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「児童虐待」について児童福祉法などの改正案が2020年4月より施行に。どう受け止める?

昨今、ニュースで「児童虐待」に関しての報道を見るたび、心が痛みますよね。しかし子育て中、精神的に余裕がなくなると子供に対してイライラしてしまいやすいのも事実。つい声を荒げてしまい、後から「虐待してしまったかもしれない」と不安に思ったことはありませんか?今回は2020年4月からの施行が決まった、児童福祉法などの改正案についての詳細や、虐待に関するママの声を紹介します。「どこから虐待になるのか」など、変わった点についても解説します。

PIXTA

2020年4月より施行、児童虐待に関する法改正とは

2019年6月19日の参議院本会議にて全会一致で可決された、児童虐待防止策強化のための児童福祉法などの改正案。一部を除き、2020年4月から適用となりました。

具体的に、どのようなことが明記されているのでしょうか。以下、変更となった箇所などを箇条書きで挙げてみました。

  • 親がしつけに際して体罰を加えることを禁止
  • 子供を戒めることを認めた民法上の「懲戒権」も施行後2年をめどにあり方を検討
  • 子供の一時保護をする職員と親への支援を行う職員を分ける
  • 児相には医師と保健師を配置する
  • 学校や教育委員会、児童福祉施設に対して守秘義務を課す
  • 都道府県や児相に虐待した親への再発防止の指導を努力義務と定める
  • 引っ越した場合に児相間で速やかに情報共有することを規定

これらが制定されたことにより、具体的にママへどのようなメリット、および不安や疑問が出てくるのでしょうか。

メリットとしては、体罰自体行なってははいけないものと明記されたことで、しつけに際しそのような行為を見かけても注意しやすくなるかもしれません。

一方で、「親がしつけに際して体罰を加えることを禁止」とありますが、どこからが体罰にあたるのかというのが曖昧で、不安に感じてしまう可能性も。とらえ方は人それぞれなので、具体的に取り決めてもらわないとどこからが体罰か、疑問が生まれてくる人もいるでしょう。

筆者は最近の虐待に関するニュースを見て「なんでこんなことが起こってしまったのだ…」「もっと誰かが早くに気づいてあげられれば…」と思うことが多々あります。児童相談所の方が謝罪しているシーンなどもよく見かけますよね。

今回の法改正では、虐待に関しての取り決めがさらに厳しくなっているので、少しは改善されるのかなと期待しています。もう二度と悲惨なニュースは見たくないものです。

出典元:

自分がやっていることが虐待かも…と思ったことはありませんか?

悩み PIXTA

世の中のママたちは、虐待についてどのように考えて子育てをしているのでしょうか。

私がしていることは虐待に入るのだろうか…と気になるママたちもいるかもしれません。ママリにも以下のような投稿がありました。

首を絞められたと7才の男の子が警察署に駆け込むニュースがありましたね…

躾で手をあげるのはどこまでが虐待なんでしょう?

お尻ペンペンも虐待??

私は危ないことをしたり人に迷惑をかけたら
最初は諭して教えますがあまりにも言うことを聞かない時はビシッとお尻を服の上からですが叩いてしまいます。
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しつけと虐待の線引きはとても難しいもの。子育て中の叱り方やしつけの方法は、他人になかなか相談しにくいものですよね。

筆者もこちらのママと同じで、危ないことや人に迷惑をかけたら諭して教えてあげるようにしています。お尻をたたくことはしませんが、悪いことをしたら手を強めにぎゅっとつかんで「だめだよ」と叱ることはあります。

できれば優しく諭しながら子育てしていきたいものですが、ママも人間なのでいつも同じようにするのは難しいときもありますよね。他のママたちから集まった共感の声やお悩み、アドバイスなどを紹介します。

今日も怒ってイライラしてしまいました

イライラ PIXTA

今日息子にたくさん怒ってしまいました。

私のイライラで小さいことでも怒ってしまいました。

駄目な母親。

大嫌いなんて息子に言ってしまった。

乱暴にふりはらってしまった。

最低だ。。。

もちろん虐待なんてことはしてません。
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怒ってから後悔することもよくあります。怒っているときは子供も言うことを聞かないし、ママも人間なのでイライラしてしまうのも当たり前。

後から冷静になって考えたときに、なんてひどいことを言ってしまったんだろう…とハッとするもの。後悔した経験、きっと皆さんもありますよね。

イライラしたらいったん距離を置く

ママ 怒る PIXTA

私はカーッとなって手が出そうになったら息子と少し距離を置きます。泣かせすぎたり怪我をしたりしないように見つつ、離れたところでぼーっとします。
冷静になってから「大きな声だしてごめんね、こうしたかったの?」みたいな風に話しかけながら抱っこすると不思議と息子も落ち着いてくれたりします。
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カッとなってしまったときはお子さんと距離を置くというこちらのママ。そうすることによって、お互いに冷静になれるのではないでしょうか。

筆者も、あまりに子供が言うことを聞かないときにこの方法を実践してみたことがありますが、しばらくすると落ち着いて子供の方から近づいてきてくれました。有効な方法かもしれません。

まだ脳と心のバランスが整っていない時期だと考える

ママ 教える PIXTA

叱る、聞かせる事は大事です。

でも今はまだ、脳と心のバランスが整っていない時期です。

だからこそ、あーだこーだワメく(笑)んです。

なのでまずは理解を示し、子供の言い分、したい気持ちを受け止めてあげます。

そして落ち着いた時に
「こうだからこうなのよ」
「次からはこうしようね」と

教えてあげる程度でいいんじゃないかな?と思います☺️
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相手はまだまだ子供。頭では分かっているけれど実際身に起こるとイライラしてしまい、なかなか難しいですよね。

しかし、まだ脳と心のバランスが整っていないと考えると、あまのじゃくになってしまったり、さっき言っていたことがもういやになってしまったりという子供の気持ちの変化を、受け入れてあげやすくなるのではないかなと思います。

叱るのと虐待は違う

ママ 困る PIXTA

わたしも人間ですし虐待ではないのですが
子供がだめなことをしたり道路の方に歩いてしまった時
怒ったりすると知らない人から虐待と言われてしまいました。それから怒り方がわからなくなってしまって。
(中略)
叱ることも虐待に入ったりするのは違うと思います。
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通りすがりの方から、このように言われることもあるのですね。ママはしつけと思って言っていることも、周囲の人から指摘されるとどうすれば良いか悩みそうです。

逆の立場だとして、暴力を見かければ止めなければなりませんが、他人の家のしつけにとやかく言うのはまたちょっと違いますよね。何でも虐待と言われてしまうと、ママもパパも育児が難しくなってしまうでしょう。

自分の感情では怒らない

ママ 教える PIXTA

私は子供を怒るとき、自分の感情で怒らないようにしています👶
悪い事は悪いと叱って当たり前ですし、すべき事だと思います😣
ですが、自分の感情(例えばみたいテレビがあるのに言うことを聞かない時とか、出かける用事があるのに、子供がイヤイヤ期で動かないとか(笑))を理由に怒ったりはしないようにしています👶
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こちらの方は自分の感情で怒らないというのを基準にされているそうです。心に余裕があるときならまだしも、いつもはなかなかできないことで尊敬します。

この考え方で接すると、子供も必要以上にイヤイヤ言うことはないのかもしれません。筆者も目標にしたいと思います。

目線を合わせて諭してみる

ママ 怒る PIXTA

叱り方にもいろいろありますよね。
あきらかに自分のイライラぶつけているだけのお母さんみると、疲れてるのかなー大丈夫かなーって思いますし

きちんと目線合わせて叱っている、諭しているお母さんみると、おお、参考にしようって思います。
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このような叱り方を見ると、頭ごなしに怒っているのではなくしっかり子供のことを考えて教えているのだなという感じがしますよね。

小さなことでもやり方一つで子供の感じ方は変わってくると思うので、「目を見て叱る」のは大切なことなのではないでしょうか。ぜひ取り入れていきたいですね。

感情的に怒って後悔…

ママ 悲しい PIXTA

殴ったり叩いたり明らかな暴言吐いたりはしてないんですが、ちょっと感情的になり言い過ぎたなと思った時は子供に対して悪かったなと思うと同時にこれ虐待なのかな?と不安になるんですよね。

じゃあ怒鳴らず、怒らず、子どもを泣かせずに育てることって物理的に無理そうです…
もしかして他のお母さん、みんな穏やかに子育てされてるのかしら?って落ち込むことはあります😥
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筆者も離乳食を好き嫌いして食べてくれないとき、「あーもうっ」と感情的にイライラすることがよくあります。感情的になることも、きっと多くのママが経験しているのではないでしょうか。

中には穏やかに子育てをしている方もいると思いますが、もともとの性格が大きく関わってきそうですよね。穏やかな子育てができたら、きっとママもあまりストレスを感じずに過ごせるのではないでしょうか。

「手を上げる」ではなく「言葉で諭す」

親子 PIXTA

子育ては思うようにならないことがほとんど。ママやパパもイライラしてしまうこともあるでしょう。そんな中、今回の法改正では「親がしつけに際して体罰を加えることは禁止」と定められました。決して親が子供に対して手を上げることは許されません。ママたちの声の中にあったように「言葉で諭すこと」が大切になってきます。

しつけは一筋縄ではいかないほど難しいものです。筆者も子育てをしていると悩むことが多くありますが、どんなときでも「手を上げる」のは違うのかなと思っています。親の一時的な感情で子供に接してしまうと、子供の心にも大きな傷を作ってしまうかもしれません。

イライラしてしまうことも多い子育てですが、相手は愛するわが子。最善の方法をとりたいものですね。

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