妊娠37週目の妊婦の様子
正期産の時期(俗にいう正産期)に入ると、母体、胎児ともに出産を迎える準備が整います。母体の子宮底長は約32~35cmとなり、前駆陣痛など出産の兆候が出始めることもあります。
また、出産時に胎児が産道を通りやすくするために、サラサラとしたおりものが増えてくるでしょう。
頻尿になる
いつもこの時間まで起きてしまってます…そして明日は朝一で検診なのに寝られない…
昨日から腟がズンズンします。胎動がある度刺激されてて、トイレに行きたくなります。昨日の検診では、赤チャンはかなり下がってきてて出産態勢とってるよとは言われたんですけど、子宮口はまだまだみたいです。ちなみに3人目です。
妊娠37週目になると、徐々に胎児が下がってくることで膀胱(ぼうこう)を圧迫し、頻尿や尿漏れ、残尿感に悩まされることがあります。
また、妊娠中はホルモンバランスの影響で、子宮や膀胱(ぼうこう)を支えている骨盤底筋(こつばんていきん)がゆるんでくることも頻尿を起こる原因となります。
我慢しすぎてしまうと膀胱炎(ぼうこうえん)を起こす可能性もあるため、尿意を感じたら早めにトイレに行くようにしましょう。
- 広尾レディース「妊娠10ヶ月」(http://www.hiroo-ladies.com/sanka/maternity/maternity10.html,2018年10月1日最終閲覧)
- 会沢産婦人科医院「妊娠生活」(http://www.aizawa-lc.jp/ninshin.html,2018年10月1日最終閲覧)
- 駒ヶ根高原レディスクリニック「お産の入院の時期について」(http://www.kklc.jp/blog/2012/06/14/お産の入院の時期について/,2018年10月1日最終閲覧)
- 竹内正人(監)「この1冊であんしんはじめての妊娠・出産事典」P68-69、134(朝日新聞出版,2016年)
- 井上裕美(監)「病気がみえるvol.10産科」P238(メディックメディア,2015年)
- 荻田和秀(監)「らくらくあんしん妊娠・出産」P140-141(学研プラス,2017年)
- 日本産科婦人科学会「baby+お医者さんがつくった妊娠・出産の本」P24-25 (リクルートホールディングス,2015年)
前駆陣痛が起こる
わたしも前駆陣痛ある日とない日が激しくて戸惑っています。笑
夕方生理痛のような嫌な痛みが続く日が何日かあったり、朝 夕 生理痛のような痛みや、足の付け根の痛みがあったり ヒヤヒヤしていると次の日は落ち着いててなーんもなかったり…(笑)
前駆陣痛も、気持ち的に疲れますよね(>_<)
お互いマタニティライフもう少しですね♪
がんばりましょう(^^)!
前駆陣痛ありました😱
一日中ではなく、どちらかというと就寝前が多かったですね!日中もありましたが💦
同じように2~3時間きてました!
5~8分間隔で、1時間に5回以上張ってて寝れなかったです😂
陣痛だったらどうしよう!と
夜中1人で隣でスヤスヤ寝てる夫の顔を
みながらヒヤヒヤしてました(笑)
できるようであればお昼寝をして、体を休ませてあげてくださいね💓
子宮の収縮が定期的に起きる感じです。20分間隔だったり10分間隔だったり、1時間起きだったりバラバラで途中でいつも止むみたいな😅
左の恥骨辺りがジーンと痛む事もありました。
あとは、お尻のお皿仙骨が凄く痛みました!
なので、上向きになってクッションを二つに折って、仙骨の下に二つ折りのクッションを敷いて、足を左右交互に倒して、ストレッチをいつもしてました(⌒-⌒; )
前駆陣痛は、痛みの間隔や継続時間が不規則な弱い陣痛のことを指し、子宮口をやわらかくする作用があります。
前駆陣痛が起こる頻度は1時間に2~3回程度で、夜中に痛みを感じても朝には消えてしまうことがあります。何となく規則的に張っているなと思ったら、張りの持続時間と痛みがくる間隔をカウントしてみましょう。
すぐに本格的な陣痛につながるとは限りませんが、前駆陣痛なのか本陣痛なのか判断に迷う場合は、早めに病院に連絡をして医師の判断を仰ぎましょう。
胎動を感じにくいと思うことも
出産が近づくと、胎児は頭を下に向け背中を丸めて母体の骨盤内に入ってきます。胎児の頭が骨盤に入ると、胎児の動きは制限されるため胎動が少なくなったと感じますが、実際には胎動の回数が減るわけではありません。
胎動を感じにくいなと思ったら、安静にして1時間胎動カウントを行ってみましょう。まったく胎動を感じない場合は受診が必要です。
胎児の動きは落ち着くものの、手足を動かして過ごしています。中には生まれる直前まで元気に動き続ける胎児もいます。
妊娠37週目の胎児の様子
- 胎児の大きさ:約45〜48cm
- 体重:約2,500〜3,000g
この時期の胎児は体重にばらつきがあります。2,500g以下の場合もあれば、3,000gを超えていることもあります。しかしあくまでも推定体重であって、実際の出生体重と多少の誤差が生じることもあるでしょう。
胎便が腸にたまる
妊娠37週頃になると、胎児の腸には緑色の胎便がたまっています。胎便は、出生直後~2日くらいまでに便として排出され、生後2~3日頃からは、胎便に黄色が混ざったような色に変わっていきます。
臓器が完成する
妊娠37週目の胎児は、呼吸器、心臓、消化器などすべての臓器が十分な大きさになり、機能も完成します。いつ生まれてもよい状態にまで成長し、母体の外に出てくるタイミングを見計らっています。
- 日本産科婦人科学会「「推定胎児体重と胎児発育曲線」保健指導マニュアル」(http://www.jsog.or.jp/public/shusanki/taiji_taiju_hatsuiku_201203.pdf,2018年10月1日最終閲覧)
- 竹内正人(監)「はじめての妊娠・出産安心マタニティブック」P175-178(永岡書店,2006年)
- 荻田和秀(監)「らくらくあんしん妊娠・出産」P140-141(学研プラス,2017年)
- 高知県地域福祉部児童家庭課「新生児」(https://www.premanet.pref.kochi.lg.jp/ouen/pdf/shinseiji.pdf,2018年10月2日最終閲覧)
妊婦健診で行うこと
妊娠36週以降は、妊婦健診の頻度が週一回になります。尿検査や体重測定、血圧測定は、妊婦健診の度に行いますが、この時期になると、通常の検査内容と合わせて内診やノンストレステストを行います。
また、出産する病院によっては、バースプランの提出や乳房のチェックなどを行うこともあるでしょう。出産後スムーズに母乳育児をスタートさせるためにも、乳房ケアについて気になる場合は、妊婦健診時に確認しておくと安心です。
内診
妊娠37週目は、妊婦健診時に内診で胎児の下がり具合や子宮口の開き具合を確認します。子宮口が開いてきたからといって、すぐに出産につながるわけではありません。
ただし、正期産の時期に入ったらいつ出産を迎えてもおかしくないため、入院に備えて準備の最終確認をしておきましょう。
ノンストレステスト(NST)
お腹の張りと赤ちゃんの心音を30分くらいお腹にベルトみたいのを巻いて、確認する感じです☺
ノンストレステスト(NST)とは、まだ陣痛が起こっていない状態で行う検査です。行う時期は病院によって異なりますが、妊娠36週目以降は妊婦健診の際に行うことが多いでしょう。
テストは、胎児の心拍数が分かる器具を母体に取りつけ、約20~40分安静にした状態で行います。おなかが張る頻度の測定や、胎児の心拍に異変がないかを確認します。
- 長門クリニック「妊婦健診」(https://www.nagato-clinic.or.jp/pregnancy/post_1.php,2018年10月1日最終閲覧)
- 育良クリニック「当院通院中の方への料金表」(http://www.ikuryo.or.jp/clinic/maternity_price.html,2018年10月1日最終閲覧)
- オーククリニック フォー ミズ病院「妊婦検診後期」(http://www.oak-clinic.com/care/schedule3.html,2018年10月1日最終閲覧)
- 彦名レディスライフクリニック「お産について」(http://hicona.jp/guide/about_childbirth/,2018年10月1日最終閲覧)
- ひらしま産婦人科「1998年11月号 破水や腹痛は要注意。 妊娠後期はいい出産を 迎えるための大事な時期」(http://www.hirashima-women-clinic.com/etown/E_town_9811.htm,2018年10月1日最終閲覧)
- 坂本産婦人科ブログ「臨月のこと」(http://sakamotolc.seesaa.net/category/20950901-1.html,2018年10月1日最終閲覧)
- 竹内正人(監)「この1冊であんしんはじめての妊娠・出産事典」P20-21(朝日新聞出版,2016年)
妊娠37週目はいつでも出産を迎えられる準備を
妊娠37週目は正期産の時期とはいえ、出産予定日までまだ時間があると思うことがあるかと思います。しかし、前駆陣痛によりおなかの張りや痛みなど、出産の兆候が出てくる人もいるでしょう。
この時期になったらいつ陣痛が始まってもおかしくありません。入院の準備や必要なものを再度確認しておくと安心です。また、外出時は母子手帳や健康保険証、診察券を持ち歩き、なるべく一人での外出や遠出は控えましょう。出産後の生活に向けて、体調がよければウォーキング、ストレッチなど適度に行うとよいですね。