ミキハウスが「子育てに関する悩み調査」の結果を発表しました
ミキハウスブランドのベビー&子供服、およびベビー用品の企画・販売を手がける三起商行株式会社が、全国のパパ・ママが会員となっている「ミキハウス ベビークラブ」上で子育てに関する悩み調査を行い、その調査結果を「出産準備サイト」に先日発表しました。
今回の調査では「家庭」、「配偶者との関係」、「仕事との両立」、「育て方」の4点から子育ての悩みを質問。
回答者およそ5000人と多くの回答が得られた調査の結果から、世のパパ・ママが直面している子育てや夫婦間のリアルな悩みと、解決法が見えてきました。
皆さんが感じている子育てに関する悩みや漠然とした不安は、実は他のパパ・ママも感じ、一生懸命向き合っているかもしれませんよ。
調査概要
今回の調査に関する概要は以下の通りとなっています。
- 期間:2018年2月14日~20日
- 対象者:「ミキハウスベビークラブ」会員のうち、子供がいるもしくは現在妊娠中の人
- 対象エリア:全国
- 回答数:合計4,933名(男性48名、女性4,885名) 子どもがいない(妊娠中)960名、子どもがいる3,973名 <仕事状況>働いている563名、休業中(産休、育休中)2,300名、専業主婦2,070名
調査結果から見えてきたパパ・ママが抱える悩みとは
ここからは今回の調査結果を一つずつ詳細に見ていきます。
核家族化、夫婦共働き、ワンオペ育児、保活など現代の子育て世代を取り巻く環境は決して楽観できないものばかり。そんな環境下でも、パパやママが悩みに対して一生懸命対処しようとしている現状が色濃く反映された結果になっているなと感じました。
育児に対して悩みや不安を抱えているママには「自分と同じような思いをしている人がこんなにいるんだ」と肩の荷が少し楽になるかもしれませんよ。
子育てに関する家庭内での悩みのトップは「お金」に関すること
「ミキハウス」調べ
子育てに関する家庭内での悩みは「お金」に関することがトップ、次いで「家事」に関することがランクインしました。
第1子妊娠中の人など現在子供がいない人の約6割が悩みとして回答していることからも、今までに経験が無い分不安や悩みを抱えやすい傾向にあるようです。
また配偶者との家事分担がうまくいかないなどの不安を挙げる人の割合も高めです。こちらの悩みは子供がいる・いないに関わらず回答者が多かったのが印象的でした。
子供がいる人が悩みとして挙げた割合が多かったのものに「配偶者との関係」を挙げた人が約3割いました。出産して子供が増えたあと、相手に対して「こんなはずじゃなかった」とギャップを感じることが多いのかもしれません。
悩んだときや不安の解決法は「配偶者に相談」「インターネットの情報サイト、アプリ」が上位
「ミキハウス」調べ
悩んだときや不安を解決する方法について質問したところ、最も割合が高かったのが「配偶者に相談」で約8割、続いて多かったのが「義両親を含む自分の親に相談」が約7割、「インターネットの情報サイト、アプリ」で約6割という回答でした。
困ったときには一緒に子育てをする配偶者や、子育ての先輩である自分たちの親にまず相談する、という考えのパパ・ママが多数派のようです。
またインターネットやアプリを見て解決するという回答は、インターネットやSNSネットワークが発展した現代ならではかもしれない、と感じました。筆者自身も、育児書を買いました。現在でも比較的手に取りやすい位置に常備してはいるものの、すぐに調べたいことがピンポイントで検索できるスマホアプリなどの方が活用頻度は高いので納得の結果でした。
「自覚が薄い」「非協力的」「性生活」など夫婦間の悩みはさまざま
「ミキハウス」調べ
配偶者との関係に関する悩みは?という質問の回答の上位に来たのは1位から順に「親になった自覚が薄い」「子育てに非協力的」「子育て方法で意見が合わない」といった意見。
1位の「親になった自覚が薄い」については、休業中または専業主婦(夫)の回答が仕事中の人の2倍近くポイントを伸ばしているのが特徴的。子供が生まれ自分はきちんと子育てをする姿勢に変わったけれど、相手に変わる傾向があまり見られないという回答が多いと推測できます。
お互いの考え方をそろえるためにも、ままに夫婦同士の話し合いをすることは出産の前後関係なく行う方がよさそうですね。
また「セックスを求められるのが嫌だ」「セックスレス」などの夫婦間での性生活の悩みを選ぶ回答も比較的目立ちました。出産後夫婦間の環境が一変してしまうと、夫婦間の気持ちにもすれ違いが生じてしまいがちのようです。
4割近い人がワンオペ育児を実感
「ミキハウス」調べ
「ワンオペ育児の状況にあると感じたことはありますか?」という問いには約4割の人が「はい」と回答しました。
「はい」と回答した人の仕事状況割合別に見てみると、「働いている」が33.0%、「休業中(産休、育休)」が42.2%、「専業主婦(夫)」が43.7%という結果に。休業中・専業主婦(夫)中心にワンオペ育児だと感じている人が多いようです。
核家族化や夫婦共働きなどにより、夫婦間でやりきる・乗り越えることが求められることが多い現状が浮き彫りになっているなと感じずにいられませんでした。
解決策を聞いたフリーアンサーでは、「夫に頼みたいことを明確にToDoとして伝える」、「『パパ大好きなんだね』、『パパの作ったご飯おいしいね』など意識して言うようにした」など、夫婦間のコミュニケーションを密にするように心がける回答が挙がっていました。
子育てに関する仕事上の悩みは「子供との時間を取りたい」「職場復帰が不安」が上位
「ミキハウス」調べ
現在仕事を続けている、もしくは続ける予定のママ・パパに、仕事上での悩みを聞いた質問での回答で多かったのが「子供との時間をもっととりたい(とれなさそう)」というもの。
何かとお金がかかるようになるので働かないとならない、けれど本当は子供と一緒にいたい…という葛藤を抱えているパパ・ママが多いようです。
意外にも2番目に多かったのが「子育てに関して仕事上での悩みや不安はない」という回答。自身の働くスタイルや職場環境等によっては育児と仕事の両立はさほど難しくないと感じる人もいるようです。子育てをしながらでも仕事を続けやすい風土を作っている企業が増えてきているのも理由の一つかもしれませんね。
半数以上の人が保活を実施中または今後予定あり
「ミキハウス」調べ
保活状況を聞いた問いでは、半数以上のパパ・ママが今現在保活をしているか今後保活をする予定があると回答しました。
出産を経ても仕事をしたい、続けたいと考えている人が多数いることがよく分かる結果となっています。
保活に関する悩みや不安を抱えるパパ・ママが多数
「ミキハウス」調べ
「保活の悩み」について聞いた回答には「保育園に入れるのか不安」が約35%と1位に挙がった一方で、「保活に関して悩みがない」と回答した人も約34%いました。住んでいる地域によって保育園に入れるのが比較的簡単、あるいは困難かの違いが回答結果につながっているようです。
「保育園に入れるのか不安」「保育園に入れなかった場合のこと」2つの回答を合計すると約50%になることからも、自分たちだけでなく保活の結果次第では会社にも迷惑をかけてしまう、という心配・不安を抱えているパパ・ママが少なくないようです。
悩みや不安は決してためこまずに
「ミキハウス」
今回の調査結果から、子育て中のパパ・ママはさまざまな部分で悩んだり心配したりしていることがわかりました。自分が日頃感じている不安を、実は他の多くのパパ・ママも同じように感じているのかもしれませんね。
子供の幸せや将来を願うがゆえに、なかなか尽きることのないパパ・ママたちの不安や心配。ですがそれらは子供に対する無償の愛である証拠です。今現在不安などに押しつぶされそうになっても、子供の健やかな成長と共に「あのとき頑張ってよかった」と実感するときが、きっとやって来るはずです。
大事なのは悩みや不安を決して1人でため込まないこと。皆さんと同じくらい子供を愛しているパートナーや祖父母を頼りましょう。少しでも自分自身にかかるストレスを軽減して、笑顔の耐えない子育てができるとよいですね。