35週目で逆子のときは
胎児が大きくなって、子宮の中で回りにくくなるため、逆子が直りにくい時期になります。病院によっては、直らないときを考えて帝王切開の手術予定日を決めることもありますが、手術直前に胎児が頭を下に向けることもあります。その場合は経膣分娩(けいちつぶんべん)に切り替えます。
逆子で生まれる赤ちゃんは、100人中5人くらいいます。その赤ちゃんにとっては、逆子の姿勢が居心地がよかったのかもしれませんね。逆子は誰のせいでもありません。自分を責めたり焦ったりせず、赤ちゃんを迎えてあげましょう。
- 小諸北佐久薬剤師会「ママになるための基礎知識」(http://members.ctknet.ne.jp/shohoku/PDFfile-1.pdf,2018年10月10日最終閲覧)
- 日本産科婦人科学会「推定胎児体重と胎児発育曲線 保健指導マニュアル」(http://www.jsog.or.jp/public/shusanki/taiji_taiju_hatsuiku_201203.pdf,2018年10月10日最終閲覧)
- 日産婦誌53巻7号「12.胎児発育・児体重測」(http://www.jsog.or.jp/PDF/53/5307-130.pdf,2018年10月10日最終閲覧)
- 萩田和秀「らくらくあんしん妊娠・出産 」P129(学研,2017年)
- 医療情報科学研究所「病気がみえる 10 産科 」P10、27、174(メディックメディア,平成19年3月)
- 佐藤クリニック「胎児の「すくすく」ストーリー」(http://www.sato-clinic.com/press_past/vol_21.html,2018年10月10日最終閲覧)
妊娠35週目で早産になった場合
この時期に早産になった場合、95%の胎児が助かります。35週になると自力で肺呼吸できる可能性があるため、NICU(新生児集中治療室)の管理が必要ない場合もあります。
ただ、正期産の時期(俗にいう正産期)までまだ2週間あり、胎児にとっては1日でも長く子宮内にいることが大切であることに変わりはありません。しばらく休んでもおなかの張りや痛みがおさまらない、性器から出血があった、破水した、といった症状があったらすぐに受診し、医師の指示に従って安静に過ごしましょう。
- 総合周産期母子医療センター「早産で生まれました。助かる率はどのくらいでしょうか?」(http://www.uraboshi.jp/answer.html,2018年10月10日最終閲覧)
- 萩田和秀「らくらくあんしん妊娠・出産」P100-101、104(学研,2017年)
妊娠35週目の過ごし方
適度な運動は、体力や筋力を維持するためだけでなく、リフレッシュになります。主治医に相談した上で、ウォーキングやマタニティヨガなど、無理のない範囲で続けられるとよいですね。
家族と出産時のスケジュールを確認しましょう
あと数週間で出産。陣痛が来たときのために、夫や家族の連絡先、仕事の予定を確認しておきましょう。いざ陣痛が来たとき対応できるよう、仕事の段取りをつけてもらうと安心ですね。上の子がいる場合は、出産のときの預け先を確保しましょう。
赤ちゃんを迎える準備を最終確認しましょう










