Ⓒママリ
🔴【第1話から読む】「慰謝料ですか、構いませんよ」夫の不倫相手は“超難敵”だった|どん底サレ妻は幸せになる
不倫相手と話し合った後も怒りが収まらず、なんとかして制裁したいと考えるゆうか。しかし、相手の親は既に他界していたことが判明。さらに、不倫相手が不労所得で稼いでいるため職場への制裁もできず、ゆうかの怒りと無力感は頂点に達します…。
双方の親による話し合い
舞子との話し合いの後も、私の心は少しも晴れることはなかった。むしろ、さらに深く沈んでいくばかり。このままではおかしくなりそうだと、私は双方の親を交えてもう一度話し合いの場を設けた。でも、基樹は当日その場に姿を見せなかった。私の親はあまりのことに怒りを通り越して放心状態。なんて無責任なんだろう。
基樹の親は、とにかく平謝りだった。
「ゆうかちゃん、本当に申し訳ない。こんなバカな息子はもう見限ってください。離婚して見捨てるなり、ゆうかちゃんのしたいようにしてくれ。そのためにかかるお金は、私たちも相応に払わせてもらいます」
私を本当の娘のようにかわいがってくれた義父と義母も、心からそう言ってくれた。その言葉は、私の心に僅かな光を灯すようだった。義両親が私の味方をしてくれたことは唯一の救いだ。
社会的抹殺すら敵わない
基樹の親が怒る様子を見て私は「舞子の親にバラしてやりたい」と考えるようになった。
しかし、舞子の親を交えた制裁はかなわなかった。基樹の会社にいる知り合いに調べてもらったところ、彼女の親は既に他界しているという。その事実を知った時、私の心はまたしても深い絶望に突き落とされた。なぜ、こんなにも彼女に嫌な思いをさせることができないんだろう。私が、あの女を正当に裁く術はないのだろうか。
「職場にバラしてやればいいのでは」
一時はそうも思った。しかし、その計画も脆くも崩れ去った。舞子は夫と同僚だったころから始めたSNSでインフルエンサーとして成功し、今はそのお金で投資をし、不労所得でお金を稼いでいるらしい。つまり、職場にバラされたからといってダメージを負うことがなさそうなのだ。
私は何もかも失ったのに、あの女は何もかも持っている。こんな理不尽があるだろうか。
強くなりたいのに…
今、サレ妻である私が唯一、舞子に加えることができる制裁は慰謝料。でも、それを彼女は、易々と、そして嘲笑うかのように払う。そして、自分は傷を負うことなく、これまでと同じように優雅に生きるのだ。
その状況が、私のはらわたを煮え繰り返らせている。正しく生きてきたはずの私が苦しんでいて、人の夫を奪い取って平気な顔をする彼女が笑っている。こんなこと、許されていいわけがないのに。
娘のためにも強くならなければいけないとわかってはいる。でも、この怒りと悲しみが、私の心を蝕んでいくばかりだった―――。
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あとがき:怒りの矛先さえ見つからない
ゆうかさんがさらなる絶望に陥る第2話を執筆しました。制裁を加えようと奔走するほど、不倫相手の壁は高く、彼女の無力感が募ります。何もかもが理不尽で、読んでいて苦しくなるような展開ですね。この煮え繰り返る思いが、次の物語の大きな転機となります。どうか、ゆうかさんの未来を応援して見守ってください。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










