妊娠37週目の胎児の様子
- 胎児の大きさ:約45〜48cm
- 体重:約2,500〜3,000g
この時期の胎児は体重にばらつきがあります。2,500g以下の場合もあれば、3,000gを超えていることもあります。しかしあくまでも推定体重であって、実際の出生体重と多少の誤差が生じることもあるでしょう。
胎便が腸にたまる
妊娠37週頃になると、胎児の腸には緑色の胎便がたまっています。胎便は、出生直後~2日くらいまでに便として排出され、生後2~3日頃からは、胎便に黄色が混ざったような色に変わっていきます。
臓器が完成する
妊娠37週目の胎児は、呼吸器、心臓、消化器などすべての臓器が十分な大きさになり、機能も完成します。いつ生まれてもよい状態にまで成長し、母体の外に出てくるタイミングを見計らっています。
- 日本産科婦人科学会「「推定胎児体重と胎児発育曲線」保健指導マニュアル」(http://www.jsog.or.jp/public/shusanki/taiji_taiju_hatsuiku_201203.pdf,2018年10月1日最終閲覧)
- 竹内正人(監)「はじめての妊娠・出産安心マタニティブック」P175-178(永岡書店,2006年)
- 荻田和秀(監)「らくらくあんしん妊娠・出産」P140-141(学研プラス,2017年)
- 高知県地域福祉部児童家庭課「新生児」(https://www.premanet.pref.kochi.lg.jp/ouen/pdf/shinseiji.pdf,2018年10月2日最終閲覧)
妊婦健診で行うこと
妊娠36週以降は、妊婦健診の頻度が週一回になります。尿検査や体重測定、血圧測定は、妊婦健診の度に行いますが、この時期になると、通常の検査内容と合わせて内診やノンストレステストを行います。
また、出産する病院によっては、バースプランの提出や乳房のチェックなどを行うこともあるでしょう。出産後スムーズに母乳育児をスタートさせるためにも、乳房ケアについて気になる場合は、妊婦健診時に確認しておくと安心です。
内診
妊娠37週目は、妊婦健診時に内診で胎児の下がり具合や子宮口の開き具合を確認します。子宮口が開いてきたからといって、すぐに出産につながるわけではありません。
ただし、正期産の時期に入ったらいつ出産を迎えてもおかしくないため、入院に備えて準備の最終確認をしておきましょう。










