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🔴【第1話から読む】急に仲間外れにするなんて…。息子と仲良しだったはずの子が、何故…?
幼い頃からずっと仲良しな息子の遥人と藤田家の璃玖君。家庭方針が厳しい璃玖君はとても育ちがいいのですが、その分ゲームやおもちゃは与えてもらえません。紗希さんは、そんな璃玖君が息子と過ごすことで少しでも楽しい時間が増えればいいなと考えていました。
同じマンションに住む仲良し同級性
こんにちは。私は、三好紗希(みよしさき)といいます。現在37歳で、小学5年生になる一人っ子の息子・遥人(はると)が居ます。初めての子育ては大変なことが多かったですが、大事な大事な自慢のわが子です。
私たち家族が住むマンションには、他にも多くのご家族さんが住んでいらっしゃいますが、中でもずっと仲良くして下さっているのが、藤田さん一家。藤田さん家がこのマンションに引っ越してきてからというもの、お互いの息子が同級生ということもあり、家族ぐるみで仲良くしていただいています。
そして藤田さん家には、息子さんが2人。12歳の明(あき)君と、遥人と同級生の璃玖(りく)君です。2人とも、遥人とは小さい頃からよく遊んでいました。
大切な友達であり、幼馴染
幼稚園から小学校までずっと一緒だった遥人と璃玖君。夕方家に帰って来てからも、お互いの家に行き来していました。
紗希「あら~、璃玖君今日もいらっしゃい~!」
璃玖「おじゃまします!」
紗希「相変わらずお利口さんだねぇ」
璃玖「遥人着替えた??」
紗希「うん、部屋にいると思うよ」
遥人「璃玖ー-!!」
声のした方を見ると、階段の上から遥人がしゃがんで璃玖君をお出迎えしていました。本当に璃玖君のことが大好きだなぁとしみじみしていると「遥人ママありがとう!」と、璃玖君も勢いよく階段を駆け上がっていきました。
遥人「何がいい?!」
璃玖「バトルブラザーズ!!」
遥人「おっけ~!」
紗希「17時までだからね~」
遥人「わかってる!」
親としてある程度の時間制限は気にしないといけないと思い、声を掛けますが、正直璃玖君にはもっと遊んで欲しいと思ってしまうんです。再び玄関の方を振り返れば、ていねいに揃えられた璃玖君の靴が、彼の育ちの良さを教えてくれます。ウチに来るときはいつも目をキラキラさせて来てくれるんです。
藤田さん一家は優しいですが、子育てには厳しいご家庭で、ゲームは買い与えない方針でした。なので璃玖君がウチに来ては、遥人と一緒にゲームをしていたのです。私は、2人の楽しい時間が増えたらいいなと思っていました。
ー遥人の部屋ー
遥人「璃玖~、国語のテスト何点?」
璃玖「96点」
遥人「うぇ~、やっぱ頭いいなぁ!」
璃玖「だって勉強しなかったら遥人ん家来れないから…」
遥人「来ればいいじゃん!」
璃玖「お父さんに怒られる。遥人も怒られるよ?」
遥人「えー、怒るかなぁ」
ずっと仲良しだった2人。璃玖君は中学受験をする予定ですが、今後もお付き合いできたらいいなと母ながらに願っていました。
でも、それがいけなかったのでしょうか?
2人の関係には突然、変化が起きてしまうのですー。
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あとがき:仲良しだった二人に訪れる不穏な気配
幼い頃から仲良しな二人。一緒に過ごしてきた時間が長いが故に気付けることがあるし、逆に気付けないこともあります。様子のおかしい璃玖…。不穏の種は、知らず知らずのうちに芽を出し、水など与えられずとも成長してしまいます。その実が熟れ落ちる時、遥人に訪れる不穏の正体とはー?
まだ幼い二人には、小さな地震でもヒビが入ってしまうのです。子供達の友好関係や感情は、母達の願いや思いだけでコントロールできるようなことばかりではありませんね。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










