1. トップ
  2. トレンド・イベント
  3. 時事・ニュース
  4. ヒブワクチンの供給が再開へ。予防接種スケジュールへの影響は?

ヒブワクチンの供給が再開へ。予防接種スケジュールへの影響は?

ヒブワクチンを製造しているサノフィ株式会社は、2020年3月初旬にワクチンの出荷再開を発表。これを受けて厚生労働省は日本国内のヒブワクチンの入荷再開を発表し、供給量や予防接種を受けられる期間について言及しました。ヒブワクチンの初回接種をこれから予定している家庭では、予防接種スケジュールにどのような影響があるのでしょうか?接種推奨期間が過ぎた場合は自費になってしまうのかという点も気になるところ。くわしくご紹介します。

PIXTA

ヒブワクチン供給再開。これで安心して予防接種が進められる?

2020年1月27日、厚生労働省からヒブワクチン(製品名:アクトヒブ)の入荷が延期されるという発表がありました。小児科によっては「ヒブワクチンの新規予約ができない」という事態になり、不安と焦りを感じていた方もいるでしょう。

その後2月に入り、無事に国内入荷が再開されることになったという情報が公表されました。厚生労働省と、ワクチンの製造元であるサノフィの発表をもとにお伝えします。

予定している子ども全員が予防接種可能に

ヒブワクチンの日本国内への供給が再開されると決まったものの、入荷総数が少ないと結局全国に行き届かないのではないかと不安に感じているママもいるかもしれません。

厚生労働省はサノフィの発表を受けて2020年のヒブワクチン国内供給量を開示。2月のヒブワクチンの供給量は昨年同時期と比べて半分以下となるものの、3月には2倍以上の供給を予定。1~4月の期間で見ると昨年の同時期より1万本以上多く供給される見込みです。

そのためまったく予防接種を受けられないという事態は避けられると考えてよさそうです。

推奨期間が過ぎても無料で接種できる

日本小児科学会は、ヒブワクチンは赤ちゃんが生後2か月を過ぎたら速やかに接種を開始し、27~56日の間隔をあけて3回接種後、7~13か月の間隔をあけて4回目を行うように推奨しています。

今回のヒブワクチンの供給遅延により、推奨する期間が過ぎてしまったらどうしようと不安に思う方もいたでしょう。でも大丈夫。予防接種法執行令により、ヒブワクチンは生後2か月から5歳0か月まで受けられると定められています。推奨期間を過ぎたから受けられない、費用の負担が発生するといったことはありませんのでご安心ください。

さびによる重大な副反応リスクはほぼなし

ヒブワクチンの製造元であるサノフィ株式会社は、注射針表面にさびが認められたことにより出荷を一時停止し原因調査を行っていましたが、調査が終了したため出荷を再開すると発表しました。

調査の結果、今回供給停止の原因となった注射針のさびは、偶発的に起きたものであると結論付けました。そのため今後も混入してしまう可能性はあります。

しかしこれについてサノフィは、医師や看護師側が予防接種を行うたびに注射針の確認を行うように注意喚起をするとともに、万が一さびがついた針で予防接種を行っても、重大な副反応が起こるリスクは非常に少ないと発表しています。

出典元:

おすすめ記事

「ヒブ」「予防接種」 についてもっと詳しく知る

出典元一覧

本記事は必ずしも各読者の状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて、医師その他の専門家に相談するなどご自身の責任と判断により適切に対応くださいますようお願いいたします。なお、記事内の写真・動画は編集部にて撮影したもの、または掲載許可をいただいたものです。

カテゴリー一覧