Ⓒママリ
SNSに過激な投稿を続けるアカリ。それを見る静香は、どうしても理解ができません。夫は家族だと言うアカリ。そればかりか、静香のことを「経験が浅いから不倫を理解できない」と否定するようなことを言います。耐えきれず、静香は夫の恭一に相談をするのでした。
見せつけている?赤裸々すぎるSNS
アカリのインスタグラムの「親しい友達」限定の投稿は、日を追うごとに過激になっていった。私もその「親しい友達」に含まれているため、嫌でもその生々しい投稿がタイムラインに流れてくる。
ある日の夜中、恭一が隣でぐっすり眠っているのを確認してから、私はそっとスマホを開いた。インスタグラムの通知がいくつか来ていた。その中に、アカリからの新しい投稿があるのを見つけた。
「今夜も彼と…」「最高に熱い夜」「早く会いたい、抱いてほしい」
写真には、男性の無骨な手が写り込んでいた。どう見てもハジメさんの手ではない。背景に写るホテルのカーテンも、見覚えのあるアカリの家のものとは明らかに違う。私は息を飲んだ。アカリは、こんなことを平気で、親しい友達に公開している。私が見ていると分かっているはずなのに…。いや、もはや見せつけているのかもしれない。
不倫を正当化するママ友が理解できない
翌日、美知とミナの習い事の帰り道、アカリはまるでその投稿のことなど何もなかったかのように、私に話しかけてきた。
「ねえ静香、聞いてくれる?昨日の夜、彼とね…」
アカリは、インスタグラムの投稿以上に具体的な不倫の近況について話し始めた。私は顔を引きつらせるしかない。子どもたちは仲良く手をつないで、楽しそうに歌を歌っている。この無邪気な子どもたちの前で、一体何を話しているのだろう。
「…でさ、もう本当に、私、彼なしじゃ生きていけないわ。ハジメは家族として大切。でも、そういう情熱は、もうないじゃん?」
アカリは、まるでそれが当然のことであるかのように、けろりと言った。私は、どうしてアカリがこんなにも平気で、不倫を正当化できるのかわからない。
「アカリ、ハジメさんはアカリのことを大切にしてるじゃん。ミナちゃんも、パパのこと大好きだし…もう少し家族を大事にしてみたら?」
私がやっとのことで絞り出した言葉は、まるで空気に溶けていくようだった。
「ははっ、静香って本当にピュアだよね。まぁ、そういうところも好きなんだけどね。でも、ハジメは私のこと、本当の意味で理解してないの。いつも私の意見に流されてばっかり。私はもっと強引に引っ張られて、愛されたいのよ」
アカリは、私を小馬鹿にするような口調でそう言った。そして、こう付け加えた。
「まあ…静香は、経験が浅いからわからないのかもね。恭一くんしか知らないんだもん。本当の恋は刺激があるし、そりゃ苦い部分もあるけど…やっぱりやめられない魅力があるんだよ」
アカリの目は、どこか夢を見ているよう。私は、自分の価値観を完全否定されたような気分になった。私の「家族を大切に穏やかに生きる」という価値観は、アカリからすれば「経験が浅くてつまらない人間」ということなのだろうか。
私は、アカリの言う「本当の恋」とやらは、全然知りたくない。ただ、彼女の暴走を止める術もなく、アカリに対する友情が壊れていくのを感じていた。
耐えきれず夫に相談した不倫の事実
その夜、恭一にアカリのインスタグラムの投稿を見せると、恭一は眉間にしわを寄せ、深くため息をついた。
「おいおい、これ、やばいだろ。アカリさん、どうしちゃったんだろうな…。ハジメさんはこれを知ってるの?」
恭一の顔には、はっきりとした嫌悪感が浮かんでいた。私は、恭一に正直に話した。アカリが私に不倫のことを打ち明け、それを正当化していること。そして、私の「やめなよ」という一言が、どうしても言えないこと。
「静香、無理してアカリさんと付き合うのはやめな。美知にも悪影響だし、静香もつらいだろ?」
恭一はそう言って、私の手を握った。恭一の言葉は、私の心を少し軽くしてくれた。でも、アカリとの関係に対する答えは見つけられないままだった。
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エスカレートする不倫と友情の亀裂
アカリの不倫は、インスタグラムでの過激な投稿や詳細な語りによってエスカレートしていきます。静香はアカリの自己正当化に憤りを感じ、自身の価値観を否定されたことに戸惑います。アカリの暴走を止められないまま、静香は友情の終わりを予感。夫・恭一に相談し、アカリとの関係に疑問を抱き始めるも、明確な解決策は見いだせずに苦悩が続きます。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
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イラスト:まい子はん










