新型コロナ対策できる洗剤やシャンプーは？身近で入手しやすい製品例を紹介

新型コロナウイルス対策に有効な物質とは？

2020年5月末、独立行政法人製品評価技術基盤機構(以下、NITE)は「新型コロナウイルス対策に有効な界面活性剤」を公表しました。界面活性剤とは、日用品としておなじみの石けんや洗剤などに含まれ、汚れなどを落とす洗浄の役割を果たす成分です。

界面活性剤と一口に言ってもさまざまな物質がありますが、その中で以下の7種の界面活性剤は、NITEによって「新型コロナウイルス対策に有効である」と確認されています。

新型コロナウイルス対策に有効な界面活性剤

• 直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(0.1%以上)
• アルキルグリコシド(0.1%以上)
• アルキルアミンオキシド(0.05%以上)
• 塩化ベンザルコニウム(0.05%以上)
• 塩化ベンゼトニウム(0.05%以上)
• 塩化ジアルキルジメチルアンモニウム(0.01％以上)
• ポリオキシエチレンアルキルエーテル(0.2％以上)

()内は、新型コロナウイルスへの有効性が確認された濃度です。上記の物質は住宅用洗剤や食器用洗剤のほか、ボディーソープなどにも含まれています。お手持ちの日用品の表示を確認してみてくださいね。

有効物質が含まれている製品例を紹介

上記でご紹介した界面活性剤を含む身近な製品について、いくつか例を紹介します。

かんたんマイペット

アルキルアミンオキシドが含まれている住宅用洗剤です。家具家電や床の掃除などに使えます。プラスチック製の家具だけでなく、普段掃除が行き届かない照明器具や壁の拭き掃除にも便利。

手すりやドアノブ、玄関などの拭き掃除にも使えます。1本であらゆる場所をきれいにできる点がよいですね。

バスマジックリン 泡立ちスプレー

泡の力でこすらず落とすことができる、浴室用の洗剤です。こちらの洗剤には塩化ベンザルコニウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテルが配合されています。

湯アカや皮脂汚れなど、お風呂にたまりがちな汚れをスッキリ落とせます。中性タイプなので、手肌や浴槽を傷めにくいところがポイントです。

ママレモン

ライオン株式会社から発売されている食器用洗剤です。レモンの香りで爽やかにお皿を洗い上げることが出来ます。界面活性剤として直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウムが含まれています。

容量が多くてお手ごろな価格。惜しみなく使えそうですね。

チャーミーマイルド

マイルドタイプで、パッケージに手にやさしいと記載がある台所用洗剤です。独自のアニオン界面活性剤「NRES」の働きで、高い洗浄力を発揮するほか、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、アルキルアミンオキシドも含まれています。

さわやかな柑橘系の香りで、気分良く食器洗いができそうですね。

MammaBaby ベビーソープ・ボディソープ・ベビーシャンプー

ベビーソープ、ボディソープ、シャンプー、ベビーオイルのボトル4本入りセット。MammaBabyの「ベビーソープ」「ボディソープ」「ベビーシャンプー」には、アルキルグリコシドが0.495%配合されています。

中身が少しずつ出るよう設計されたフリップトップのキャップで、使い勝手も満足できそう。繊細な赤ちゃんの肌を優しく洗ってケアすることができるでしょう。

コズグロスパミネラルシャンプー

防腐剤、酸化防止剤、色素不使用のシャンプーです。コズグロのスパミネラルシャンプーにはアルキルグリコシドが0.8%配合されています。

香料としてフランス産ジェラニウムを配合。フローラル調の香りで日ごろの疲れをふわっと癒やしてくれますよ。

正しい使用方法で、日ごろから新型コロナ対策を

今回ご紹介したのは、コロナウイルス対策に有効とされる界面活性剤が含まれた製品の一例です。あくまで家庭用洗剤やシャンプーであり、アルコール消毒のように手指に塗り込んで使うなどの用途では使えません。

製品の表示に従って正しく使えば、日常生活の中で新型コロナ対策をすることができるでしょう。しばらくは感染への注意をゆるめることが難しそうな今だからこそ、生活の中にこうした製品を取り入れつつ、無理なく対策を続けられるとよいですね。