大雪の日の立ち会い出産で事件は起こる
夫婦で話し合い、立ち会い出産を行うことを決めた私たち夫婦。「子どもが生まれる瞬間を見たい!」と立ち会いを決めてくれた夫を心強く思っていました。
しかし里帰り中の私に陣痛が来たのはまさかの大雪の日の深夜。私が病院に向かうのも一苦労でしたが、初産なのに意外と早くお産が進行し「朝には生まれるかもしれない」ということで病院から夫に連絡。
大雪の積もる中でしたが必死にタクシーを捕まえ、何とか夫は病院にかけつけてくれました。
協力的で頼りになるサポート役だった夫
助産師さんのアドバイスもあり、マッサージをしてくれたり、腰を押したり、テニスボールでお尻を押したり、献身的にサポートしてくれた夫。
育児雑誌で見る「役に立たない夫」なんかではなくて、しっかりサポートしてくれる夫に私は大満足していました。そして数時間後に子宮口がもうすぐ全開という段階に!
いよいよ陣痛!ところが夫は…
陣痛の間隔が1分を切り、今まさに夫のサポートが重要な時。「陣痛が来た!!」と夫にサポートを頼もうとすると、夫が熱心に携帯メールを打っていました。
「えええ!」と思いつつも「陣痛来たから押して!」というと、急いでお尻を押してくれた夫でしたが、次の陣痛になって見ると、また携帯を触っていたのです。
気になって内容を覗いてみると
気になってメールの内容を横から覗くと「痛がってるよ。あと少しで生まれそう」「あと1時間くらいだな」と出産中継を夫の母親に送っている模様。
お産の中継!? 一瞬ムッとなったものの、お義母さんも心配でメールしてきてるんだろうな、と思いなおし、メールすることにはしばらく目を瞑っていました。
陣痛で苦しむ妻の隣でひたすらメールをする夫
ところが陣痛が遠のくたびにメールを送っている様子の夫。「陣痛のたびに中継しなくても、もう間もなく生まれるから!生まれたらメールして!」と心の中で絶叫しつつも、私はそれを伝える余裕すらなくなってきていました。
もういよいよお産になる!というタイミングになり、いきむ準備をしているタイミングでも、相変わらずメールしている夫に対して、だんだん怒りがこみあげてきました。
そしていきみと同時に怒りを爆発!
そしていきみながら横でメールを送る夫に「もう生まれるんだからメールするんじゃないよ!」と絶叫。夫はさすがにメールをやめました。
そして4~5回いきんで息子誕生。「さあ遠慮なくメールで誕生を報告して!」という私の願いとは裏腹に、夫は息子に釘づけでメールどころでなく、必死に息子の写真を撮影していました。
「メールするなら今じゃないの?」と思いつつも、息子に夢中でメールを忘れてくれたことはちょっと安心した私でした。
陣痛中の携帯使用は控えて!
最近の産院では、陣痛室や分娩室の中で携帯をいじることに制限が無い場合も多いようで、「陣痛なう」なんてつぶやく妊婦さんも多いみたいですが、夫のみなさんは奥さんに断りなく携帯をいじるのは控えたほうがいいですね。
奥さんも余裕があるうちは良いとは思いますが、陣痛が激しくなってから夫が携帯をピコピコいじっているのを見ると殺意すら湧く瞬間もあります…
奥さんはとんでもない痛みと闘っているので、親戚へのメールも生まれてからにするのが無難です。みんな心配して連絡してくるかもしれませんが「もうすぐだから生まれたら連絡する」で済ませましょう。
携帯ゲームなんてもってのほか
立ち会い出産に来たはずなのに、手伝う方法がわからなくて携帯ゲームを始める夫が意外といるのだとか。そういう恨みを奥さんは一生忘れません!絶対にやめましょう。
姑も唖然…体験談紹介
娘が3月に出産しましたが陣痛の合間にお弁当を作って持って行ったら陣痛で苦しんでる横で産婦さん用の食事とお弁当を食べて後は携帯でゲーム・・・
分娩室に入っても腰を少しさすったら部屋に戻りベッドの上で携帯・・・
産まれる時も
『怖いからいい』
と結果私が立ち会いました
娘も旦那さんの態度にかなり怒り未だに根に持っていて
『二人目は仕事行って』
と言ってます
出典: detail.chiebukuro.yahoo.co.jp
お姑さんもいる前で携帯ゲームとは、この旦那さんはある意味根性座りすぎとも言えますね…。一生の信頼を揺るがしかねない大事件です。
事前に夫婦で約束事の確認を
パパも立会うのが初めてのケースがほとんどなので、妻の何をどう手伝ったらいいのかわからず、携帯を触ってしまうケースもあるかもしれません。
そんなケースを防止するためにも、出産前に「立ち会い時の約束」を確認したり、他の人の体験談を聞いたり見たりして、夫の役割について脳内シミュレーションしておくことも必要かもしれません。
ママは妊婦教室で出産のシミュレーションをしますが、夫の立ち会いは「なんだかよくわからない」というまま行ってしまうことも多いと思います。
立ち会い出産は夫婦の一生の絆を作る
今回は夫の「いやだった部分」だけを紹介してしまいましたが、私の夫は基本的には立ち会い時はとても積極的で、しっかりとサポートしてくれました。
夫がいなかったらもっと出産は苦しかったと思いますし、精神的にも物理的にも、すごく助けてくれたと感謝しています。
夫婦2人で二人三脚で行った出産の瞬間はとても感動的で、2人にとって忘れられない出来事になりました。
夫も息子の誕生の瞬間からメロメロで、立ち会い出産を経験することで「父性」も湧いてきたのではないかと思います。
立ち会い出産は悪いものではなく、夫婦にとってはとても良いことです。だからこそ2人で協力して、よりよいお産にしたいですね。