1歳半健診とは?
1歳半健診とは、1歳6ヶ月児に対して行う健康診査のことで、市町村から行うよう母子保健法によって義務づけられています。
健診内容は下記の通りです。
- 身体発育状況
- 栄養状態
- 脊柱及び胸郭の疾病及び異常の有無
- 皮膚の疾病の有無
- 歯及び口腔の疾病及び異常の有無
- 四肢運動障害の有無
- 精神発達の状況
- 言語障害の有無
- 予防接種の実施状況
- 育児上問題となる事項
- その他の疾病及び異常の有無
- 厚生労働省「母子保健関連施策」(https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12401000-Hokenkyoku-Soumuka/0000096263.pdf,2019年5月11日最終閲覧)
筆者が経験した「1歳半健診」
筆者には、現在3歳の娘がいます。娘が1歳6ヶ月のとき実際に経験した1歳半健診について、通知が届くところから当日の流れまで、くわしく紹介します。
娘の場合は再検査になった項目もあったため、そのときの流れや気持ちについても一緒に紹介していきます。
健診の通知が届いてから当日まで
1歳半健診のお知らせが住んでいる市から届いたのは、健診約1ヶ月前のことでした。封筒で届き、中には健診の日程や場所のお知らせと問診票が入っていました。
初めての集団健診だったので、少しドキドキした記憶があります。ママリでも1歳半健診について、積み木を積めるか、指差しができるか、単語が話せるかなどをみられるという回答を目にしたことがあったため、家で練習をすることも。
しかし、それらよりも心配だったのが体重でした。うちの子は体重が伸び悩んでおり、成長曲線のギリギリ下をなぞるような状態。いつ外れてもおかしくなく、きっと指摘されるだろうな…と不安な気持ちでいっぱいでした。
健診の流れ
健診当日の流れは、下記の通り。
- 受付
- 身体測定
- 歯科健診
- 保健師との面談
- 小児科医による問診・内診
- 栄養士との相談
受付
受付では事前に書いてきた問診票を提出し、番号札をもらいました。その後、その番号が各ブースから呼ばれます。呼ばれるまでは広い和室で待ちました。
おもちゃや絵本がたくさん用意されていたので、子供は飽きることなく過ごすことができ、筆者は他のママとおしゃべりして過ごしていました。
慣れない環境で、ずっと泣いている子供もいました。もし子供のお気に入りのおもちゃや絵本がある場合は持っていくのも良いと思います。
身体測定
身体測定では服を脱がせ、おむつ1枚の状態に。いつもと違うようすに不安なのか、大泣きしてしまいました。この後に小児科医による内診もあったため、着脱しやすい服で行った方が良かったな、と思いました。
歯科健診
歯科健診では、歯科医に歯を診てもらい、歯磨きやおやつの与え方などの相談をすることができました。わが子はだんだんと歯が生えそろってきており、歯磨きを嫌がっていたため、自分のやっている歯磨きが合っているのか確認できたのはうれしかったです。
歯磨き時の声かけやポイントなど、プロに聞くことができる良い機会でした。
保健師との面談
次に、受付で提出した問診票を見ながら保健師の方と面談をしました。1日のスケジュールやおやつの回数、発語、指差しなどを事前に書いて一緒に口頭確認。机の上には積み木がありましたが、実際にやってみてとは言われませんでした。問診票で「できる」にチェックをしていたからかもしれません。
うちの子は、発語に関しては「パパ」「ママ」「バイバイ」くらいしか言えませんでしたが、こちらの言うことをよく分かっているので問題ないと言われホッとしました。
他にも育児で困っていることはないか?と聞かれましたが、そのときには思いつかず面談は終了。せっかくの機会なので、普段から気になることや聞きたいことをメモしておけばよかったと少し後悔しました。子育てをしていて、ささいなことでも気になったことはメモをとっておくことをおすすめします。
小児科医による問診・内診
いよいよ小児科医による内診の番に。再びおむつ1枚になり、聴診器で胸の音を聞いたり、目、耳、皮膚の状態を診てもらいました。最初に計測した身長・体重を見て、やはり体重のことを指摘されました。しっかり歩いたり、にこにこしていて元気なら問題ないと言われましたが、念のため体重に関してはフォローしていきたいとのことでした。
その他は問題ないと思っていましたが、先生に「心音に雑音が聞こえる」と言われました。今までかかりつけの小児科で予防接種や風邪をひいたときに受診した際も、心音について言われたことはなかったため、驚きとともにとても不安になりました。
体重のフォローアップ外来と心音の検査のため、その場で先生に紹介状を書いてもらいました。数日後に紹介された病院へ行き、超音波検査を実施。結果問題がなかったので、とても安心しました。体重に関しては、2~3ヶ月に一度体重を診てもらい、だんだんと体重の増え幅が大きくなったので、3回目のフォローアップ外来で合格をもらいました。
栄養士との相談
最後に栄養士との相談の時間がありました。どんなものを食べさせているか、食に関する相談をすることができました。
それが終わってから、栄養士の方が作ってくれた手作りおやつをいただいて健診終了。長丁場だったので、子供もこのおやつをとても喜んでいました。
1歳半健診を終えて
1歳半健診は個別健診とは異なり、たくさんの赤ちゃんやパパ、ママが一斉に集まる場。これができなかったらどうしよう、再検査になったらどうしよう…と、筆者も不安な気持ちで臨みました。
しかし健診を終え、心音の雑音を発見して頂くこともでき本当に良かったと思っています。懸念していた体重に関しても、長いことモヤモヤしていたものがパッと晴れたような気持ちになりました。もしも重大な疾病だった場合、健診を受けていなければ発見が遅れ問題が起きていた可能性もあります。自分では気付くことができない、子供の異変や不安を解消することができる良い機会だと感じました。
また、育児に関しての不安を保健師の方や他のママと共有することにより、「不安なのは自分だけではないんだ」と前向きな気持ちになることもできました。
健診自体は3時間弱かかり、母子ともに疲れ果てた1日となりましたが、3歳になる子供が今元気に暮らせて、筆者自身も育児に多少なりとも前向きに取り組めているのはこの1日があったからだと今感じています。
健診を終えるまでは不安や焦りもあるかもしれませんが、育児に関する悩みや不安を解消することができる良い機会なので、しっかりと受診してくださいね。