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🔴【第1話から読む】「好きな人ができた」意味深に話す既婚ママ友→相手の正体を知って背筋が凍った日|夫の愛人はママ友
ちかこの夫・聡の不倫相手は、まさか自分のママ友でした。穏やかだった日常が音を立てて崩れていく中で、彼女は一体どんな選択をするのでしょうか。
夫の開き直りに心がすり減る
夫とママ友・マイのただならぬ関係が発覚してから、1か月。聡は「もう終わった」と言い張るけれど、私の心は晴れないまま。あの時、私と話している最中に鳴った非通知の電話。聡は出なかったけれど、あれはきっとマイだったに違いない。
「ねぇ、本当に、マイさんと終わったの?」
ある日の夜、私は再び聡に問いかけた。聡は、テレビに目を向けたまま、面倒くさそうに答える。
「はあ…終わったって言っただろ。しつこいな。俺が家族を選んだって言うんだから信じてくれよ」
この面倒くさそうな態度。私が、どれだけ苦しんでいると思っているんだろう。この1か月間、毎晩眠れない日々を過ごしているのに。
「結局、どうやって終わらせたの? きちんと話したの?」
「話す必要なんてない。もう会わないって言ってブロック。それで終わりだ」
聡の言葉は、まるで他人事のよう。反省している様子はみじんもない。聡がいう「大事な家族」の信用をなくしたなら、それを取り戻そうと必死になるはず。でも、聡は、何一つとして変わらない。今までと全く同じように、日々を過ごしている。
「こっちは毎日苦しんでるのに、あなたはゴルフや飲み会にも普通に行ってるじゃない。何なの、その態度!」
私の声が、少し大きくなった。聡は、心底嫌そうな顔をして、私を睨みつけた。
「うるさいな。終わらせた、家族を選んだって言ってんだから、つべこべ言うなよ」
その言葉は、私の心を深く切り裂いた。彼にとって、私とマイは、ただの選択肢の一つに過ぎなかったのか。家族に戻っても、頑張る必要はないとでも思っているのだろうか。彼の言葉は、私への敬意も、愛情も、何もかもが欠落しているように感じられた。
ストレスの日々から抜け出すには、どうすれば…
私は、マイと夫終わったことを確認したい。きちんと、彼らの関係が清算されたのか、自分の目で、耳で確かめたい。しかし、聡は、私がマイに連絡を取ろうとすることや、慰謝料を請求することを嫌がる。
「慰謝料なんて、余計な揉め事を起こすだけ。これから子ども同士の関係性もあるんだろ?」
そう言って、私の行動を牽制する。これは、まだマイとつながっているから?結局水面下でマイとも続けようと思っているとしか思えなかった。毎日が、ストレスでしかない。子どもたちの前では、笑顔でいても、心の中は、ドロドロとした不安と怒りでいっぱいだった。
この状況から抜け出したいけれど、これからお金がかかるときに私はパート勤務。拓哉は私立高校に在籍していて学費がかかる。さくら、かえ、壮太も、これから教育が必要だ。頼れる実家もない中、離婚する選択はありえなかった。
長男に見透かされた私の悩み
「お母さん、元気ないね? 大丈夫?」
ある日の夜、リビングでため息をついていると、拓哉が聡と間違えるような声で言った。拓哉は全寮制の学校に通っているが、この日は久々に帰ってきていた。私は心配をかけないように笑顔で過ごしていたけど、高校生になり、私の小さな変化に敏感になっていた。
「どうしたの? なんかお父さんとぎくしゃくしてるよね?何かあった?」
拓哉の真っ直ぐな瞳が、私を射抜く。今まで子どもたちには親の不仲なところを見せないようにしていたのに、なぜわかるんだろう。
「別に、何でもないよ。ちょっと疲れてるだけ」
私は、無理に笑顔を作った。でも、拓哉は納得しない。
「そう?まあ、何かあったらいいなよ、お母さんも歳なんだし」
「あ、歳だなんてひどいわ」
思わず笑顔になれた。拓哉はもう私が育てるばかりの子どもではなくて、頼りになる1人の家族だった。
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あとがき:揺れる心、気づく息子
夫の聡は不倫の清算を主張するものの、その無反省な態度と無神経な言動はちかこを深く苦しめます。経済的理由から離婚をためらう彼女は、日々募る疑念とストレスに苛まれます。
そんな中、長男の拓哉が母の異変に気づき、優しく寄り添うことで、ちかこの心に小さな変化が訪れます…。










