Ⓒママリ
🔴【第1話から読む】「夕飯これだけ?」夫のモラを友人に相談→「もしかして…」分析に動揺する妻|さようなら、モラハラ夫
証拠を集め続けた美穂。幼馴染の真由美のアドバイスで弁護士を尋ねることにします。法律のプロのお墨付きも得て、改めて離婚の決意を固めるのでした。
証拠を持って、弁護士を頼ることに
私は集めた証拠を真由美に見せた。ホテルのレシート、ヘアピン、避妊具の包み、そして正人のスマホに届いた怪しいメッセージの数々。真由美は、私の報告に、大きく頷いた。
「美穂、これだけそろえば、十分いけるよ。特に、スマホのメッセージは具体的に不貞の内容が書いてあるね」
真由美の言葉に、私は胸を撫で下ろした。本当に、これだけの証拠でいいのだろうかという不安が、ずっと心の中にあったからだ。
「でも、相手の女性が職場の誰かなのか、それとも全く別の人なのか、そこがまだ分からないんだけど……」
「それは、弁護士さんに相談する時に、聞けばいいことだよ。とにかく、この証拠を持って、弁護士さんに相談に行こう」
「弁護士さん……」
正直、弁護士と聞くと、敷居が高くて、一体何を話せばいいのかも分からなかった。でも、真由美は、私の不安を見透かしたように言った。
「大丈夫だよ。私もついていく。それに、今の美穂には、弁護士の先生の専門的な知識が必要だと思う」
離婚したい。私の覚悟は決まった!
真由美は、事前に調べてくれていた弁護士事務所の連絡先を私に教えてくれた。離婚問題に強い女性弁護士がいると聞いて安心した。
弁護士事務所に行くのはすごく緊張したけれど、優しそうな女性弁護士の先生は、私の話をじっくり聞いてくれた。私が集めた証拠を一つ一つ確認し、メモを取っていく。
「美穂さん、これだけの証拠があれば、まず間違いなく、不貞行為は立証できるでしょう。それに、生活費を出し渋る行為は、経済的DVに当たりますから、離婚事由としても十分認められます」
弁護士の先生の言葉は、私の心に希望の光を灯してくれた。今まで、自分ばかりが我慢してきた日々。でも、もうそんな必要はないんだ。
「相手の女性については、今のところ特定は難しいですが、もし職場の女性であれば、会社に連絡して事実確認をすることも可能です。ただ、それは離婚が成立してからの方が、スムーズに進むかもしれませんね。まずは、正人さんと、離婚に向けての話を進めましょう」
弁護士の先生は、今後の流れを丁寧に説明してくれた。まずは内容証明郵便で離婚の意思を伝え、その後、財産分与や親権、養育費などについて話し合うことになるという。もし話し合いで解決しなければ、調停や裁判になる可能性もあるそうだ。
「弁護士費用は、着手金として〇〇円、成功報酬として〇〇円……」
費用を聞くと、少しだけ躊躇した。その様子を見て真由美が見透かしたように
「美穂、お金の心配はしないで。いざとなったら、私が貸してあげる」
と、力強く言ってくれた。その言葉に、私は涙が出そうになった。真由美は、本当に私のことを大切に思ってくれている。
「ありがとうございます、先生。私、離婚したいです。娘と新しい人生を歩みたいです」
私の口から、はっきりと離婚の意思が語られた。その瞬間、私の心から、長年まとわりついていた重い鎖が外れたような気がした。
明るい未来のために…
弁護士の先生は、私に離婚届の書き方や、今後の手続きについて詳しく教えてくれた。私は、先生の説明を聞きながら、早くこの状況から抜け出したいという気持ちでいっぱいになった。
正人が不倫に費やしたお金と時間。どうしてそれを、さやかや私のために使ってくれなかったのか。その理不尽さが、許せない。この怒りを、私はこれからの人生の原動力に変えてやる。弁護士事務所からの帰り道、私は真由美と、さやかの手を握りしめた。
「もう、大丈夫だよ。私たちは、絶対に幸せになるんだから」
私の声は、震えていたけれど、その中には、確かな決意が宿っていた。正人の顔が、脳裏に浮かぶ。彼は、私がこれほどの証拠を集めているとは、夢にも思っていないだろう。
そして、私は自宅に戻り、静かに離婚届にサインをした。欄を埋めていくたびに、私の心は、新たな未来への期待で満たされていった。もう、悲しみも不安もない。あるのは、さやかと私の幸せな未来だけだ。
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あとがき:弁護士との連携、揺るぎない決意
集めた証拠を幼馴染の真由美と確認した美穂は、不安を抱えつつも女性弁護士のもとを訪れます。弁護士は、集められた証拠が不貞行為の立証に十分であること、そして夫の行動が経済的DVに該当することを明確に伝え、美穂に確かな希望を与えます。
友人の支援を受け、法的根拠を得た美穂は、離婚の意思を固め、さやかとの新たな人生に向けて力強く踏み出す決意ができました。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
イラスト:まい子はん










