妊娠26週目の胎児の大きさと体重についてご紹介します。
- 胎児の大きさ(FL:大腿骨長):約38〜50mm
- 体重:約640〜1145g
FLとは大腿骨長(だいたいこつちょう)、太ももの骨の長さのことを指します。胎児の体重も増え、メロン1個分くらいの重さになります。
脳の機能が発達します
脳が急ピッチで成長して、目や耳で得た情報を頭の中で処理する力ができます。この時期の胎児の脳波は、出生したときと似たものになります。
肺呼吸の準備がほぼ整います
胎児の鼻の穴が通り、肺の発達も進みます。これで出産後に肺呼吸をするための準備がほぼ整いました。万が一早産になっても外の世界で生きられるようになります。
ただし肺が成熟するのは34週くらいなので、26週ではまだまだ未熟です。この時期に産まれるとうまく呼吸ができなかったり、肺が破れたり出血することもありますので「産まれても大丈夫」なわけではありません。
逆子でも元に戻る可能性は十分あります
先週の検診で逆子になっていると言われました。
まだ7ヶ月だから大丈夫と、特に逆子体操などの指導はされていません。1週間経ちましたが、胎動は下の方で感じていますので、今も逆子のままのようです。
妊娠26週のころは、逆子は珍しくありません。この時期に逆子であっても妊娠34週頃までに元に戻る可能性は十分にあります。心配しすぎず、いつか戻るはず、とゆったり構えましょう。
赤ちゃんの性別が分かる時期です
胎児の性別は妊娠20週頃から確認できるようになります。ただ、胎児の姿勢によって確認できないこともあります。
26週頃に初めて胎児の性別がわかることがあれば、これまで女の子と言われていたのに突然男の子と言われた、ということもあります。超音波の結果が必ずしも正しいとは限りません。胎児の性別を教えない方針の医師もいます。
- 日本産科婦人科学会 「推定胎児体重と胎児発育曲線 保健指導マニュアル」(http://www.jsog.or.jp/public/shusanki/taiji_taiju_hatsuiku_201203.pdf,2018年8月14日最終閲覧)
- 医療情報科学研究所「病気がみえる」P53(メディックメディア,平成19年3月)
- 日産婦誌53巻7号「12.胎児発育・児体重測」(http://www.jsog.or.jp/PDF/53/5307-130.pdf,2018年8月14日最終閲覧)
- 竹内正人「はじめての妊娠・出産事典」P41(朝日新聞出版,2016年)
- 萩田和秀「らくらくあんしん妊娠・出産 」P53、P105(学研,2017年)
- 小諸北佐久薬剤師会「ママになるための基礎知識」(http://members.ctknet.ne.jp/shohoku/PDFfile-1.pdf,2018年8月17日最終閲覧)
- A.Christine Harris「安心マタニティブック」P126-127(永岡書店,2005年)
- 国立成育医療研究センター「妊娠BOOK」P15(ベネッセコーポレーション,2015年)
- 武田産婦人科医院「出産にむけて」(http://www.takedasanfu.com/sanka/flow.html,2018年8月20日最終閲覧)
- 前田産婦人科 産科・婦人科「赤ちゃんの性別判定」(https://maedaclinic.wordpress.com/2016/04/04/赤ちゃんの性別判定-4/,2018年8月20日最終閲覧)
- 長門クリニック「赤ちゃんの性別はいつからわかりますか?」(http://nagatoclinic.custhelp.com/app/answers/detail/a_id/9,2018年8月20日最終閲覧)
妊娠26週目に気をつけること










