1. トップ
  2. 子育て・家族
  3. 子育て・家族の基礎知識
  4. 幼児・子供のしつけ
  5. しつけのつもりだけど、これは虐待…?不安になったら確認したい3つのこと

しつけのつもりだけど、これは虐待…?不安になったら確認したい3つのこと

子どもへの虐待や体罰は、あってはいけないことです。一方、子どもがいけないことをしたら叱ったり、危ない行動を止めたりするのも親の役割です。時には厳しく伝えなくてはいけない場面もあるでしょう。そんなとき「今の叱り方は、しつけの範囲だろうか」と心配になることがあるかもしれません。そんなときは、次の3つのことを確認してください。判断基準を頭に入れておくと、迷わずに適切なしつけができるでしょう。

ⓒママリ

虐待としつけの違いを見極める、3つの境界線

「どこから虐待で、どこまでがしつけか」。その答えについて、実はよくわかっていない自覚のある親も少なくないかもしれません。子どもを強く叱った後に、児童虐待防止を訴えるテレビCMを見て「私は大丈夫かな」と不安になったことがある方もいるでしょう。

ここからは、自治体などが発行した資料などをもとに、虐待としつけの違いについてまとめます。これから子どもを傷つけずに関わるために、心にとめておいてくださいね。

1. 子どもの安全や健康は守られているか

飛び出し 道路 PIXTA

たとえば「子どもが道路に飛び出しそうになった」という状況で、子どもの腕を強く引いて叱りつけたとしても、それは虐待ではありません。子どもの安全や健康を守るための行為はしつけで、叱った結果として子どもが大泣きをしたとしても「飛び出してはいけない」が伝わることが最も大切と考えましょう。

一方「言うことを聞かない」などの理由で子どもの食事を抜いたり、冷たい水をかけたりして脅すような行為は虐待です。子どもの安全や健康を損なうような行動は絶対にいけません。

叱り方に悩んだら「わが子は安全で健康的な状態を保たれているか」を見直してくださいね。

2. 子どもが自分の気持ちを言える状況か

怒る PIXTA

叱っている途中、子どもがおびえて何も言えない状態になっていないかも一つの境界線です。しつけとは、子どもに対して良いこと、いけないことを伝えるもので、親の言うとおりにするようにコントロールするものではありません。

おびえさせて言いなりにさせるのは、虐待に近い状態。叱っている最中も、子どもは言いたいことを言える状態かを、親が見直せるのが理想です。

不安になったら、静かなトーンで「どう思う?」と問いかけてみるのも良いでしょう。

3. 親が感情を爆発させていないか

ママ 叱る PIXTA

親が感情をコントロールできず、単に爆発させている状況でないか見直しましょう。ついイライラがつのり、大声で脅したり、力で押さえつけたりしていませんか。こうした行為は子どもを怖がらせ、親も自己嫌悪から余計に気分が滅入ってしまうことがあります。

気持ちが高ぶる渦中にいるときは冷静になれなくても、後で「感情が爆発していなかったか」を振り返ってみましょう。もし「感情的だった」と気づいたら、後からでも子どもに謝りましょう。

何度もコントロールできなくなるときは、人に相談したり自分のストレスの原因に対処したりと、親側のケアも考えてみてくださいね。

出典元:

向き合い方は、時々見直して

ママ 諭す PIXTA

虐待としつけは全く違うものですが、子どもと日々関わるうちに境界線があいまいになったように感じたり、自分の子どもとの向き合い方に自信がなくなったりすることがあるかもしれません。

そんなときは、今回ご紹介した3つの境界線を思い出して、子どもとの向き合い方を時々見直してみましょう。直すべき部分は直し、できていることは続けていけば「虐待をしているかも」という不安を抱えずに子育てができるはず。

子育ては優しく接するだけでは成り立たないからこそ、親自身が行動を見直す気持ちを持っていたいものですね。

おすすめ記事

「虐待」「しつけ」「違い」 についてもっと詳しく知る

出典元一覧

本記事は必ずしも各読者の状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて、医師その他の専門家に相談するなどご自身の責任と判断により適切に対応くださいますようお願いいたします。なお、記事内の写真・動画は編集部にて撮影したもの、または掲載許可をいただいたものです。

カテゴリー一覧