トイレトレーニングの始まりは特に「保育園に頼ってOK」
保育士として思うのは「トイレトレーニングの始まりは保育園に頼っていい」ということ。「トイトレの開始時期がわからない」という方は特に、保育士に相談してみてください。
園では、だいたい1歳クラスから時間ごとにトイレに座る練習を始めています。保育士は日々の排尿間隔を見ているので、トイレトレーニングを始めるタイミングについて詳しく相談に乗ってくれると思いますよ。
お仕事をしている方は、家に帰ってからは家事などでバタバタして、トイレトレーニングができないこともありますよね。また、休日はお出掛けでついおむつで過ごさせてしまうという声もよく聞きます。いつから家庭でも本腰を入れるべきか、逆にいつまでは家庭で無理にトレーニングしなくて良さそうかも、保育士に相談してみてくださいね。
トイレトレーニングで家庭にお願いしたい3つのポイント
トイレトレーニングのはじめ時がわかったら、園と家庭で協力してトレーニングを行います。その際、保護者の方にはまず以下の3つのことを実践してほしいです。
1. パンツとズボンの準備
保育園でトレーニングを始めると、当然おもらしをしてしまうことがあります。着替えのズボンとパンツを多めに準備してくださいね。
保育園で頑張ってトイレトレーニングを進めていても、パンツやズボンが足りなくておむつに切り替えてしまうと、子どもの意欲が損なわれてしまうことがあります。多めの着替えの準備は必ずお願いしたいです。
2. おもらしをしても絶対に責めない
おもらしが続いて洗濯物が多くなると負担が重くなるとは思いますが、「がんばっているんだね」と認める声かけをしてあげてください。
「またもらしたの」「先生にちゃんと『出る』って言って」などの責める、怒る等の声かけは子どもの自信を無くしてしまい、傷つけてしまうこともあります。
3. 家でトイレに行きたいと言ったら付き合う
お家であまり進めていなくても、子どもが自ら「トイレに行く」「おしっこ」と教えてくれた時には付き合ってあげてください。補助便座やおまるを準備したり、パンツをはきたいといった時に対応してあげられるような環境を作っておきましょう。
とくに環境面ですが、じゅうたんなどにおしっこを漏らしてしまうと片づけが大変ですよね。そうなると親もおもらしを叱りたくなってしまうと思います。トイレトレーニング中だけは、ふき取りができるようなマットを準備するなど、親も怒らなくていい環境を整えましょう。
ある程度園で進めてから、家庭でも実践でOK
トイレトレーニングでもっともベストなのは、園と家庭、両方が同じタイミングで進めていけることですが、保育士側は忙しいママたちがトレーニングを進められない状況は十分理解しています。
ある程度のところまでは園がリードして進め「尿意を伝えられる」「自分からトイレに行ける」「排尿の間隔が長くなる」という条件がそろったら最終的に家庭でもパンツで過ごすことを進めていくと負担が少ないでしょう。そのタイミングも、園に相談して頼ってOKです。
上記であげたポイントさえ意識していただいていれば、保育士としては家庭との協力体制がしっかりできていると考えます。
子どもの気持ちを大切に、園と家庭で連携を
トイレトレーニングで一番大切なのは子どもの気持ち、意欲です。無理に進めるのではなく、子どもの気持ちに寄り添い、ベストなタイミングを見てパンツへの切り替えをしていきます。そのタイミングは家庭での様子と園での様子を共有しながら、ママたちと一緒に考えていけるといいですね。
子どもの意欲を大切にするためにも、家庭での様子を園に伝えていただき段階を踏むなど、保育園と家庭で協力しながらトイレトレーニングを進められると良いでしょう。