

「親は教えないであろう単語」も、のらねこ軍団がこっそり教えてくれるかもしれませんよ…。

ひらがなが読めるようになった子どもに買いました。
のらねこぐんだんシリーズは全部持っていてお気に入りです。
この本はストーリーはなく、大変細かくたくさんのイラストとその名前が書いてあります。
子どもは一文字ずつ読み上げては「○○だ!」と喜んで言っています。
なじみのあるのらねこぐんだんなので見てくれてるのかなとも思いました。 ※7
これまでのシリーズとは違い、ストーリー性はないので、あくまで“ノラネコぐんだん”シリーズが好きなら楽しめる世界観。
ファンとしては、好きな作品。だけど、繰り返し見る?といわれるとちょっと難しいかな…? ※8

ノラネコぐんだんの世界観が楽しめる、あいうえお絵本です。知育とうたっていますが、「ほっかむり」や「つまみぐい」など親なら教えないような言葉が掲載されている、クスッと笑える絵本になっています。

ノラネコぐんだんの絵本はシリーズ化しており、全員正座で「はんせい」させられているシーンが筆者は大好きなのですが、この絵本でも「はんせい」させられるシーンがあるのでしょうか?

ノラネコぐんだんシリーズが大好きな親子にぜひ読んでほしい1冊です。

5位:『生きる』谷川俊太郎

生きる

谷川俊太郎さんの「生きる」という詩にイラストをのせた絵本です。

何気なく見過ごしてしまいがちな小学生のきょうだいと家族が過ごすある夏の1日を、絵本の中で切りとっています。教科書に採用されることが多い「生きる」の内容や意味がハッキリ浮かび上がってくる1冊。

生きている時間は永遠ではないからこそ、
このいつもの生活していること、
住んでいるところ、友達、家族、街、暮らし、
全て愛おしく抱きしめたくなる。
そんな気持ちになれるような素敵な絵本です。 ※9
詩はもちろん素晴らしいものですが、詩の内容とリンクしつつも、また別のストーリーが「絵」の中で展開されています。
登場する人物それぞれの生活ぶりを想像しながら読むと、何十倍も楽しめる1冊です。 ※10

この詩の音読と暗唱を頑張っていた筆者の娘が、「生きていることとミニスカートのつながりが分からない」と言っていた一言が今でも印象に残っています。大人は何となくわかるのですが、今を生きるミニスカート世代の子供は気付かないかもしれないですよね。

この絵本は、そんなことを気付かせてくれる絵本ではないでしょうか。命の大切さはもちろんのこと、何気ない毎日を過ごすことの大切さにも気付かせてくれるはずです。この詩は東日本大震災の被災地では何度となく読まれており、娘もこの関連で暗唱を頑張りました。

子供が読むにはちょっと早いかもしれませんが、今を大切にしたいママや、何かに行き詰まって悩んでいるお友だちへの贈り物としておすすめです。

楽しい絵本がある生活を

「MOE絵本屋さん大賞」は、全国で働く絵本や児童書に精通した書店員が支持する絵本をランキング化した権威ある賞です。本屋さんへ出向く時は、受賞作を目安に絵本を探してみると良いですよ。絵本選びの参考にしてくださいね。

また、新作絵本のコーナーではそれらを紹介するポップなどにも注目してみましょう。書店での展開に比例して「読み応えがある本」「面白い絵本」であることが分かります。

ぜひ子供との読み聞かせや、ママの心の栄養剤としての絵本をお家に迎えてはいかがでしょうか。

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