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加害者家族と遭遇してしまい…
小2の息子・ケイくんはある日突然、クラスメイトのSさんの兄に呼び出されます。そして、一方的に「謝れ」と責められ、泣かされてしまいました。ケイくんにとっては、まったく身に覚えのないことでした。
その後、ケイくんに非がなかったことが発覚しましたが、加害者側からの謝罪は一切ありません。そして、今後「S家と関わりたくない」ことを学校側へ伝えましたが、なぜかかなわず…。むしろ、問題を大きくしたくない学校側は、何とか和解させようとしてきます。
そんな中、偶然にも校内でSさん家族と鉢合わせてしまいました。突然のできごとに、緊張が走りますが、イチかバチか、話し合いを持ちかけます。ですが、やはりSさんの母親は想像通りの人で…。
保身に全力の母親を目の前にして…
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Sさんの母親と初めて相対してみて、自分のことを守ることしか考えていない言い分に、がく然としてしまいます。子どものことは、まったく眼中にない様子。
ふくこさんはとっさに、「これ以上、話をさせてはダメだ」と気づきます。そして、キッパリと線を引きました。
わが子を守るために
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うわべだけの謝罪をし、サッサと立ち去ってしまったSさんの母親。終わったのかどうかもわからないような言葉を言い残し、何とも言えない幕切れとなりました。そして、肝心のSさん兄はというと、心配していた攻撃をしてくることはありませんでした。彼も、ヤングケアラーだった過去があり、被害者の1人だったのでは…と考えると、どうしようもない無力感におそわれてしまいます。
本作では、特殊な事情を抱えた家庭とのトラブルに巻き込まれてしまった様子が描かれています。ですが、いくら特殊な環境で育ったからといっても、他者を傷つけていい理由にはなりません。今でこそ、「ヤングケアラー」の存在が認知され、問題視されるようになりましたが、家庭の中で起きていることは、外からは見えにくいものです。ヤングケアラーやネグレクトなどの被害を受ける子どもが減ることを願うばかりです。
そして、万が一わが子が理不尽なトラブルに巻き込まれてしまったら?子どもの心身の安全を最優先に考え、子どもを守るために何ができるのか?改めて、考えさせられる作品です。