1歳のわが子がひっかく、かみつく…どうすればいい?
1歳ごろの子供は自我が芽生え、自分の意思を言葉や行動で表すようになります。意思疎通が図れるようになる一方、自己主張が困った行動として表れることがあるようです。ママリには以下のような投稿が寄せられていました。
子供がママやお友達をひっかいたりかんだりするというママの声です。子供が攻撃的な行動をすると、ママは驚き、困ってしまいますね。
子供がひっかく、かみつく理由は?
子供はなぜ、ひっかいたり、かみついたりするのでしょうか。群馬県館林市の聖ルカ保育園によると、子供がかみつく、ひっかくなどの行動には以下のような理由があるようです。
★自己主張がうまく伝わらず、思い通りにならない。(どうしていいかわからず、イライラ)
★ストレスや不快感がある。(怒られた・甘えられない・体力が発散できないなど)
★友達への関心・執着心(友だちと一緒に遊びたいのにうまく伝えられないなど)
★うれしさの表現(感極まった時、感情をどう表現してよいかわからず噛んでしまうなど)
★体調が悪い・疲れている(具合が悪い時、病気の後など。眠いのに眠れない時など)
★自分を守るため(物の取り合いなど、友だちとトラブルになった時や、相手に攻撃された時など) ※1
1歳から2歳にかけては自我が芽生える時期。自己主張したい、友達と遊んでみたい、といった気持ちが強くなる一方で、言葉の発達は未熟。うまく気持ちを伝えられずに手が出るとも考えられます。
そのほかにも、不快感や友達への関心の表現、ときにはうれしさの表現でかむこともあるようです。
子供の攻撃的な行動には、どう対処する?
さまざまな理由によって起こる、ひっかき、かみつきなどの行動。先輩ママたちはどのように対処しているのでしょうか。ママリに寄せられた声をお伝えします。
根気強く「ダメ」を伝える
うちの子は真剣に叱って、泣いても、またすぐ噛んできます💦
まだまだわかってもらえない年齢なので、言い聞かせ続けるしかないと思ってます( ;∀;)
子供がかまってほしいときや、興奮したときにかみつくというママの声です。叱ってもなかなか改善せず悩んでいるものの、言い聞かせ続けているといいます。
1歳代では、注意されたことを1回で理解してやめるのは難しいかもしれません。ただ、かまれればママは痛いということ、かんではいけないということは、根気強く伝える必要があるでしょう。
お友達を叩いたら、謝ったあとに気持ちを代弁
(中略)気持ちを受け止めるようにしてます😊
叩いてしまった子に謝り、そのあとに息子に
「おもちゃを取られると思ったんだね、でもみんなで遊んだらいいから叩かなくてもいいんだよ」など!
子供がお友達をたたいてしまうときは、もしかすると何か直前に嫌なことがあったのかもしれません。その様子を見ていたなら、まずは相手に謝ったあと「〇〇したかったね」あるいは「〇〇だと思ったね」など、気持ちを代弁しながら受け止めてあげる方法もあります。
自分の気持ちがママに伝わったと感じることで、子供は安心し「たたいてはいけないよ」というママの言葉も素直に聞き入れられるかもしれませんね。
ストレスになるなら、子供が集まる場所に行かないのも手
(中略)
2歳くらいになると理解力も出てきて楽になりました!
まだ手が出てしまうこともありますが、頻度はぐっと減りましたよ😊
だから、今はお母さんが楽な方を選べば良いと思います!
支援センター行ってお母さんがしんどくなってたら意味ないし、行かなくても良いんですよ。
他に遊ぶ方法はいくらでもあります!
あとは、一時保育とかも利用できそうならしてもいいと思います。
わが子にひっかき、かみつきなどの攻撃的な行動が見られるときは、いつ周りの子供に危害を加えるか心配になるかもしれませんね。ならば、無理に支援センターなどに出かけなくてもよいのです。
子供が集まる場所を避け、自宅や子供が少ない公園など、周りを気にしなくてもよい場所にいることで、気持ちが楽になることもあります。
とはいえ、ずっとひとりで子供の相手をするのは疲れるものです。一時保育やファミリーサポートを利用して休憩するほか、不安なことは地域の保健師などに相談をしてみてもよいでしょう。
かまれたら倒れたふりをする
それから、自然となくなりましたよ^ - ^
家でのかみつき対策として、かまれたら倒れたふりをしているというママ。その姿に子供は心配そうな反応を見せ、徐々にかみつきが減ったそうです。
子供によっては叱るよりも、こうした対処法でかみつきをやめてくれるパターンもあるかもしれませんね。
言葉で気持ちを伝えられるようにサポートする
言葉で自分の思いを伝えられないためにかみつきをする場合は、言葉を教えてあげることで解決に向かうかもしれません。
このママが言うように「あそぼ」「やめて」など簡単な言葉を知らせ、「これを言えばかまなくてもいいんだ」と本人が気づけば、かみつきは減っていくと考えられるでしょう。
根気強く対応しよう
1歳児に「ダメ」を伝えるのは本当に大変なもの。何度言い聞かせても同じ行動をしてしまうとき、ママは心が折れそうになることがあるかもしれません。
しかし、ひっかく、かみつくなどの行動は、成長とともになくなっていくといわれています。今は根気強くしてはいけないことを伝えつつ、本人が気持ちを言葉にできるよう、サポートやフォローをしてあげましょう。
- まきば保育園「苦情解決」(http://www.makiba.ed.jp/m/kujou.html,2019年11月29日最終閲覧)
- 細田由起子「乳幼児のかみつきの実態と保育士の 対応方法に関する実証的研究」(https://soka.repo.nii.ac.jp/?action=repository_uri&item_id=39072&file_id=15&file_no=1,2019年11月29日最終閲覧)