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🔴【第1話から読む】「ウチは結納金払わない」義父VS実母、波乱の予感…両家顔合わせ|実母と義父のバトルに巻き込まれた話
結婚式当日、義父は披露宴で怒号をあげ、新郎のスピーチを遮りました。母と義父の対立は決定的となり、幸せの象徴である式は、不安の影を落とす場へと変わってしまいました。
妊娠と半同居生活の始まり
結婚生活を始めて2年が経過した頃、私は夫との間に子どもを授かりました。それを機に、結婚時の義家族との約束もあり、私は夫の実家に入ることになりました。とはいえ、義家族と一つ屋根の下は厳しいと夫と相談していたため、隣同士にあった夫の実家と祖母の家をそれぞれリフォームして別々に暮らすことに。
結婚してからのこの2年、私たち夫婦は義実家と離れて暮らしていましたが、お盆や年始などには伺っていました。ただ私は毎回億劫で、お邪魔する度に「孫はまだか?」と義父に急かされるのがストレスでした。夫は毎回なんとかかばおうとしてくれるのですが、それはそれで義父の機嫌を損ねてしまい、義母は「適当に流して」と事なかれ主義。義父の独善的な態度に、夫婦で頭を抱えていました。
そんな私たち夫婦にとって今回の妊娠は、義父の“孫急かし”から解放されつつも実家に戻るという、この先が不安な展開だったのです。
義父の「初孫」プレッシャー
彼の実家に入ると、基本的な生活はそれぞれの家で終始していましたが、週末は義両親と過ごすことが多くなりました。特に夕食は私たち夫婦と義両親、揃って食べるのが習慣化しました。食事をともにすること自体は良かったのですが、やはり義父の独善的な言動に振り回されることになりました。
義母「彩花ちゃんもしっかり食べないと、元気な孫が産めないよ?」
義父「初めての内孫だから、しっかり精つけてな。跡継ぎなんだから健康な子を頼むよ」
酒の勢いもあってか、そんなことを毎回のように言われました。笑って返してはいましたが、“子を健康に産む”ことへのプレッシャーはその度に募っていきました。
「ストレスもよくないから、彩花は自由に過ごしたらいいよ」
夫は私への気遣いをこめた言葉をかけてくれます。その頼もしさに胸が温かくなった矢先、義父は気に入らなかったのか夫に怒号を浴びせました。
「何が“自由”だ!ウチの跡取りなんだぞ?お前も自分の嫁をしっかり管理しろ」
凄まじい剣幕に誰も何も言い返せず、義母も黙って淡々と食事をしています。夫も黙って引き下がるしかなく、義父はその後も文句を垂れながら酒を煽る始末。どんよりした雰囲気の食卓は、ただストレスが疲れるだけでした。
孫は待つだけ?自分は何もしない姿勢にモヤモヤ
その後も義父からのプレッシャーを受けつつ、妊娠は順調な経過を見せていました。夫とは出産に向けて、赤ちゃん用品の準備について話を進めていました。ある夜、母と通話した際にその話題が持ち上がりました。
「そういえば、赤ちゃん用品で何か欲しいものとかある?お祝いでお父さんと買うわよ」
「えっ!いいの?」
「当然よ。全部買い揃えようとしたら結構するんだから、お祝いで頂きながらでいいのよ。そっちのご家族からはお祝いの話とか出てないの?」
「ん〜今のところは……。まぁ、これからなんじゃない?」
「そう?結納金のこともあったし、なんか所々怪しいのよねぇ……」
母は今までの言動から、義父に対して悪い印象しか抱いておらず、むしろ嫌ってすらいました。母の気持ちは分からなくもないですが、これから続く家族関係を考えると、どうにか折り合いをつけてくれないとなぁ、と密かに思っていました。
母と通話した週末の夕食時。食べ始めて早々、義母から話を振られました。
「そういえば、赤ちゃん用品の準備とか進んでる?」
タイムリーな話題に「気にかけてもらえてるんだ」という喜びと、その先の期待が膨らみました。
「うん。彩花と話して必要なものをリストにしてるよ。彩花の実家も少し助けてくれると言ってくれていて…」
夫が丁寧に答える。この流れで義実家側のお祝いの話も出ると期待しました。そこで、義父がおもむろに口を開きました。
「おい!俺たちは何も買わないぞ?住む場所を与えてやってるんだから、それ以上に期待されちゃ困る」
義父の言葉は、私の期待に反するものでした。義父からはお祝いする気がない。その一言で片付けられてしまいました。普段、自分の趣味の道具やお酒には糸目をつけない義父。子どものことは「内孫」とやいのやいの言っていたのに……。
お祝いの品がもらえないことじゃない。孫を欲しがるくせに、自分からは何も与えたくないという姿勢に私は静かに憤りを募らせていました。
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あとがき:妊娠の喜びと、義父の影
本来なら赤ちゃんを迎える準備は温かな時間になるはずなのに、義父の態度はその喜びを曇らせていきます。母の存在が心の支えである一方、義父の「与えることなく求める」姿勢は、これからの子育てや家族関係に暗い影を落としました。次回は、母の感情がついに爆発し、義父との対立が表面化していきます。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










