学童保育の基本料金とオプション料金について
学童保育を利用するときは、必要最低限かかる基本料金とおやつの提供や延長保育などを利用する際のオプション料金がかかる場合に分けられます。その内訳と料金について説明します。
基本料金について
基本料金は、各学童保育が規定の時間内で児童を預かるときに決めている料金です。各学童保育によって規定に時間も変わってきますが、基本的に平日の放課後から18時~19時までが多いです。土曜日も規定の時間内としている施設もあります。しかし日曜日と祝祭日は、基本料金内ではなく、オプションサービスになる施設が多いです。
料金の設定については、区や市が運営している学童保育とNPAや株式会社などが運営している民間の学童保育では異なります。区や市が運営している学童保育でも、地域のよっての差が多くあるため、公式のホームページなどで事前に確認することをおすすめします。
オプション料金について
オプション料金は、基本料金以外の部分にかかる費用で、希望した人はそのサービスを受けることが可能です。オプション料金がかかる内容として代表的なものは以下です。
- おやつ代
- 延長代
- 学習指導
- 食事
- 送迎
おやつ代が基本料金に含まれている学童保育施設もあります。規定の時間を過ぎて延長でお願いする場合は、基本的に延長代がかかりますが、施設によっては延長自体ができないこともあります。延長ができる学童保育施設でも、1時間~2時間くらいまででしょう。
料金やその内容に関しては、施設によって異なるため必ず事前に確認するようにしてくださいね。
学童保育による料金例
市や区が運営している学童保育と、NPO法人などの民間が運営している施設の基本料金とオプション料金を例として紹介します。
東京都三鷹市の利用料金
- 基本料金:月6,000円
- 延長料金:30分200円
- おやつ代:月1,500円
東京都三鷹市が運営する学童保育は、平日(月曜日から金曜日まで)の下校時間から18時まで預けられます。土曜日は朝の8時30分から18時までです。おやつ代はオプション料金のため、希望する方のみです。
NPO法人ポケットキッズの利用料金
- 入所金(登録時のみ):10,000円
- 基本料金:月10,000円
- 土曜日:1日2,000円
NPO法人ポケットキッズが運営する学童保育は、上記の料金内におやつ代が含まれています。長期休暇期間は別途料金がかかりまた、運営費や保険料などの集金もあります。
平日は下校時間から19時まで預けることができ、土曜日は朝8時から19時までです。
- 三鷹市「三鷹市学童保育ガイドライン」(http://www.city.mitaka.tokyo.jp/c_service/039/attached/attach_39679_1.pdf,2019年8月9日最終閲覧)
- ポケットキッズ「料金設定」(https://pocket-kids.jp/pricing.html,2019年8月9日最終閲覧)
- 港区立芝浦アイランド児童高齢者交流プラザ学童クラブ「学童クラブについて」(https://www.tokyoymca.org/childcare/shibaura-gakudou/,2019年8月9日最終閲覧)
- みらい「利用時間・料金」(http://mirainotane.co.jp/gakudo/info,2019年8月9日最終閲覧)
- 目黒区「学童保育クラブ」(https://www.city.meguro.tokyo.jp/kurashi/kosodate/josei/hoiku_club.html,2019年8月9日最終閲覧)
夏休みや冬休みなどの長期休暇期間は学童保育の料金どうなる?
夏休みなどの学校が休業日としている長期休暇期間も、市や区の運営している学童保育は上記で説明した基本料金と同じです。ただし場所によって異なり、例えば東京都練馬区が運営する学童保育施設では、長期休暇期間は朝8時から18時まで預けることができて基本料金5,500円(月間)にプラス500円かかります。
また民間が運営している学童保育は、ほとんどの施設が別料金を設けています。株式会社みらいが運営しているみらい学童保育では、8月の料金設定を週5日、朝7時半から19時までで55,000円(月間)としています。
長期休暇期間も学童保育を利用する場合は、入所予定の施設を事前に調べておくようにしましょう。ほとんどの施設がホームページなどに細かく記載してくれています。
- 練馬区「学童クラブ事業概要」(https://www.city.nerima.tokyo.jp/kosodatekyoiku/kodomo/gakudo/gakudo_gaiyou_2404.html,2019年8月9日最終閲覧)
- みらい「利用時間・料金」(http://mirainotane.co.jp/gakudo/info,2019年8月9日最終閲覧)
学童保育の料金を減額もしくは免除できる場合について
市や区が運営している学童保育に関しては、減額できる場合がいくつかあります。この記事では例として東京都目黒区の減額及び免除についてご説明します。
- 軽減:子供が2人以上学童保育に在籍している2人目以降の子供が対象
- 軽減:きょうだいが保育所などに在籍している場合
- 減額:住民税が世帯全員の合計1万円以下の世帯
- 減額:就学援助費を受給している世帯
- 免除:生活保護を受けている世帯
- 免除:市民税が非課税の世帯
- 免除:市民税の均等割り額のみ課税されている世帯
- 免除:世帯で3人以上の子供を扶養している場合の3人目以降の料金
東京都目黒区では、基本料金が月間8,000円です。そこから、減額もしくは免除される仕組みとなっており、それらを行うには、入所する前までに手続きする必要があります。もちろん、入所途中で対象になった場合も、手続きをすることで、減額もしくは免除してくれます。
基本的には、各自治体が独自に定めているため、ホームページなど確認しておくとよいでしょう。
- 目黒区「学童保育クラブ」(https://www.city.meguro.tokyo.jp/kurashi/kosodate/josei/hoiku_club.html,2019年8月9日最終閲覧)
学童保育の料金は施設によって異なるため、事前に確認しましょう
学童保育料金には、全国的に統一基準がないため地域差が大きいことが分かるかと思います。保護者の収入や勤務時間など、学童保育に何を求めるのかによってサービスを選ぶ必要がありそうですね。
地域によっては、一定の条件を満たせば保育料免除もしくは減額の制度があるため、各地域の窓口に確認いただくことをおすすめします。