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監修:清水なほみ

【医療監修】妊娠12週目はつわりが治まってくる時期。妊婦、胎児の様子と、知っておきたいこと

PIXTA

妊娠12週頃は頻尿に悩まされる人が多くいるでしょう。

胎児が大きくなっていくために、膀胱(ぼうこう)が圧迫され頻尿の状態が続くこともあります。何度もトイレに行くことがつらく感じるかもしれませんが、我慢せずに行くようにしましょう。

腰痛になりやすい

妊娠12週目です。
今日、朝起きたら腰痛が…(´・・`)
普段、腰痛になることなんて滅多にありません。仕事で重いものを持った次の日に痛くなることはありますが今は仕事を辞めて1ヶ月ちょっと経ちます。自宅では寝て休んだりしてることが多いです。
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12週に入ってから腰の痛みと脚の付け根の痛み、微妙にお腹が張っている感じがして、ちょっと動いては休んででなかなか思うように動けなく辛いです。骨盤ベルトを試そうか悩んでいます。
1人目の時は妊娠後期に腰痛に悩んでましたが、今回は妊娠初期からの腰痛にこの先、どうなんだろうと今から心配です。
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妊娠12週目になってくると、子宮が大きくなってくることで腰の筋肉に負担がかかり痛みが出やすくなります。ホルモンの影響によって腰や背中の関節がゆるみ骨盤が開きやすくなるため、腰痛に悩まされる人もいるでしょう。

腰全体がうずくような鈍痛が起こることが多いですが、ズキズキとする痛みや鋭く刺すような痛みが起こることもあります。寝返りが困難になることもあるため、寝るときはおなかの下などにクッションを挟んで横向きに寝てみるなど工夫するとよいでしょう。

足がしびれるような痛みや、痛み止めが必要なほどの症状が出る場合は整形外科を受診した方がよいでしょう。

出典元:
  • 小諸北佐久薬剤師会「ママになるための基礎知識」(http://members.ctknet.ne.jp/shohoku/PDFfile-1.pdf,2018年8月9日最終閲覧)
  • マリヤ・クリニック「健康生活へのアドバイス」(https://mariyaclinic.com/contents/advice/advice_2.htm,2018年8月9日最終閲覧)
  • 南條達也(編) 荻田和秀(監)「らくらくあんしん妊娠・出産」P56-57.59(学研プラス,2017年)
  • A.Christine Harris(著) 竹内正人(監)「はじめての妊娠・出産安心マタニティブック」P63.65(永岡書店,2006年)
  • 日本産科婦人科学会「Baby+お医者さんがつくった妊娠・出産の本」P36(リクルートホールディングス,2015年)
  • 竹内正人(監)「最新版この1冊であんしん妊娠・出産事典」P42-43(朝日新聞出版,2016年)

妊娠12週目の胎児の様子

胎児 PIXTA

妊娠12週目の胎児の頭からお尻までの長さ(頭殿長:CRL)は約50~60mmです。胎児の手足の骨が固まって強くなり、手足をより自由に動かせるようになっていきます。超音波検査では、胎児がよく動く姿を確認できる場合もあるでしょう。

消化器官が機能し始める

妊娠6週くらいから形成され始めた胃や肝臓、腸といった消化器官が少しずつ働き始めます。便を押し出すために必要な腸のぜん動運動が始まり、羊水を飲み込んで吸収することができるようになります。

乳歯と歯槽骨(しそうこつ)が作られる

胎児の歯の発達は妊娠8週くらいから始まりますが、妊娠12週に入ると歯ぐきの中に乳歯と歯を支えるための骨である「歯槽骨」がつくられます。

また、妊娠12週以降には徐々に永久歯の基礎が作られるようになるため、カルシウムをはじめ、カルシウムの代謝を促すビタミンDなどを積極的にとるようにしましょう。

胎毛が生え、顔つきがより人間らしくなる

妊娠初期 PIXTA

妊娠12週を過ぎると、薄く透明だった皮膚が少しずつ厚みを増すようになります。骨や筋肉も発達し、顔にはうっすらと胎毛(産毛)が生え始めるでしょう。胎児はさらに成長し人間らしい体つきになっていきます。

出典元:
  • 吹田市歯科医師会「妊婦さんの歯の話」(http://www.ha-suita.com/qanda/qa_7.html,2018年8月9日最終閲覧)
  • つしまファミリー歯科「お口の健康コラム」(http://tsushima-dental.jp/newstopics/695/,2018年8月9日最終閲覧)
  • 佐藤クリニック「胎児の「すくすく」ストーリー」(http://www.sato-clinic.com/press_past/vol_21.html,2018年8月9日最終閲覧)
  • 井上裕美(監)「病気がみえるvol.10産科」P24-25(メディックメディア,2015年)
  • A.Christine Harris(著) 竹内正人(監)「はじめての妊娠・出産安心マタニティブック」P65(永岡書店,2006年)
  • 岡井崇(編)「標準産科婦人科学」P306(医学書院,2014年)
  • 竹内正人(監)「最新版この1冊であんしんはじめての妊娠・出産事典」P43(朝日新聞出版,2016年)

下腹部痛やおなかの張りに注意

記事の監修

ポートサイド女性総合クリニック〜ビバリータ〜 院長

清水なほみ

通常の婦人科診療のみならず、最新の脳科学×心理学×医学を統合的に駆使した診療を行う婦人科医。日本で100名しか習得者がいない、トランスフォーメーショナルコーチのテクニックを学び、診療の現場においても、3年間で延べ6000人の患者に同テクニックを用いて診療を行っている。
中学時代のいじめや研修医時代のうつ経験から、「病は気から」を科学的に解明するための研鑽を積む。何気ない会話の中で患者に気付きを与え、片頭痛やイライラをあっさり「忘れさせる」診療には定評がある。5分で病気の「本当の原因」を見抜くため、患者からは「先生は占い師ですか!」と驚かれる。

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本記事は必ずしも各読者の状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて、医師その他の専門家に相談するなどご自身の責任と判断により適切に対応くださいますようお願いいたします。なお、記事内の写真・動画は編集部にて撮影したもの、または掲載許可をいただいたものです。

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