立ち会い出産ができず。どんな準備をしておくとよい?
ママリで下記のような投稿がありました。
立ち会い出産をする気持ちでいた妊婦さんにとって、立ち会い禁止は精神的に不安を感じる方が多いのではないでしょうか。実際に出産するのは自分でも、夫がそばにいるということが大きな原動力になることもあります。
今回ママリのインスタライブにお招きした助産師・杉浦加菜子さんからの回答はどのようなものだったのでしょうか。その内容についてインタビュー形式でご紹介します。出産にはさまざまなパターンがあるので参考程度し、気になることがあれば医療機関に確認してくださいね。
どうしたら安心して産めるのか?を考えるのがおすすめ
ーー「1人で出産に臨む予定です。どんな準備をしておくといいですか」という質問なんですが。
杉浦さん:そうですね、まず病院に確認をしないといけないんですけれども、ビデオ通話や電話で通話しながらできるのかを確認してOKだったら、ライブ中継みたいにしてもいいのかなと思います。実際にそうやっている方もいます。ただ、病院によってはNGなところもあるので、それは1回確認してもらったらいいのかなと思います。
あとは、陣痛中にパパに声をかけてほしいこと「がんばってね」とか「ずっと見守ってるよ」とか、自分が言ってほしい言葉を事前に伝えておくのもおすすめ。いざ始まったときに電話で声をかけてもらうとよさそう。
あとは、最終的に産むのはママ。パパがいてもいなくても、ママは絶対に産む力があるんです。そして、ママは1人ではなく出産を一緒にがんばっている赤ちゃんがいるので、パパがいてもいなくても大丈夫。どうしたら自分が安心できるかを妊娠中に考えてもらい、準備をしておいてもらえればいいかなと思います。
何でも助産師に相談してみよう
ーー1人じゃないってことですよね。
杉浦さん:そうです、そうです。もし助産師にそばにいてほしい、腰をさすってほしい、手を握ってほしいとかあればそういうのもどんどん言ってください。自分のその時の気持ちを素直に出してもらうのが一番です。
ーー甘えていいのかなとか思っちゃうんですけれども。どんどん言って大丈夫なんですね。
杉浦さん:ぜひどんどん言ってください。私たちも妊婦さんが産みやすい環境を作りたいと思っています。どんどん言ってください。
妊娠中に準備し、あとは助産師さんを思いきり頼ろう
ただでさえ不安な出産ですが、自粛生活などでさらに不安を抱えている妊婦さんもいるかもしれません。今回のインスタライブでは「ママは絶対に産む力がある」という杉浦さんの言葉がとても印象的でしたね。
また、出産時や産後をイメージしてパパや周りの人にしてほしいこと、自分はどういう出産を望んでいるのかを明確にすることで漠然とした不安は解消されるようです。ぜひ妊娠中の今のうちにゆっくりと考えてみてくださいね。
杉浦加菜子さんプロフィール
©じょさんしonline
助産師・看護師・保健師。じょさんしonline代表、マタニティヨガ講師、わらべうたベビーマッサージ講師。
愛知県出身、2児の母。都内の病院で勤務後、転勤族の夫について愛知県、東京都、オランダに在住。オランダで妊娠・出産・育児を経験。