tottoさんに聞く、親子でつくるホームパーティーのコツ【後編】

食育インストラクターのtottoさんに、ホットドッグパーティーをテーマにしたレシピを伺った前回に続き、今回は、パーティーを華やかに演出するケーキの作り方を教えてもらいます。

tottoさんは、テレビや雑誌でのフードスタイリングやレシピ開発の仕事をはじめ、2009年からは、こども達がシェフとなって親に料理をもてなす「家族のための1日限定こどもレストラン」というワークショップを開催されており、こども達が楽しみながら料理と向き合うコツをたくさんご存知の先生です!

積み木感覚で作れる、ロッキーマウンテンケーキ。

「ホームパーティーに手作りケーキ?大変じゃない?」ケーキと聞くと、グッとハードルの高さを感じられる方もいるかもしれませんが、ご安心ください。tottoさんが考案されたケーキは、生クリームを丁寧に塗ったり、煌びやかにデコレーションを施したりする必要はありません。

ロッキーマウンテンケーキ(レシピはページ下で紹介)は、前回tottoさんに教えてもらった、「こどもの遊びとリンクさせる」というコツを存分に活かした一品。大人の手を煩わせずに、こどもが率先して手を動かして、完成まで楽しみながら、あっという間にできてしまうケーキです。

ロッキーマウンテンケーキとは、その名の通り、スポンジケーキを岩山に見立てて、高く積み上げていくケーキ。まずはスポンジケーキをちぎって、山の土台を作りましょう。生クリームを糊がわりにして、ちぎったスポンジをひとつずつ積み上げていきます。

「ケーキがあると、パーティー感が出ますよね。かといって、わざわざ手の込んだものを作る必要はありません。スポンジケーキは、自宅で焼いても、買ったものでも、あるいはカステラでもいいですよ」とtottoさん。

スポンジを積み上げていく様子を見ていると、まるで「積み木」を楽しんでいるかのように見えてきます。積み方によっては傾いてくるので、「そしたら次はこっちに積まなきゃ!」といったふうに、バランスを見つつ、楽しみながらスポンジを積み上げていきます。

ある程度高さが出たら、次は早速、飾り付け。果物を、岩山の隙間に載せていきます。

「このケーキは、力を抜いて作れるからいいんです。デコレーションをきれいにしなきゃ!とか意気込まずに。だから、このケーキは、ほぼ、こどもが作りたいように任せていいですよ」

tottoさん曰く、メニューの中に、“こどもが自由に作ることができるものがひとつある”と、大人もこどもより料理を楽しめるのだとか。

「こどもと料理をする時は、実は大人のモチベーションも大事です。全部の料理を一緒にやろうとすると、『ここはきれいに盛り付けなきゃダメよ』とか、大人のこだわりとぶつかる時があるんですよね。そうなると、ストレスになってしまいますから」

例えばこのケーキであれば、親子や兄弟・姉妹で、ひとつずつ、好きなように作ってもいいかもしれないとのこと。そんなお話を聞かせてくれたtottoさんは、確かに、他の料理と違って、長女の莉子さんが自由に手を動かす様子を微笑ましく見守っていました。

飾り付けが終わったら、粉糖を雪に見立てて山に振りかけて完成です。

パーティーを開くなら、花屋へ行こう。

ホットドッグパーティーを楽しむための料理と、見事なケーキの作り方を教わったtottoさんに、テーブルの雰囲気づくりのコツも伺いました。

「パーティーって、非日常感を楽しむ場でもありますよね。『いつもと違う』っていう感覚を味わえるアイテムをひとつ用意するだけでも気分が高まると思います。普段はクロスを敷かないけれど出してみようとか、とっておきの器を使ってみようとか」

tottoさんの場合、ひとつには、テーブルに花を飾ることだそうです。

「普段から花屋が好きでよく行っていて、部屋にも飾ったりするのですが、パーティーの時などにはテーブルを演出するために買ったりします」

花屋を覗くと、季節ごとにかわいらしいアイテムも見つかるのだそう。

「先日は姫林檎を見つけました。今回は、これにキャンドルを立てて、冬のパーティーらしさを演出してみました」

この日、テーブルには姫林檎以外にも松ぼっくりが登場し、季節感と相まってパーティーの雰囲気をささやかに盛り立てていました。パーティーの前にはお子さまと花屋に行き、ナチュラルなパーティーアイテムを一緒に選ぶのも楽しそうです。

“気分”を上げてから、料理に入る。

いよいよテーブルの上にはおいしそうな料理が並び、楽しげな演出も施されて、パーティーのテーブルが完成しました!
何事も滞りなく、手軽にホームパーティーを用意してくださったtottoさん、莉子さん、ありがとうございました!ところで、ひとつ気になっていたことが…。そのエプロン、おそろいですか?

「はい。私がデザインしたエプロンで、こども用にも作ってもらったんです。娘も気分が上がりますよね。私も料理をするんだぞって。気分って、大事です。親子でおそろいのエプロンを着たり、あとは、いきなり料理に取り掛かるのではなく、まずは料理を飾るアイテムを作ってもらったりして、気持ちを鎮めつつ、集中力を上げるのもいいですよ」

こうしたコツは、tottoさんが長年「家族のための1日限定こどもレストラン」を手がけてきた経験から得た工夫だそうです。最後に、こどもと料理をする大人たちに、気持ちの面でのアドバイスはありますか?

「親子で料理を作る時間や、みんなで楽しくごはんを食べる時間は、こども育つ時間の中ですごく大切な時間です。

その時間はあっという間に過ぎてしまうけれど、その経験と記憶は、こども達が大人になっても、頭の隅っこに残っていてくれたらうれしいとtottoさんは微笑み、「きっと、こども達の力になると思いますよ!」と語ってくれました。

パーティーメニューから、親子で料理に向かう心構えまでを教えてくださったtottoさんのお話をもとに、皆さんもぜひ、親子でつくるホームパーティーに挑戦してみてください。

(3)ロッキーマウンテンケーキ

スポンジケーキをちぎり、生クリームを糊がわりに積み上げ岩山のように見立てたケーキ。フルーツを飾りつけたりして仕上げます。

■材料(4人分)

スポンジケーキ(市販)…3枚
生クリーム…200ml
砂糖…大さじ1
お好みのフルーツ…適量
粉糖…適量

■作り方

1.生クリームは砂糖を加えてツノが立つまで泡立てる。
2.スポンジケーキを手でちぎり、泡立てた生クリームを糊がわりにしてつけ、山のように積み上げていく。
3.フルーツやハーブを飾り、粉糖をかけたら完成。

totto(黄川田としえ)/料理家・フードスタイリスト・食育インストラクター

テレビや雑誌、広告でのフードスタイリング、レシピ開発など、多岐にわたり活動中。フードスペースやその空間を演出するイベント等のフードケータリングなども行う。こどもたちの心と体の成長をサポートし、家族で楽しめるワークショップを各地で開催中。著書「毎日のごはんと心地よい暮らし(宝島社)」など。https://toshiekikawada.com/

記事提供:キッザニアの窓

「レシピ」「パーティ」 についてもっと詳しく知る

本記事は必ずしも各読者の状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて、医師その他の専門家に相談するなどご自身の責任と判断により適切に対応くださいますようお願いいたします。なお、記事内の写真・動画は編集部にて撮影したもの、または掲載許可をいただいたものです。ママリ編集部のコンテンツに対する考え方(または取り組み)についてはこちらもご覧ください。

カテゴリー一覧