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子どものパスポートを申請するには?取得方法とコロナ禍で必要な書類を知っておこう

子どもと初めての海外旅行!海外旅行は国内旅行に比べて複雑でさまざまな手続きが必要になりますよね。その中でも忘れてはいけないのはパスポート申請。そもそも子どもってパスポートがいるの?子どものパスポート申請はどうしたらいいの?申請や受領の際に必要書類は?料金はいくら?そんなたくさんの疑問にお答えします。また、コロナ渦での海外旅行に必要な書類についても紹介します。

PIXTA

子どものパスポート申請どうするの?

パスポートは、全世界ほとんどの国で通用する身分証明書のことで、自国を出るとき、外国へ入国するときに空港で提示する義務があります。パスポートがなければ、他の国に入国することはできませんし、日本を出国することもできません。

また、言語の異なる国で自分自身の身分を証明するため、滞在中は常に携帯する必要があります。パスポートは年齢に関係なく、海外に行く際は必ず必要となります。もちろん、生まれてすぐの赤ちゃんでも一人1冊のパスポートが必要です。

パスポートには、10年用と5年用の二種類がありますが、未成年(20歳未満)は5年用のみ申請が可能です。

どんなときに必要になるの?

  • 空港での出入国審査
  • ビザの申請
  • 海外旅行の際の飛行機やホテルでのチェックイン時
  • トラベラーズチェック利用時
  • 現地で警察官などから身分証明の提示を求められたとき

パスポートは、さまざまな場面で提示を求められることがあるため、海外に滞在中は、常に携帯しておきましょう。

出典元:

子どものパスポートの申請方法

子どもの海外旅行 PIXTA

では実際に子どものパスポートを申請する場所や、必要になる書類、申請にかかる料金等をお伝えします。申請先は、住民登録をしている各都道府県の窓口となるため、どこで申請をしたらよいか事前に確認しておきましょう。

外務省「パスポートの申請から受領まで」

申請に必要な書類

  • 申請に必要な書類
  • 一般旅券発給申請書(1通)
  • 戸籍謄本または戸籍抄本(1通)
  • 写真(1枚)
  • 本人確認書類(コピー不可)
  • 住民票(1通)

子どものパスポートの申請に必要な書類は、大人が申請するときと同じものが必要です。

一般旅券発給申請書はパスポートセンターの他、市役所・区役所や、町村役場などでも配布しています。子どものパスポートを申請する際は、法定代理人(子どもの親権者)の署名が必要となるため、事前に申請書を入手して記入をしておくようにしましょう。

また、戸籍謄本(抄本)と写真は、申請日前6か月以内に発行、撮影したものを提出しなければならないため、早めに準備しておくとよいですね。

外務省「パスポート申請先都道府県ホームページへのリンク」

写真を撮影する際の注意事項

パスポートの写真を撮影する場合は、国際標準に従い以下のような規定があるため撮影する前に確認しておきましょう。

  • サイズが縦4.5cm×横3.5cm(ふちなし)
  • 申請者本人のみが撮影されているもの
  • 申請の6か月以内に撮影されたもの
  • 正面を向き、帽子等を装着していないもの
  • 背景はないものか、薄いもの(白髪の人は背景がなるべく濃いもの)
  • 頭頂部から上の余白までの寸法が4mm±2mm
  • 頭頂部から、顎までの寸法が34mm±2mm
  • 左右どちらかの端から、顔の中心までの寸法が17mm±2mm

写真サイズは縦4.5cm、横3.5cmですが、さらに撮影する人物の顔は縦4.5cmの70~80%(3.2~3.4cm)の間でおさめる必要があります。また、写真の余白にも細かい規定があるため、十分確認をしておくとよいですね。

ただし赤ちゃんの撮影をする場合、イスに座れないことも考えられます。そのときは、淡い色で無地のシーツに寝かせた状態で撮影しても構いません。

また、赤ちゃんは顔の大きさが大人とは異なるため指定の寸法での撮影が難しいことがあります。外務省のパスポート写真の規格と見本を参考にしてみてください。

外務省「パスポート申請用写真の規格」

子どものパスポート写真の撮影ポイント

  • 子どもの機嫌がいいときに撮影する
  • 首や腰が据わっていない子どもは、無地のシーツを敷いて上から撮影する
  • お座りができる子どもは、ママが横に座り赤ちゃんを抱っこして横に掲げるようにして撮影する
  • 写真館などで撮影する

自宅で工夫して撮影するママもいれば、5年間使うパスポートなので写真屋さんでいい写真を残したいママもいると思います。

自分で撮影が難しい人は無理をせず、少し費用はかさみますがプロにお任せすれば寸法等もお任せできるので楽ちんでいい写真が撮れますよ。

外務省「旅券用提出写真についてのお知らせ(PDF)」

子どものパスポート受領で必要なもの

パスポート PIXTA

  • 申請時に渡された受理票
  • 手数料

パスポートは、申請してから土・日・祝日を除く7日前後で受領できます。受領の際はどんなに小さな子どもでも本人が行かないと受領できません。

受領可能日の前日より、6か月以内に受領しないと失効してしまうので注意してくださいね。

子どものパスポート申請にかかるお金

  • 12歳以上:11,000円(都道府県収入証紙2,000円、収入印紙9,000円)
  • 12歳未満:6,000円(都道府県収入証紙2,000円、収入印紙4,000円)

12歳未満の子どもは5年間有効なパスポートのみ申請が可能です。子どもの年齢によって申請金額が異なります。

出典元:

コロナ禍での海外渡航の注意点

注意 PIXTA

海外に渡航する際には、世界情勢によっては制限がかかることがあるため注意が必要です。

2020年からは、新型コロナウイルスの感染拡大により思わぬことでトラブルになる可能性もあるため、以下の注意事項を確認しておいてください。

国によっては入国制限措置や行動制限措置等を受ける場合がある

新型コロナウイルスの影響により、国によっては入国制限措置や行動制限措置等を受ける場合があります。

日本からの渡航者・日本人に対する各国・地域の入国制限措置については、各国によりそれぞれ異なりますが、入国に際しては、ワクチン接種証明書(2回以上)の提示を求められたり、入国前72時間以内のPCR検査またはTMA検査の陰性証明書の提出が必要だったりします。

それぞれの国への渡航を検討される際には、各国当局のホームページを参照、各国在京大使館に確認するなど、最新の情報を確認するようにしてください。

外務省「新型コロナウイルスに係る日本からの渡航者・日本人に対する各国・地域の入国制限措置 及び入国に際しての条件・行動制限措置」

PCR検査の陰性証明書の取得をする (渡航先で必要な場合のみ)

PCR検査の陰性証明書が必要な場合、時間制限が設けられていることもあり、出国直前で検査を受けることになります。

成田国際空港では、学校法人日本医科大学が開設した成田国際空港 PCRセンター」があり、24時間365日空港内で無症状の方を対象としたPCR検査を実施しているので大変便利です。

受付から最短2時間で陰性証明書を発行してくれるので、渡航の際に陰性証明書が必要な場合は利用を検討してみてください。

出典元:
  • 学校法人 日本医科大学「成田国際空港 PCRセンター」(https://www.nms-pcr.com/,2022年7月18日最終閲覧)

予防接種証明書の取得をする (渡航先で必要な場合のみ)

予防接種(ワクチン接種)証明書の提出が必要な場合、接種を受けた際に住民票のある市町村に申請することで、書面や電子での証明書を入手することができます。

渡航前にゆとりをもって準備しておくことが可能ですが、接種回数や接種してからの期間が設定されていることもあるため、渡航の計画に合わせて接種と申請をする必要があります。

申請には海外渡航時に有効なパスポートが必要になるので、先にパスポートを作っておくこともお忘れなく。

厚生労働省「新型コロナウイルス感染症 予防接種証明書(接種証明書)について」 新型コロナウイルス感染症 予防接種証明書について|厚生労働省

外務省「海外渡航用の新型コロナワクチン接種証明書が使用可能な国・地域一覧」

日本に帰国する前に陰性の検査証明書が必要

海外へ渡航する際には、出国時に必要な検査や証明書だけでなく、日本に帰国するときのことも考えておかねばなりません。

日本もほかの国と同じように、全ての入国者(日本人を含む)は、出国前72時間以内に検査を受けて医療機関等により発行された陰性の検査証明書を、入国時に検疫所へ提示する必要があります。

たとえ日本人が帰国する場合でも、有効な検査証明書を提示できなければ日本へ上陸することができないのです。日本へ帰国する際には、出発国で検査を受けられるかどうかもあらかじめ調べておくようにしましょう。

厚生労働省「【水際対策】出国前検査証明書」

子どものパスポート申請はばっちり!受領も忘れずに

パスポート PIXTA

海外旅行は、国内旅行と違いさまざまな手続きがたくさんあります。その中でも、パスポートの申請は何よりも重要で、パスポートがなければ出国することすらできません。

子どもを連れて海外に行く場合は、大人はもちろん、子どもの分のパスポートも忘れずに早めに申請してくださいね。パスポートの申請は、少し余裕を持って作ることで不備等があった際に慌てず対応ができますよ。

また、新型コロナウイルスの感染拡大など、世界情勢によっても渡航条件が大きく変わることもありますので、外務省のホームページで最新情報をしっかり確認することも大切です。

しっかり準備をして、海外でも子どもと安全に楽しく過ごせるようにしましょう。

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