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🔴【第1話から読む】特別な“幼なじみ”、小5息子の人間関係について母が願っていたこと|息子が突然ハブられた話
一緒に遊ぶことを何かしらの理由で断られ続けていた遥人。落ち込んでいた彼に、更に追い打ちをかける璃玖の言葉。ひどく落ち込んでいた遥人だったが、新しくできた友達である翔と拓海によって少しづつ元気を取り戻していった。璃玖が急に遥人を突き放す理由とは何なのかー。
嘘をついてまで…?
断られる日が続いても遥人は諦めずに、今回こそは今回こそはと璃玖君に声を掛けていたそうです。そしてこの日も、「今日は家の手伝いをするから遊べない」と断られたようで、遥人はしょんぼりと帰宅してきました。宿題を終え、一人でアイスを買いにコンビニに行ったのですが、その帰りに、璃玖君と彼の兄・明君が他の子達と一緒にマンション敷地内で遊んでいるのを目撃したといいます。
遥人「『俺も遊んでいい?』って聞いたら、璃玖に『ダメ、無理』って言われた…」
紗希「璃玖君に?」
遥人「うん…」
璃玖君の印象からは、そんなにキツイ言い方をするイメージがないので、あまり信じられませんでした。きっと何か理由があるはず、と思いたい気持ちが私を悩ませました。学校の登下校は普通にしていて、学校内では仲間外れにされているということは無いようです。
原因が見えないので、璃玖君の母親である彩さんに聞いてみようかとも思いました。けれど、勝手な思い込みだけで璃玖君のことを聞くのも、良くない気がして躊躇しました。
「一時の、たまたまが、偶然重なってしまっているだけ」時期によって遊ぶ友達が変わる、小学生特有のそれだと信じるようにしていたのです。
小学生特有のそれ
璃玖君と遊べなくなってからしばらくして、遥人にも新しく遊ぶ友達ができました。翔(かける)君と拓海(たくみ)君という同級生の子達です。彼らもゲームが大好きで、皆でどこかに集まってゲームをしたり、お互いに誰かの家に行って遊んだりと、最近の遥人は二人ととても仲良しです。
璃玖君とはまた少し違うタイプで、優しくて元気いっぱいな子達でした。遥人の、ある意味執着にも似た璃玖君に対する感情が、二人のおかげで少しずつ薄れていったように思います。
翔「遥人さぁ、藤田君(璃玖君)と仲いいよね?」
遥人「んー、うんまぁ」
翔「でも藤田君さぁ、最近6年生とよく遊んでない?」
遥人「あれは璃玖のお兄ちゃんだよ」
翔「藤田君のお兄ちゃんか、お兄ちゃんの友達かわからないけど、ちょっと怖い感じの人もいるよね」
遥人「そうかな?」
拓海「遥人、気を付けた方がいいって」
遥人「う、うん…」
遥人はこの日、2人から璃玖君に関する噂話をいろいろ聞いていたようでした。
しばらくして、帰る時間が迫っていたので遥人達に声を掛け、翔君と拓海君を2人で一緒に玄関で見送りました。
ドアが閉まって一呼吸おくと遥人が少し青ざめた顔をして、突然私に言ったのです。
「璃玖、俺のせいで怒ってるのかも…」と。
🔴【続きを読む】友達の好きな子が、自分のことを好きだった?!仲間外れにされている原因は嫉妬だったのかもしれない…|息子が突然ハブられた話
あとがき:息子の大切な友達。そんな子だなんて信じたくないと葛藤して…
仲間外れにされてしまった遥人。紗希は母親として何ができるのか、そして同時に、璃玖は意図的にこんな酷いことをするような子ではないはず…と葛藤します。
落ち込んでしまっていた遥人は、新しいお友達である翔・拓海と時間を過ごすことによって、辛かった気持ちを少しずつ乗り越えていきます。
璃玖の態度が急に変わってしまった原因は何なのかわからないままですが、単なる意地悪ではなく、何か理由があるのかもしれませんね。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










