妊娠33週目の妊婦の様子
子宮底(しきゅうてい:子宮の一番上)がみぞおちまで来ているため、息苦しさを感じる人もいるでしょう。この後の数週間で胎児の位置が出産に向けて次第に下がり、頭が骨盤に入ってくると息苦しさは次第に解消されていきます。
- 子宮底長:約28〜31cm
子宮底長(しきゅうていちょう)とは、左右の恥骨が合わさった部分から子宮底までの長さを指します。出産までにさらに大きくなっていきます。
下記の数値は、妊娠中期から後期にかけての1週間あたりの体重増加量の目安です。急激に体重を増やすことのないように意識しましょう。
- 妊娠前「やせ型」だった人(BMI18.5 未満):0.3kg〜0.5kg
- 妊娠前「ふつう」だった人(BMI18.5以上25.0未満):0.3kg〜0.5kg
- 妊娠前「肥満」だった人(BMI25.0 以上):個別に医師と相談
全妊娠期間を通しての推奨体重増加量は、「やせ型」の人で9〜12kg、「ふつう」の人で7〜12kg。「肥満」の人は、およそ5kgを目安として個別対応することとなっています。この時期は「ふつう」の人で妊娠前よりプラス6〜9kg程度が目安です。
これから出産までの間、胎児の体重は倍以上に増えます。胎児の体重増加分を入れると、体重管理はこれまで以上に難しくなります。神経質になる必要はありませんが、定期的に体重を測る、間食をしすぎないようにするなど、少し意識しましょう。
血液量が増えるため、貧血になりやすくなります
この前の検診で血液検査をして、10.9とぎり値が足りなくてやや貧血だね。と、鉄剤をもらいました。
ただ、飲むと気分が悪い気がします。病院に相談したら、食べ物で補って様子見ようかとゆうことになりました。
鉄分の食材で、今ひじき、小松菜、納豆、豆腐はたべるようにして、ウエハースも一日三枚食べてます。ビタミンCも一緒にと思うのですが、なかなか…😭
私も同じく飲むとあまり気分が良くなくて飲まない日もありました。。。
食事はなるべく鉄分の多いものを、、、と考えてはいましたが、あまり気にするとかえって神経質になり良くなかったです(´・_・`)
私はずっと食べづわりだったので、ウエハースはお菓子感覚ですごくオススメでした!
胎児や胎盤に血液を運ぶために血液量が増えるため、血液の中のヘモグロビン濃度が薄くなり、貧血になりやすい時期です。めまいや疲れを感じることがあるかもしれません。
貧血を改善するためには、レバーや貝類、ホウレンソウなど鉄分が豊富な食品を意識してとってください。市販の鉄分入りの食品を利用してもよいですね。それでも改善されないときは医師に相談し、鉄剤を処方してもらいましょう。
胎動が次第に落ち着いていきます
羊水量のピークは妊娠32週頃で胎動も活発ですが、その後次第に羊水も胎動も減少していきます。
時々胎児がしゃっくりしているような胎動を感じることがありますが、心配はいりませんし、胎動が落ち着いても、胎児が元気であれば胎動がなくなることはありません。1時間様子を見ても胎動がない場合は受診してください。
おなかの張りがひんぱんになります
これまでより、さらにおなかが張りやすくなります。子宮が出産に向けて準備を始め、ちぢんだり、ゆるんだりをくり返すためです。
おなかが張ったらすぐに横になって休みましょう。横になってもなかなか張りがおさまらず、どんどんひどくなる場合は受診しましょう。
眠りが浅くなります
ても、そのお蔭か産後はぴったり3時間おきに、タイマーもなく起きて授乳出来ていました。
身体が準備しているのかなー?と思います💖
寝られる時に寝られるだけ寝られたら大丈夫だと思います❣️
この時期、眠りが浅くなります。おなかが大きくて寝苦しい、頻尿で目が覚めるといったことに加えて、出産後の育児に備え、夜中も起きられるようにホルモンバランスが変化するためともいわれます。
眠れないときは無理に寝ようとせず、リラックスして過ごしましょう。シムスの体位(体の左側を下にして横向きになり、上の足を曲げる)をとると楽になります。
恥骨が痛むことがあります
歩くとき、寝返りするとき痛くて痛くて起き上がるのも何かに頼らないときついです😂
病院で痛いんです〜って言いましたが、どんどん出産に向かってるんだね〜って看護師さんに軽く流されました😭笑
胎児が大きくなってくると、骨盤が開いてきます。それと同時に恥骨結合部(ちこつけつごうぶ)も開いてきて、そこに胎児の頭が入ってくると恥骨に負担がかかり、痛みを感じます。
痛みがつらいときはできるだけ楽な姿勢をとり、休みましょう。できるだけ小股で歩き、無理な運動は避けてください。マタニティガードルや腹帯を使うと楽になることがあるので、必要に応じて取り入れてみるとよいでしょう。
骨盤のゆがみがあるまま分娩でさらにダメージを受けると産後の戻りが悪くなるため、痛みが強い場合は今のうちに整体などで整えておいたほうがよいでしょう。
- 竹内正人「はじめての妊娠・出産事典」P60、130、135(朝日新聞出版,2016年)
- 萩田和秀「らくらくあんしん妊娠・出産 」P42、114、128(学研,2017年)
- 医療情報科学研究所「病気がみえる 10 産科」P34、39(メディックメディア,平成19年3月)
- 厚生労働省「妊娠期の至適体重増加チャート」について」(https://www.mhlw.go.jp/houdou/2006/02/dl/h0201-3a4.pdf,2018年9月26日最終閲覧)
- 日本産科婦人科学会「2)CQ010 妊娠前の体格や妊娠中の体重増加量については?」(http://www.jsog.or.jp/PDF/63/6312-315.pdf,2018年9月26日最終閲覧)
- 母子衛生研究会「妊娠月別 胎児の様子とママのからだ」(https://www.mcfh.or.jp/jouhou/taiji/24_27week.html,2018年9月26日最終閲覧)
- 冬城産婦人科医院「胎動について」(http://www.fuyukilc.or.jp/column/胎動について/,2018年9月28日最終閲覧)
- あさかやレディスクリニック「生まれるまで」(http://akasaya.com/?page_id=65,2018年9月28日最終閲覧)
- レディースクリニックつねざわ「妊娠中の注意(1)胎動」( https://ameblo.jp/lc-tsunezawa/entry-11940228917.html,2018年10月15日最終閲覧)
妊娠33週目の胎児の様子
妊娠33週目の胎児の大きさや体重、成長の様子についてご紹介します。
- 胎児の大きさ(FL:大腿骨長):約53〜65mm
- 体重:約1,510〜2,450g
FLとは大腿骨長(だいたいこつちょう)、太ももの骨の長さを指します。胎児は皮下脂肪がついてふっくらしてきました。これからさらに皮下脂肪がつき、体重が増えていきます。
羊水を飲んで排出しています
胎児は子宮の中で羊水を飲み、排出しています。生まれてからおっぱいを飲んでおしっことして出す練習をしているのです。羊水の成分のほとんどは胎児のおしっこで占められています。
寝たり起きたりを繰り返しています
妊娠33週目の胎児は子宮の中で寝たり起きたりを一定のリズムで繰り返しています。起きている間は指しゃぶりやあくび、排泄などをしています。
起きているときは目を開き、眠っているときはまぶたを閉じるようになります。この時期、まだ目に色素がついていないので、瞳は青色をしています。
- 竹内正人「はじめての妊娠・出産事典」P67(朝日新聞出版,2016年)
- 萩田和秀「らくらくあんしん妊娠・出産 」P129(学研,2017年)
- A.Christine Harris「安心マタニティブック」P157(永岡書店,2005年)
- レディースクリニックつねざわ「妊娠中の注意(1)胎動」(https://ameblo.jp/lc-tsunezawa/entry-11940228917.html,,2018年10月1日最終閲覧)
- 日本産科婦人科学会「推定胎児体重と胎児発育曲線 保健指導マニュアル」(http://www.jsog.or.jp/public/shusanki/taiji_taiju_hatsuiku_201203.pdf,2018年10月2日最終閲覧)
- 日産婦誌53巻7号「12.胎児発育・児体重測」(http://www.jsog.or.jp/PDF/53/5307-130.pdf,2018年10月2日最終閲覧)
33週目で切迫早産の兆候があったら
切迫早産とは、早産になりかけている状態をさします。兆候は以下です。あてはまるときはすぐに受診してください。
- 下腹部の痛み(しばらく安静にしても治らない、痛みが強まる)
- おなかの張り(しばらく安静にしても治まらない)
- 性器から出血した
- 破水した
この時期に早産した場合の胎児の生存率は95%です。ただし合併症の心配があるためNICU(新生児集中治療室)で経過を慎重に管理していくことになります。おなかの中にいる期間が長く、出生体重が重いほど、後遺症のリスクを減らすことができます。切迫早産と診断されたら、医師の指示に従って入院、あるいは自宅で安静に過ごします。
- 総合周産期母子医療センター「早産で生まれました。助かる率はどのくらいでしょうか?」(http://www.uraboshi.jp/answer.htm,2018年10月1日最終閲覧)
- 萩田和秀「らくらくあんしん妊娠・出産 」P100-101、104(学研,2017年)
バースプランを立てて、出産方法を決めましょう
バースプランとは、自分がどのような出産をしたいのか考え、計画を立てることです。出産について家族と話し合い、お互いが出産をどう考えているか確認する機会になります。医師、助産師としっかり相談し、自分がどのような出産をしたいのか具体的にイメージしましょう。
立ち会い出産を希望するかどうかや、出産するときにビデオ撮影をしたい、音楽をかけてもらいたいといった希望を紙に書き出してみましょう。
妊娠33週目のおすすめの過ごし方と注意点
何かあったときにすぐ主治医に診てもらえるよう、遠出や旅行は避けます。里帰り出産を予定している人は、妊娠34週目までには帰省しましょう。飛行機に乗る場合、搭乗可能な妊娠週数に制限があったり、医師の診断書が必要な場合があったりするので、事前に確認してください。
妊娠33週目のおすすめの過ごし方と注意すべき点についてご紹介します。
手のしびれや痛みが出ることがあります
痛いのを我慢して10回〜20回くらいグー✊パー✋をすると痛みが軽減します。
検診の時に先生に相談しましたが、塩分と水分を取りすぎないようにといわれました>_<
先生にはホルモンの関係で妊娠中はなりやすいからね〜出産したら治るから大丈夫よ〜と言われましたが、産後すぐ腱鞘炎になりました💔
症状的に妊娠中のは手根管症候群だった気がします。。
手首にしびれや痛みが発生することがあります。「手根管症候群(しゅこんかんしょうこうぐん)」は、ホルモンのの影響でむくみが引き起こされることが原因といわれています。放置するとひどくなることがあるので、気になる症状があったら医師に相談してください。
産休前後に必要な手続きを確認しましょう
仕事をしている人は、出産予定日の6週間前(双子以上の場合は14週間前)から産休に入ることができます。産休に入る前に必要な手続きを確認しておきましょう。産休前だけでなく、産後休暇中に申請が必要なものもあります。産休前から復職するまでの間に必要な申請や給付金などについて、できるだけ早く職場に相談してください。
保育園の情報を集めておきましょう
子供を保育園に預ける予定の方は情報を集めておくとよいですよ。気が早いようですが、出産後はなかなか思うように動けないものです。今のうちに散歩のついでに保育園を見学したり、応募条件を確認したりしておくと後であわてずにすみます。
- 萩田和秀「らくらくあんしん妊娠・出産 」P131(学研,2017年)
- A.Christine Harris「安心マタニティブック」P158(永岡書店,2005年)
- 竹内正人「はじめての妊娠・出産事典」P169(朝日新聞出版,2016年)
- 柏厚生総合病院「手根管症候群とは」(https://www.kashiwakousei.or.jp/medical/seikeigeka/手根管症候群について/,2018年10月1日最終閲覧)
- 厚生労働省「「あなたも取れる!育休&産休」(http://www.mhlw.go.jp/bunya/koyoukintou/pamphlet/dl/31.pdf,2018年10月15日最終閲覧)
- 日本年金機構「産前産後休業を取得したときの手続き」(http://www.nenkin.go.jp/service/kounen/hokenryo-kankei/menjo/20140509-01.html,2018年10月15日最終閲覧)
妊娠33週目は、家族と引き継ぎをしましょう
働いている人は、いよいよ次の34週目から産休に入ります。今までなかなかゆっくりできなかった人は、ほっと一息つけますね。散歩をしたり、近所で買い物をしたりしてゆったり過ごせるとよいですね。近場であっても、外出するときは母子健康手帳と保険証、診察券をお忘れなく。
近づいてくる出産に備えて、家族と連絡先を共有したり、入院中の家事の引き継ぎをしたりしましょう。産院までの交通手段や、夜間の入り口の確認をしておくと安心です。