妊娠12週頃は頻尿に悩まされる人が多くいるでしょう。
胎児が大きくなっていくために、膀胱(ぼうこう)が圧迫され頻尿の状態が続くこともあります。何度もトイレに行くことがつらく感じるかもしれませんが、我慢せずに行くようにしましょう。
腰痛になりやすい
今日、朝起きたら腰痛が…(´・・`)
普段、腰痛になることなんて滅多にありません。仕事で重いものを持った次の日に痛くなることはありますが今は仕事を辞めて1ヶ月ちょっと経ちます。自宅では寝て休んだりしてることが多いです。

1人目の時は妊娠後期に腰痛に悩んでましたが、今回は妊娠初期からの腰痛にこの先、どうなんだろうと今から心配です。

妊娠12週目になってくると、子宮が大きくなってくることで腰の筋肉に負担がかかり痛みが出やすくなります。ホルモンの影響によって腰や背中の関節がゆるみ骨盤が開きやすくなるため、腰痛に悩まされる人もいるでしょう。
腰全体がうずくような鈍痛が起こることが多いですが、ズキズキとする痛みや鋭く刺すような痛みが起こることもあります。寝返りが困難になることもあるため、寝るときはおなかの下などにクッションを挟んで横向きに寝てみるなど工夫するとよいでしょう。
足がしびれるような痛みや、痛み止めが必要なほどの症状が出る場合は整形外科を受診した方がよいでしょう。
- 小諸北佐久薬剤師会「ママになるための基礎知識」(http://members.ctknet.ne.jp/shohoku/PDFfile-1.pdf,2018年8月9日最終閲覧)
- マリヤ・クリニック「健康生活へのアドバイス」(https://mariyaclinic.com/contents/advice/advice_2.htm,2018年8月9日最終閲覧)
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- A.Christine Harris(著) 竹内正人(監)「はじめての妊娠・出産安心マタニティブック」P63.65(永岡書店,2006年)
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- 竹内正人(監)「最新版この1冊であんしん妊娠・出産事典」P42-43(朝日新聞出版,2016年)
妊娠12週目の胎児の様子
妊娠12週目の胎児の頭からお尻までの長さ(頭殿長:CRL)は約50~60mmです。胎児の手足の骨が固まって強くなり、手足をより自由に動かせるようになっていきます。超音波検査では、胎児がよく動く姿を確認できる場合もあるでしょう。
消化器官が機能し始める
妊娠6週くらいから形成され始めた胃や肝臓、腸といった消化器官が少しずつ働き始めます。便を押し出すために必要な腸のぜん動運動が始まり、羊水を飲み込んで吸収することができるようになります。
乳歯と歯槽骨(しそうこつ)が作られる
胎児の歯の発達は妊娠8週くらいから始まりますが、妊娠12週に入ると歯ぐきの中に乳歯と歯を支えるための骨である「歯槽骨」がつくられます。
また、妊娠12週以降には徐々に永久歯の基礎が作られるようになるため、カルシウムをはじめ、カルシウムの代謝を促すビタミンDなどを積極的にとるようにしましょう。
胎毛が生え、顔つきがより人間らしくなる
妊娠12週を過ぎると、薄く透明だった皮膚が少しずつ厚みを増すようになります。骨や筋肉も発達し、顔にはうっすらと胎毛(産毛)が生え始めるでしょう。胎児はさらに成長し人間らしい体つきになっていきます。
- 吹田市歯科医師会「妊婦さんの歯の話」(http://www.ha-suita.com/qanda/qa_7.html,2018年8月9日最終閲覧)
- つしまファミリー歯科「お口の健康コラム」(http://tsushima-dental.jp/newstopics/695/,2018年8月9日最終閲覧)
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- A.Christine Harris(著) 竹内正人(監)「はじめての妊娠・出産安心マタニティブック」P65(永岡書店,2006年)
- 岡井崇(編)「標準産科婦人科学」P306(医学書院,2014年)
- 竹内正人(監)「最新版この1冊であんしんはじめての妊娠・出産事典」P43(朝日新聞出版,2016年)