妊娠34週目で切迫早産の兆候があったら
切迫早産とは、早産になりかけている状態をさします。しばらく休んでもおなかの張りや痛みがおさまらない、性器から出血があった、破水した、といった症状があったら、すぐ受診してください。
切迫早産と診断されたら、症状や状況によって自宅安静か入院かを医師が判断します。自宅安静の場合、絶対安静と指示された場合は、トイレや食事以外は横になって過ごします。安静と指示された場合は、家事は簡単なものだけにして、無理をせずなるべく横になります。おなかが張ったらすぐ休んでください。
この時期、仮に早産になったとしても95%の胎児が助かります。妊娠34週目以降は自力で肺呼吸できる可能性があるため、NICU(新生児集中治療室)の管理が必要ない場合もあります。ただ、胎児にとっては1日でも長く子宮内にいられることが大切であることに変わりはありません。安静に過ごしましょう。
- 総合周産期母子医療センター「早産で生まれました。助かる率はどのくらいでしょうか?」(http://www.uraboshi.jp/answer.html,2018年10月2日最終閲覧)
- 萩田和秀「らくらくあんしん妊娠・出産」P100-101、104(学研,2017年)
妊娠34週目のおすすめの過ごし方と注意点
里帰り出産を予定している人は、妊娠34週目までには帰省しましょう。飛行機に乗る場合、搭乗可能な妊娠週数に制限があったり、医師の診断書が必要な場合があったりするので、事前に確認してください。
里帰り出産しない人も、この時期は遠出はできるだけ控え、外出時は母子健康手帳と保険証、診察券を持ち歩くようにしましょう。
妊娠線のケアを継続しましょう
はじめはショックでしたが.旦那さんに「頑張ってお腹の中で赤ちゃんを育ててる証拠やし、
妊娠線が出来るぐらいお腹が大きくなってるってことは赤ちゃんがちゃんと成長してるってことやん」と言われてそっか!と開き直りました(^^;笑
ますますおなかが大きくなり、胸、太ももやお尻にも妊娠線が出やすくなります。オイルやクリームを塗ってケアしましょう。妊娠腺は産後は半透明に変わって目立たなくなりますが、完全に消すことはできないので、できないようにしっかり保湿して予防しましょう。
貧血対策をしましょう
妊娠後期は胎児や胎盤に血液を運ぶため、血液の中のヘモグロビン濃度が薄くなり、貧血になりやすい時期です。貧血は出産時に出血が増える、産後の回復が遅れる、母乳が出にくくなるなどの影響があるため、出産までに改善しておきましょう。
レバーや貝類、ホウレンソウなど鉄分が豊富な食品を意識してとります。鉄分は、タンパク質やビタミンCなどと一緒にとると吸収しやすくなります。
医師に鉄剤を処方されたときは忘れずに服用してください。鉄剤が合わず、吐き気や便秘といった症状が出ることがありますが、その場合は医師に相談して種類を変えてもらいましょう。薬が飲めなくてもサプリメントなら大丈夫な場合があります。どうしても内服ができない場合は、点滴で鉄分を補うケースもあります。
適度な運動をしましょう
ウォーキングやマタニティビクス、ヨガなどの無理のない適度な運動は、体力や筋力を維持するのに役立ちます。主治医に相談し、運動しても問題がないか確認した上で、自分に合ったものを続けられるとよいですね。
- 萩田和秀「らくらくあんしん妊娠・出産 」P42、76、131(学研,2017年)
- A.Christine Harris「安心マタニティブック」P158、161(永岡書店,2005年)
- 萩田和秀「はじめての妊娠・出産事典」P130(朝日新聞出版,2016年)










