子どものコミュニケーション能力の育ち方
コミュニケーション能力とは、他の人と意思疎通を図る能力のことです。欲しいものを指さすことやママやパパに笑顔を向けることもコミュニケーション能力のひとつと言えます。
生まれもった資質もある程度影響しますが、兄弟がいる子でも引っ込み思案な子はいます。また、一人っ子でもコミュニケーションが上手な子はいます。
現段階でコミュニケーション能力に不安があったとしても、大人との関わりや友だちとの遊びの中でも十分育ちますし、日々成長していきますので安心してください。
コミュニケーション能力の育ちをサポートする方法
コミュニケーションが苦手なことは悪いことではありません。友だちの輪に入って遊ばないことを「消極的」と捉えるのではなく、「何事にも慎重な子」「周りをよくみることができる子」と、変換すると長所になります。
子どもに積極的になるよう無理強いはしなくてよいですが、コミュニケーション能力の育ちをサポートすることはできますよ。
子どもの話を最後まで聞く
兄弟がいなくても、大人との会話でコミュニケーション能力は育ちます。気になる場合は、意識してたくさん会話をしてみてください。そして大人は、子どもの話をよく聞くことが大切です。
子どもは同じ言葉を繰り返したりなかなか話が進まなかったりします。忙しいときは「あとでね」と言ってしまいがちですが、親が聞く姿勢を見せることで子どもの「話す力」「聞く力」が育ちます。
話すこと、聞くことはコミュニケーションをとるにあたって大切なこと。最後まで目を見て話を聞いてあげましょう。
児童館や公園へ行く
同年代の子どもがいるところに出かけるのも一つです。1~2歳同士であれば上手に遊べなくて当たり前。無理に遊ばせようとするのではなく、やりたいことをやらせましょう。
その中で友だちのことを気にしているのであれば「遊ぼう、って言ってみる?」と声掛けをしましょう。
また「人の気持ちが理解できる」という力もコミュニケーションにとって大切です。例えばおもちゃを貸してあげられなくて友だちが泣いてしまった場合、「なんで泣いちゃったと思う?」と、相手の気持ちを考えさせることも成長につながります。
絵本で登場人物の気持ちを考える
人の気持ちを理解する力は、絵本を読むことでも育てることができます。絵本を読む中で「どうしてこの子はこんなことをしたんだろう?」「〇〇ちゃんだったら、このときどうする?」などと、問いかけをして考えさせてみましょう。
そのとき、子どもがどのような返答をしたとしても「違う」と否定することはNG。自分の意見を言わなくなってしまいます。まずは共感してあげましょう。
答えるのが難しそうであれば、「こんなときは、〇〇してあげればよかったね」などと教えてあげるとよいでしょう。
入学や思春期以降でも変わるから今は笑顔で過ごそう
コミュニケーションが得意かどうかは、必ずしも兄弟の数に左右されるものではありません。また幼児期の性格は成長と共に変わることもあります。今後、入園や入学をして集団生活の中で変わることもあれば、思春期以降に変わる場合もあります。
今、心配して不安な顔をしているよりも、子どもと向かい合って笑顔で過ごした方がよいと思います。ぜひ親子で楽しく過ごしてくださいね。