切迫早産とは早産になりかかっている状態、つまり早産の一歩手前のことです。子宮収縮が起きて子宮口が開き、赤ちゃんが出てきそうになっていたり、破水してしまっていたりする状態をいいます。
切迫早産の場合、症状や状況によって自宅安静か入院かを医師が判断します。上の子がいてなかなか自宅安静ができない等、心配なことは医師に相談しましょう。
仕事をしている場合は、自宅安静の指示が出れば休職を検討する必要があります。通常この時期に強い切迫早産の兆候が見られたら入院が必要になることが多いでしょう。
- 竹内正人「はじめての妊娠・出産事典」P142-143(朝日新聞出版,2016年)
- 萩田和秀「らくらくあんしん妊娠・出産 」P100-101(学研,2017年)
- 医療情報科学研究所「病気がみえる 10 産科」P158−167(メディックメディア,平成19年3月)
- 横浜市立付属大学付属 市民総合医療センター「総合周産期母子医療センター 産科 妊娠 出産」(http://www.uraboshi.jp/answer.html#ans0201,2018年8月13日最終閲覧)
- 桐生厚生総合病院 「新生児センターご案内 」(https://www.kosei-hospital.kiryu.gunma.jp/10_shinryoubu_syoukai/shinryoubu_syoukai/syouni_nicu.pdf,2018年8月13日最終閲覧)
- 日本産科婦人科学会「早産・切迫早産」(http://www.jsog.or.jp/public/knowledge/souzan.html,2018年8月13日最終閲覧)
妊娠24週目のおすすめの過ごし方と注意点
妊娠24週目は、比較的体調が安定しているとはいえ、無理をすると子宮収縮につながり、切迫早産を引き起こしかねません。自分の感覚で「無理をしない」ことが大切です。
セックスのときは感染予防のためにコンドームを使う
セックスのときは、必ずコンドームを使いましょう。感染予防が早産や切迫早産の予防につながります。
苦しいときは「シムスの体位」で休む
妊娠24週目になるとおなかが重くてなかなか寝つけなかったり、体がつらかったりする妊婦もいるでしょう。そんなときは片ひざを曲げた状態でゆったりと横たわる「シムスの体位」を意識してみてください。足の間に抱き枕やクッションをはさむなどうまく使うと楽になるかもしれません。
体重を増やしすぎないよう、バランスのよい食事を
妊娠中期はふだんの食事プラス250キロカロリーが必要とされています。体重の増やしすぎに気をつけつつ、バランスのよい食事を心がけましょう。