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しつけで子どもをたたくことのリスクは?たたかないしつけのポイントを解説

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親に対する反抗心が生まれる

親に叩かれて育った子どもは、親に対して反抗心を抱きやすくなります。自分に対して「怖いこと」「痛いこと」をする人との信頼関係を築くことは大人でも難しいですよね。小さな子どもならなおさらです。

子どもはしつけで自分を叩く親との信頼関係を築けなくなり、安心できる居場所がなくなります。恐怖心から親に悩みや相談をすることもできません。そのため非行に走ったり犯罪につながったりと、反抗的な態度をとるようになることもあるのです。

出典元:

自分の子育てでもたたくようになる

たたかれて育った子どもは、大人になって自分の子どもが生まれたときに、同じように子どもをたたく父親・母親になる可能性があるという報告もあります。

暴力は暴力を生む。体罰は暴力や報復を問題解決の手段だと教えてしまい、子どもが自分の見たおとなの行動を真似することで、延々と続いていく。男児、女児が子ども時代に暴力を受けた経験は、その後の反社会的行動、犯罪行為、暴力行為の予測因子となる。 ※4

このように、パパママからたたくしつけを受けた子どもの中には、「たたくことは有効な手段だ」という考えが根付いてしまい、子ども自身も同じ行動を行うようになります。

しつけでたたくと攻撃的な子に成長することと同じく、子どもは親の行動をマネします。そのため、たたかれて育った子どもは、自分に子どもが生まれたときも、自分がされたことと同じようにしつけで子どもをたたくように…。

たとえしつけであったとしても、子どもをたたくことは負の連鎖を招くことになりかねません。

たたかないしつけを行うポイント

笑顔 PIXTA

頭を叩かれて育った子どもには、さまざまな悪影響が現れることがわかりましたね…。それでは叩かないしつけを行うにはどのようにすれば良いのでしょうか?

子どもが言うことを聞かないとイライラして叩いてしまう…そのような方は、今日から四つのポイントを意識しながら子どもと接してみてくださいね。

きっと子どもとの関係性も今より良くなっていくでしょうし、叩かないしつけをすることで、ママパパ自身の心も穏やかになるかもしれません。

たたかないことを強く念頭に置く

まずは「絶対に叩かない」ことを強く念頭に置くことから始めましょう。叩くしつけが日常化すると、叩く加減がだんだん強くなる傾向があります。

子どもは痛みに対して耐性をつけ、言うことを聞かせるためにはもっと強く叩かなければならなくなるからです。エスカレートした結果、叩くしつけが虐待へと発展するケースも…。

子どもを叩きそうになったらグッと感情を抑えて、深呼吸を1回しましょう。深呼吸をすれば感情から行動までのテンポがずれるので、行動をコントロールしやすくなりますよ。もしすぐにコントロールできなくても、少しずつ感情的に接することをやめていきましょう。

子どもの行動の理由や気持ちを理解するよう努める

しつけで叩くことをやめられたら、子どもがなぜ怒られるような行動をとったのか、理由や気持ちを理解するようにしてください。大人でも理由や気持ちを理解してもらえず、頭ごなしに怒鳴られたり叩かれたりすれば不信感を抱いてしまいますよね。

子どもとママパパが落ち着いたタイミングで、優しく冷静に理由を聞いてあげましょう。もちろんその理由に納得できないこともあるでしょう。しかしその場合でも否定せず、まずは子どもの気持ちを受け止めてからママパパの考えや気持ちを伝えるようにします。

肯定文で伝える

子どもをしつけで叩くときは、「○○したらダメでしょ」と否定文になりますよね。そこでおすすめのしつけ方法が「肯定文で伝える」ことです。たとえば「片付けなくちゃダメでしょ」を肯定文にすると、「片付け上手にできるかな」「片付けようね」等となります。

肯定文で優しく諭すようにすると子どもに伝わりやすく、叩くこともなくなるはずです。伝えるときはわかりやすいように具体的に説明するのがおすすめ。ママパパが一緒に片付けてお手本を見せてあげるのも良い方法ですね。

「できること」を具体的に褒める

子どもをしつける基本は「できること」「できたこと」を見つけて褒めることです。子どもの行動を見ていると、つい「できていないこと」に目が向きがちですよね。

しかし褒められた子どもは自己肯定感が高まり、「もっと褒められたい」との気持ちから良い行動をするようになります。

肯定文で伝えるのと同じく、できることも具体的に伝えてあげることが大切です。「ちゃんと片付けができてえらいね」とできたことを褒めるのも良いですが、「ひらがなのお勉強を毎日していてえらいね」と頑張っていることを具体的に褒めてあげるのも効果的ですよ。

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本記事は必ずしも各読者の状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて、医師その他の専門家に相談するなどご自身の責任と判断により適切に対応くださいますようお願いいたします。なお、記事内の写真・動画は編集部にて撮影したもの、または掲載許可をいただいたものです。

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