今どきの子どもたちのお年玉の相場はいくら?
子どもにとってお年玉はお正月の楽しみの一つですよね。親戚の人数や子どもの年齢によってもらえる金額は違うものの、お年玉を楽しみに親戚の家を訪ねた経験をお持ちの方もいると思います。しかし、親となり今度は自分があげる立場になってみると一体いくらぐらいあげればいいのか、また何歳になるまであげるべきなのか悩むのではないでしょうか。
ママリでもこんな投稿がありました。
自分が子どもの時と現在の子どもたちの金銭感覚やお年玉の相場は違うでしょうし、結婚して初めてのお正月となると勝手がわからず不安になりますよね。
親戚同士で子どもの人数が違う場合はいくら渡せばいいか悩みますよね。子どもの数が多ければ出費も増えるのは仕方のないことですが、1人と3人で貰える金額に差が出るのはちょっと腑に落ちない気もします。
一般的なお年玉の相場
一般的なお年玉の相場はどうなのでしょうか。
住信SBIネット銀行が2020年に顧客3,211人を対象として行った調査によると、子どもの年齢層とお年玉の額は次のような調査結果が出ています。
小学生未満は「1,000円以下」、小学校低学年は「~3,000円」、小学校高学年は「~5,000円」が最多となっていますが、中学生以上になると「~10,000円」がボリュームゾーンとなっています。 ※1
これはあくまでも相場ではありますが、想像していたよりも中学生以上の金額が高くて驚きました。中学生以上の子どもが何人かいるとそれだけでお年玉の準備が大変ですよね。
先輩ママから教わる「お年玉の相場」
お年玉の相場が分かったところで、ここからは先輩ママたちのリアルな声を紹介していきます。先輩ママたちはどういった基準でお年玉の金額を決めているのでしょうか。
年齢で金額を分けているという先輩ママの声です。この先輩ママの場合は未就学児に2,000円とのことで、先ほど紹介した一般的な相場よりは高めなようです。
私側は
未就学児→1000円
小学生(通年)→3000円
中学生以上→5000円
夫側は
未就学児→1000円
小学生(1-3年生)→2000円
小学生(4-6年生)→3000円
中学生以上→5000円
学年ごとに金額を決めていて、自分側と夫側で金額に違いがあるという先輩ママの声です。小学生は学年関係なく3,000円と決めてしまえば悩む必要がないのでいいかもしれませんね。
お年玉をもらう子どもの立場からすると学年が上がるにつれて金額が上がったほうがうれしいのかなとは思いますが、子どもの人数や親戚間のバランスも見ながら金額は決めたいですよね。
中学年で3000円
高学年以降は5000円にしようってすでにきめてます😅
今年4歳の姪ですが
紙幣よりコインの方が好きで去年までは500円でした😅
1,000円から始まり、高学年になったら5,000円にしようと考えている先輩ママの声です。高学年で5,000円は豪華な気がしますが、子どもの人数が少なければありかもしれません。
未就学児にとってはお金=硬貨のイメージが強いかもしれませんね。お金の価値がまだわからない年齢ですから、たくさん入れることよりも子どもが使いやすい、わかりやすい形でお年玉として渡してあげるといいかもしれません。
お年玉をあげる範囲はどこまで?
お年玉の金額と同様に悩ましいのが「誰にあげるか」ということではないでしょうか。ママリでもこんな投稿がありました。
親戚間でお年玉のやりとりは定番ですが、友達の子どもにあげるかは悩ましいですよね。仲が良くて普段から誕生日などやりとりがあればお年玉をあげるのもありなのかなと思いますが、関係性によってはかえって気を使わせてしまうことがあるかもしれません。
ほんの気持ちだということ、それが伝わるぐらいの少額であれば筆者は友達の子どもにお年玉もいいのではと思います。お年玉という形にこだわらず、お正月に家族で遊べるものをプレゼントする、図書カードのプレゼントもいいのかなと思いますよ。
一般的な範囲は?
一般的には自分の子ども、親戚の子ども、知人の子どもがお年玉をあげる範囲だといえます。地域、家庭によってお年玉のルールが違う場合もありますので、先に確認しておくと安心です。
知人の子どもにお年玉をあげることに関しては、仲の良い友人や気心が知れた間柄であれば、気持ち程度にお年玉を渡してもいいのではないでしょうか。
次にお年玉をあげる範囲について先輩ママたちの意見や経験談を紹介していきたいと思います。
先輩ママの意見:未成年なら夫の弟妹、妻の弟妹にもあげる
高校生の義弟にはお年玉をあげるという先輩ママの声です。アルバイトをしていても高校生であればあげるというのはわかりやすいですよね。
18歳、19歳の義妹と弟にお年玉を渡すつもりだという先輩ママの声です。18歳、19歳は微妙な年齢ではありますが、実のきょうだいであれば渡すのはありかなと思います。これが親戚や友人の子どもであればわざわざ渡さなくてもいいかなと思うかも知れません。
先輩ママの意見:友だちの子どもにはあげない
キリがないので友達の子どもにはあげないという先輩ママの声です。確かに友達の子どもみんなにあげられるわけではないですし、毎年あげられるとは限らないですよね。
たとえお返しを求めていないちょっとした気持ちだとしても、もらった方は自分も何かしないとと思ってしまうかも。相手との関係性がポイントになりそうです。
自分の子どもに何もなかったらモヤモヤしそうで友達の子どもにはあげないという先輩ママの声です。お金に関しては各家庭の事情もありますし、あげたのに何もなかったというのはトラブルの元になりそうですよね。
友達と良好な関係を続けるために、お金のやりとりは極力避けたほうが無難なのかも知れません。
お年玉をあげる年齢はいくつまで?
お年玉をもらう方は何歳になってもうれしいものですが、渡す方は何歳になったらやめていいのかがわからないですよね。あまりに早くやめてしまうのはかわいそうだけど、大学に入学したら4年間渡すべきなのか?それとも20歳を区切りにやめてもいいのか…。
高校を卒業してすぐに就職する子もいますし、何歳までお年玉を渡すのかは悩ましい問題ですよね。ママリでもこんな投稿がありました。
とてもシンプルな質問ですが、それぞれの家庭でそれだけ考え方が違うから悩ましいのだと思います。アルバイトをしていればその時点でお年玉はなしという考えもあれば、大学生や専門学生など学生と名のつくうちはお年玉をあげるという考えもありますよね。
高校卒業までが一般的?社会人になるまで?
お年玉は一般的な感覚では「子どもに渡すもの」という意識があるので、成長とともに渡さなくなるものではないでしょうか。あくまで一般的なタイミングですが、高校卒業や成人を迎える機会がお年玉をやめるタイミングのようです。
ただこれは一般的な目安なので、年齢よりもお年玉をあげる子どもとの関係性が重要になるのかもしれませんね。
次に先輩ママたちの意見を見ていきたいと思います。
先輩ママの感覚では…?
高校3年生にあげる予定で、それが最後かなと思っているという先輩ママの声です。高校を卒業するタイミングはいい区切りではありますよね。アルバイトをする時間も高校生よりはずっと増えるでしょうし、高校卒業を機にお年玉をやめるのもありかもしれません。
20歳まではあげるという先輩ママの声です。20歳前でも働き出したタイミングでやめるというのはいいですね。自分で稼ぐようになれば大人の仲間入りですから、お年玉をもらうことを恥ずかしいと感じる子もいるかもしれません。
就職するまでは学生だからお年玉はあげるという先輩ママの声です。アルバイトでお金を稼いでいる子もいるかもしれませんが、学生のうちはお年玉をあげると決めておくと悩む必要がなくていいかもしれません。
知っておきたい!お年玉を渡す・もらったときのマナー
お年玉にはあげる時にももらう時にもマナーがあることをご存じでしょうか。恥ずかしい思いをしないためにも、あらかじめマナーを知って事前に準備してお年玉をあげましょうね。
お年玉を渡すときのマナー
子どもにお年玉を渡すときは、次の五つのマナーを念頭に置きましょう。
- ポチ袋に「新札」を入れる
- ポチ袋には宛名を書く
- ポチ袋が用意できないときも白い紙に包むなどお金をそのまま渡さない
- お年玉を渡すときは「保護者」が見ているときに
- 上司の子どもにお年玉を渡すのは失礼になる場合も
お年玉は目上の者から目下の者へあげるものなので、上司の子どもお年玉を渡すのは失礼に当たる場合もあります。ただお正月に上司の子どもに会って何も渡さないのは…と思う人もいるでしょう。その際には、図書カードやお菓子などをプレゼントすると良いでしょう。
こうして見てみると、お年玉のマナーは知っているようで意外と知らないものではないでしょうか。ポチ袋は何種類か用意しておいて、年齢や性別によって変えるとさらに喜んでもらえるかもしれませんね。
また、トラブルを防ぐためにも大人の目があるところで渡してみんなが気持ちよくお年玉を渡せる、受け取れるようにしたいですね。
お年玉をもらったときのマナー
ではお年玉のマナーとして、次には「子どもがお年玉をもらった際のマナー」を見ていきましょう。子どもがお年玉をもらった際に大切なのは次の四つです。
- 子ども自身がしっかりとお礼を伝える
- お年玉をもらったら、親に報告させ、親からも相手にお礼を伝える
- お年玉をもらったその場でポチ袋を開けない
- 年齢が低いうちはお年玉は保護者も一緒に管理するように
子どもにとっては待ちに待ったお年玉で早く中を見たいと焦る気持ちがあるかもしれませんが、まずは落ち着いてお礼を伝えることを一番にしたいですね。お礼を言うことはマナー以前に当然のことではありますが、子どもはつい忘れがちになります。
お年玉をもらうことが当たり前ではないことを子どもにはしっかりと伝え、有意義なお金の使い方ができるようサポートしてあげたいですね。
お年玉に迷ったら相談を
お年玉の相場やあげる範囲に一般的なものはあるものの、子どもたちとの関係性によってお年玉をあげるかあげないかは変わってきます。こればかりは正解がなく、ママやパパの育った環境によっても変わってくることです。
親戚間でルールを決めたり、相談したりできれば一番ですが、それが難しい場合は一般的な金額のお年玉を準備しておけば安心です。ポチ袋と新札をあらかじめ多めに準備しておけば、急にお年玉をあげる子どもが増えてしまっても慌てる必要がないですよね。
お年玉をもらう立場の子どもたちには、お年玉の意味や必ずもらえるものではないこと、その場で開けないなどのルールをしっかりと説明しトラブルがないようにしたいですね。