出産のための「体力作り」のおすすめ&始める時期は?
ママリ公式アカウントのインスタライブでは、「1回目のお産で大変な思いをしたので、出産の上手な乗り越え方、体力作りの方法が知りたい」という質問が紹介されました。
初めての出産も不安でいっぱいですが、出産を経験した分、また別の不安が生まれる2回目以降の出産。今から対策できることがあれば知っておきたいですよね。助産師・杉浦さんのアドバイスを聞いてみましょう。
あくまでも一般的なアドバイスということを頭に置いて、参考にしてみてくださいね。
出産に向けた体力づくりの方法は?
ーー出産前の体力作りとして、事前にやっておくと良いことはありますか?
杉浦さん:出産というのは、富士山を登る、フルマラソンを走るくらいの体力作りが必要です。ある日突然、フルマラソンを走ってくださいと言われて皆さんは走れますか?
ーー走れません…。
杉浦さん:なので、事前準備が必要になります。例えば2~3時間外を散歩するようにと、助産師さんから言われることがあると思います。そのくらい歩けるだけの体力が必要になるのですが、最初からはきついと思います。以下の4つも体力作りの一環となります。
- 朝の涼しい時間帯に30分、近所の空気がきれいな場所を歩く
- 大股で歩く
- 家の中で四つんばいで雑巾がけをしたり、四股を踏むように窓を拭いたりする
- しゃがみ込み運動、マタニティヨガ、マタニティビクスなどをする
切迫早産やおなかが張っていないことが大前提ですが、しゃがみ込み運動や、マタニティさん向けのヨガ、マタニティビクスなどもおすすめです。これらは教室に通わなくてもYouTubeなどでも配信されているので、見ながら一緒に動いても良いと思います。
妊娠何か月ごろから始めるべき?
ーー妊娠何か月ごろから運動を始めれば良いですか?
杉浦さん:私もマタニティヨガの講師をしているのですが、一般的には妊娠16週を迎え、安定期に入ってからが良いと言われています。出血がある場合や、おなかの張りがあるときは、その症状が無くなってから始めるのがベストだと思います。
ーー無理してやる必要はなく、ご自身の体調に合わせて適度な運動をするといった感じですね。
杉浦さん:はい、そうですね。
無理は禁物!適度な運動で出産に備えた体力作りを
富士山を登ることやフルマラソンを走ることと同じエネルギー量が必要な出産。実に分かりやすい表現に思いました。出産を迎えるまでに、前もって体力作りが必要だということがよく理解できたのではないでしょうか。
しかし、いくら必要とはいえ体力を付けることに注力し、自分の体調を後回しにしてはいけません。安定期に入り、体調が万全なうえで適度な運動を取り入れていくことが最重要ポイント。
無理だけは絶対にせず、赤ちゃんに会うための体づくりを始めていきましょう。
杉浦加菜子さんプロフィール
©じょさんしonline
助産師・看護師・保健師。じょさんしonline代表、マタニティヨガ講師、わらべうたベビーマッサージ講師。
愛知県出身、2児の母。都内の病院で勤務後、転勤族の夫について愛知県、東京都、オランダに在住。オランダで妊娠・出産・育児を経験。